シネマに包まれて-映画祭報告

presented by 河北新報

(3)フォーラム部門に「先祖になる」/日本に縁深いベルリン

2013/02/13

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 ベルリンは日本映画と関係の深い映画祭で、特にパノラマ、フォーラムの部門で若手の作品が数多く紹介されてきました。


 今年エントリーした日本映画は、残念ながらコンペ部門にはゼロでしたが、コンペの短編部門に、津谷昌弘の『定常と非定常の狭間』、仲本拡史の『無言の乗客』、川本直人の『ウズシオ ―セト・カレント―』の3本、フォーラム部門に池谷薫の『先祖になる』、舩橋淳の『桜並木の満開の下に』、鶴岡慧子の『くじらのまち』の3本と、木下惠介作品が5本、ジェネレーション部門の長編に中野量太の『チチを撮りに』、短編に平林勇の『NINJA & SOLDIER』の2本。他に、特別招待作品として山田洋次の『東京家族』、ベルリン・クラシック部門で、山田作品の元となった小津安二郎の『東京物語』が上映されます。

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 写真上は、マーケット会場マルティン・グロピウス・バウにある日本のブースの模様。

 写真中は、短編コンペの津谷昌弘監督。『定常と非定常の狭間』は、映像付きのパフォーマンスのために作った作品とのこと。今年45歳、遅咲きの津谷さんの初監督作です。

 写真下は、2月10日夜、『くじらのまち』の上映前に満席の観客に挨拶する監督の鶴岡慧子さん。『くじらのまち』は立教大学の卒業制作で、昨年のぴあフィルム・フェスティバルでグランプリを獲り、プサン映画祭のコンペティション部門に選ばれた作品。鶴岡さんは、現在も東京芸大大学院に在学中です。

(齋藤敦子)