シネマに包まれて-映画祭報告

presented by 河北新報

(1)カンヌでも声援「頑張れ 日本!」

2011/05/11

20110511_01.jpg 東日本大震災から2か月目の5月11日、ウッディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』の上映から第64回カンヌ国際映画祭が開幕します。被災地ではまだ大勢の方々が復興にはほど遠い、厳しい日々を過ごされているなか、今年もまたレポートを書かせていただけることを素直に嬉しく思い、英断を下された河北新報社に感謝いたします。


 今年のカンヌで最初に目に飛び込んできたのは、プレス登録に行った主会場のオフィスの壁に貼られたポスターでした。赤い日の丸の顔から涙がぽろりと落ちているモチーフに、フランス語と日本語で"Courage Japon ! 頑張れ 日本!"の文字。誰が考えた、どんな運動なのか。10日の午後、このキャンペーンの主催者に会うことが出来ました。

 その人はダニエル・マルケさんといって、長年フランス映画の製作や海外配給の仕事をしてきた方でした。日本の映画界にも友人知人友人が多く、今度の震災で大いに心を痛め、自分でも何か出来ないか考え、世界中の注目が集まる映画祭でキャンペーンをと思いついたのだそうです。カンヌ映画祭もすぐに協力を申し出てくれ、映画祭、フランス映画輸出協会、フランス赤十字との協賛でキャンペーンと募金活動を行い、集まった金額はフランス赤十字を通じて日本に送るということです。

20110511_03.jpg 被災地に声援を送っているのは彼ひとりではありません。プレス・ルームで1年ぶりに再会したカタロニアの友人は、恋人や友人同士で花と本を贈り合う4月23日のサン・ジョルディの日に、今年は日本のためのチャリティー活動が行われ、サグラダ・ファミリア教会に日本を応援する垂れ幕が掛けられたのだと話してくれました。会場の入口でセキュリティのスタッフから日本語で声をかけられたり、会う人ごとに皆が日本を思ってくれていることを肌で感じる今年のカンヌです。

20110511_02.jpg

 写真上は、今年の会場風景。使われているのは、1974年に『スケアクロウ』でパルムを受賞したジェリー・シャッツバーグ監督のデビュー作『ルーという女』のフェイ・ダナウェイです。

 写真中は、"頑張れ 日本!"キャンペーンの主催者、ダニエル・マルケさん。私とも間接的に接点のある方でした。

 写真下は、"頑張れ 日本!"のポスターを会場に貼っていたキャンペーンのスタッフ。ポスター500枚、葉書大のカード2万枚、7500個のバッジを作ったそうです。

(齋藤敦子)