番外 すれ違ったり出合ったり。

私は日ごろ、一般読者と出会うことがあんまりありません。
先日講演会の後で、会場でPCのケーブル処理をしていたら、聴講者の方がどっといらっしゃいました。この時はもう司会者がいなくて、私は不慣れで対応できませんでした。

これまでの切り抜きをファイルして持ってきてくださった方。
色紙まで用意していたのに、サインできませんでした。

今の状況を説明しますね。
乳癌再発で左のリンパ節をまたしっかり切り取ってしまいました。
疲れると腕が腫れます。左腕だけじゃなく、全身苦しいです。
マンガ1話分描き終わると大体うめいています。
飲んでいる薬の副作用で手首、指、足首に痛みがあります。
痛みがいつ来るかがわからない。生協で玉ねぎを袋に入れていて突然激痛とかです。おのれ玉ねぎ―とか言っています。

講演90分が終わって体が苦しくなっていました。この後帰りの運転があります。
混雑の状況でおひとりにサインして、他の方がじゃあ私も、とノートなど持っていらしても、対応できないです。
今回の企画の時に市役所の方がほれぼれするようなすごい勢いで色紙を持っていらした時には、役場の机で2枚描きましたが、満足できる出来上がりではなかったです。
ごめんなさい。そういうわけでサインは描きませんでした。ご理解ください。

「本にしてください」といらっしゃった方。
パソコンできないので、サイトで読めないと仰っていましたね。
だからここも読んでおられない。
そうですね。私も紙の本になったらいいと思います。
学校と図書館に入ったらいいなあと、それが夢です。
でも本にするのは作者ではできないんです。
それは出版事業を行う出版社さんの仕事なんです。

それから、このマンガを本にするのには、これからハードルがいっぱい。
145話から横長でしょう。
途中から横長になるマンガ本なんてないじゃないですか。
全話描き終えたら、私は横長分を全部縦に描き直します。
(おっと河北に抗議とかは無し。もう決まってスタートしています)
覚悟はしたけれど、大変だなあ。
でもそれは原稿の段階の話で、出版はまだまだその先の話なのです。



ご自分の調べた歴史研究を私にお話しなさった方。
私は何でも対応する歴史コメンテーターさんではないです。
別室で、何か私の描いたものに関することかとお話をお聞きしていたけれど、違っていた。
厳しいことを言いますが、研究者の方がきちんと答えてくれないというのは、質問やお話が形になっていないからというのもあると思います。
10分を越えて話して質問の要点が出なければ、まだ人に意見を求める段階ではないのではと思います。
そしてそのもやもやした段階はとっても大事なんだとも思います。

私も友人に「お願い、今日はちょっと時間下さい。話聞いて!なんか、見えかけている気がするんだけど、まだ何だかわからなくて」という時はあります。
会話をしているうちに形が見えてくることもあります。
この段階もとっても楽しい。豊かな時間です。
でも、初めてお会いした方に「こういうことがあるんですけど」と言われた時、私は出された情報の根拠を確認しなければ何のお返事もできないです。
それから、自分が見つけたと思う「説」を捨てる勇気も持ってください。


うまく質問できないなら、質問を紙に書いてみるといいですよ。
書けないなら、まだ質問の段階じゃないということじゃないかな。
本当に、放送大学に入るとか、いかがですか。
論文を書かずとも、調査の仕方、論の立て方など、考え方と学び方の基礎を習うと本当にいいと思います。本気でお進めしています。


以上がすれ違いの話。
次は出会った話。

※※★★☆☆
昨年市博でノートやアンケートを書いてくださった方、ありがとうございました。
みなさん紙の方が自由に書いてくださる気がする。
何度も読んでいます。つらいつらい文禄4年をそうやって耐えるんだー。

感想のお葉書も本当にうれしいです。
歴史手帳に貼って持ち歩いています。
お守りです。

何人かの方のツイッターはまとめで見られます。
見られるのは嫌ですか?
留守叔父の扇パチンが好きだとか、読んだら「おっと留守さんには扇だな」と描きます。どのシーンが好きとか、あのセリフがいいとか、そういう話が大好きです。

え、なに、夢で左馬助の刀の特別企画展を見た? チケットが私の絵だった?
いいなあそういうの!
チケットラフ案をお届けします。

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