シネマに包まれて-映画祭報告

presented by 河北新報

(1)フォーラム部門に桃井かおり監督・主演の「火 Hee」

2016/02/15

2016berlin_p_01_01.jpg 第66回ベルリン国際映画祭が2月11日夜から始まりました。今年のオープニング作品はコーエン兄弟のコメディ『ヘイル・シーザー!』。主演のジョージ・クルーニーやティルダ・スウィントンら出演者がレッドカーペットに登場し、開幕を盛り上げました。

 昨年はSABU監督の『天の茶助』が上映されたコンペ部門ですが、今年は日本からのエントリーはゼロ。代わりに黒沢清監督の『クリーピー 偽りの隣人』がコンペ外のベルリナーレ・スペシャルのオープニング作品に、女優の桃井かおりさんが監督・主演した『火 Hee』がフォーラム部門に出品されているほか、フォーラム部門では園子温、塚本晋也、諏訪敦弘ら、現在の日本映画をけん引している監督たちが新人時代に8ミリで撮った作品を特集した<8ミリ・マッドネス>という面白い特集が組まれています。

 今年のコンペには、2013年のヴェネツィアで金獅子賞を受賞したジャンフランコ・ロージの『海の火』、『鉄くず拾いの物語』で2013年のベルリンで審査員特別賞と男優賞を受賞したダニス・タノヴィッチの『サラエボに死す』など、そして最大の話題作は、2014年のロカルノで金豹賞を受賞したフィリピンのラヴ・ディアスの8時間2分の長編『悲しい秘密への子守歌』だろう。

2016berlin_p_01_02.jpg 今年の審査員は女優のメリル・ストリープを長として、俳優のクライヴ・オーウェン、女優のアルバ・ロルヴァケルら7人。結果が判明するのは20日の夜の授賞式で。

 写真上は、ポツダム広場にある主会場ベルリナーレ・パラスト。
 写真下は12日夜、ツォー・パラスト2で行われた『火 Hee』の上映前に挨拶する監督・主演の桃井かおりさん。

(齋藤敦子)