酒田市民会館で1月8日に開かれた成人式。ホールを埋めた1000人近い若者たちの中に、スーツにネクタイ姿で車いすに座る渡部拓哉さん(20)の姿を見つけた。「おめでとう。かっこいいね」。私たちは、お祝いの言葉を掛けた。
2012年2月アーカイブ
東日本大震災で最大5万人が避難所生活をした石巻市。私たちは第5部「震災」で、重症心身障害児の湊中3年伊勢知那子さん(15)と家族の約2カ月に及んだ避難所暮らしを伝えた。
重度の障害者が避難所で過ごせたのは極めてまれだった。「地域の人たちに弱い命をつないでもらった」と母親の理加さん(44)は感謝する。知那子さんを支えた地域とのつながりはどのように育まれたのだろうか。
「重い脳損傷を負った患者でも、若い人は特に長期のリハビリで大きく回復するケースが少なくない。それなのに、リハビリを受けられる環境が極めて限られている」
横浜市戸塚区の住宅地にある重度障害者ケアホーム「タンポポの花」。1月17日の昼時、4人の入所者と家族、介護スタッフの計11人がリビングに顔をそろえた。
<だ・れ>
「取材に来ました」
<ど・こ・か・ら・き・た・の>
「仙台です」
「仙台と言えば何?」
<さ・さ・か・ま>
秋田市の佐藤真悟さん(26)は会話補助装置「レッツチャット」を使って会話する。五十音が表示された文字板を見て、入力したい文字が光っているときに親指でスイッチを押す。
「取材に来ました」
<ど・こ・か・ら・き・た・の>
「仙台です」
「仙台と言えば何?」
<さ・さ・か・ま>
秋田市の佐藤真悟さん(26)は会話補助装置「レッツチャット」を使って会話する。五十音が表示された文字板を見て、入力したい文字が光っているときに親指でスイッチを押す。