シネマに包まれて-映画祭報告

presented by 河北新報

(1)ウッディ・アレンのラブコメディからどうぞ/厳戒態勢の下、開幕

2016/05/12

2016_01_01cannes_photo.jpg 5月11日の夜、ウッディ・アレンの『カフェ・ソサエティ』の上映から69回目となるカンヌ国際映画祭が始まりました。今年は前半に悪天候という予報が出ていて、雨の幕開けになるのではないかと思われましたが、開場時間の19時前後には雲が切れて青空が見え、幸先のいいスタートとなりました。

 今年はベルギーで起きたテロ事件の余波で、警戒態勢が例年以上の厳しさ。会場のパレ・ド・フェスティバルへの入口も1か所に限定されたおかげで長い列が出来たり、街中では機関銃を持った兵士が見回りをするという物々しさです。

 オープニング作品の『カフェ・ソサエティ』の舞台は1930年代。ニューヨークのユダヤ人社会で育った主人公(ジェシー・アイゼンバーグ)が、ハリウッドで映画のプロデューサーをしている叔父(スティーヴ・キャレル)の下に働きに来て、叔父の美しい秘書(クリスティン・スチュワート)に恋をするが、彼女は叔父の愛人で、諦めて別の女性(ブレイク・ライヴリー)と出会って結婚するものの、なかなか離婚してくれない叔父と別れた彼女が戻ってきて...、という三角関係のラヴストーリー。アレンらしい洒落た台詞に30年代の映画のゴシップをまぶした、映画祭の幕開けにふさわしいラヴ・コメディになっていました。

 写真は記者会見の模様で、左からジェシー・アイゼンバーグ、クリスティン・スチュワート、ウッディ・アレン監督、ブレイク・ライヴリーです。

(齋藤敦子)