川柳(11/3掲載)

【水戸一志 選/評】

◎秋冬のごちそうの定番であるすき焼き。肉以外の具材も豊富だが、ヘルシーなどという言葉がなかった時代は、鍋を囲んで肉の争奪戦が起きた。家族の間でも、互いの箸の動きに視線が向く。「お母さんももっと肉を食べて」。誰かが気遣う時代があった。

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◎ すき焼きの箸先視線強すぎる  (石巻市湊・小野寺徳寿)

  大雨で沈没しそう日本丸  (東松島市赤井・川元とき江)

  節電の手本だなんてシャッター街  (東松島市矢本・畑山講也)

  首相日録会う人多くお大事に  (石巻市門脇・鈴木俊子)

  ピカピカの仮面を剥がす週刊誌  (石巻市あゆみ野・日野信吾)

  吉兆の虹もお出まし即位礼  (石巻市蛇田・梅村正司)

  カタカナの分だけ漢字削られる  (東松島市矢本・菅原れい子)

  雨粒のひとつひとつに世界あり  (東松島市矢本・川崎淑子)