川柳(3/31掲載)

【水戸一志 選/評】

◎五七五はもちろん川柳の意。日常生活や国内外の動きを注意深く観察し、五七五の17音字で世の中の今を表現する。簡単なようで難しい。作者は、「見ているぞ」の五文字で、川柳の本質を自分に言い聞かせている。

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◎ 見ているぞ五七五で世の中を  (石巻市向陽町・佐藤功)

  歳かさね年号三つ渡り初め  (石巻市駅前北通り・津田調作)

  耕運機エンジン音がスキップし  (東松島市赤井・片岡シュウジー)

  春いいね!花粉なければもっといい  (石巻市大街道・岩出幹夫)

  出不精に春の息吹が手招きし  (石巻市蛇田・梅村正司)

  待ってねとレンジに話すわれ独り  (角田市角田・佐藤ひろ子)

  乗りません詐欺の揺さぶる口車  (石巻市桃生町・忖度放恣)

  十一万超えた署名もゴム風船  (石巻市蛇田・菅野勇)