シネマに包まれて-映画祭報告

presented by 河北新報

(4)ドキュメンタリーの古典「ファルビーク」/批評家連盟賞70年を記念し上映

2016/05/17

2016_04_01cannes_photo.jpg 13日金曜の午後、カンヌ・クラシック部門でデジタル修復された1946年のフランス映画『ファルビーク』の上映がありました。今ではドキュメンタリー映画の古典として名高い『ファルビーク』ですが、当初はカンヌ映画祭から上映を拒否されたため、批評家の力で映画祭での上映が可能になったという経緯があります。

 その前年、1945年に創立された、私もメンバーの一員である国際映画批評家連盟(FIPRESCI)は、第1回のカンヌから独自に国際映画批評家連盟賞を決定、表彰を行ってきましたが、その栄えある1回目の受賞作品が、コンペ部門のデヴィッド・リーン『逢びき』と、非コンペ部門のジョルジュ・ルーキエ『ファルビーク』だったということで、今回の上映はカンヌでの国際映画批評家連盟賞の70年を記念するものでもありました。

 写真は上映に先立っての挨拶の模様で、右が映画の撮影中に誕生し、映画にも出演しているモーリス・ルーキエさん、左が国際映画批評家連盟会長のアリン・タシヤンさんです。ちなみに、先月行われた連盟の総会で行われた投票の結果、今期の役員は、会長と2名の副会長の3名とも全員女性で、連盟の歴史始まって以来の快挙となりました。

(齋藤敦子)