川柳(10/27掲載)

【水戸一志 選/評】

◎揺れる女心と秋の空を詠んだ句ではあるまい。10月も夏日が続き、出し惜しみのような秋に渋々半袖を引っ張り出した。それで、夕方にはくしゃみ、鼻水のおまけ付きでは、秋のスタイルが決まらない。心乱れる外出前。鏡よ鏡、お前はどっちにする。

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◎ 秋の空着てゆく服が決まらない  (多賀城市八幡・佐藤久嘉)

  新藁の匂い確かに「ひとめぼれ」  (石巻市桃生町・高橋冠)

  大雨警報ネズミが先に避難所へ  (東松島市矢本・川崎淑子)

  台風の次は連休まご嵐  (石巻市蛇田・鈴木醉蝶)

  菓子折りに金貨なぞとは何時代  (石巻市桃生町・北のから猫)

  天高く網張っている消費税  (石巻市真野・麻糸)

  ラシャイマセ名札カタカナお出迎え  (石巻市開北・安住和利)

  土をこね窯で生まれた猪口(ちょこ)美人  (東松島市赤井・片岡シュウジー)