ふたつの「現実」
こんばんは。河北新報社人事部採用担当です。
既にホームページ等でお知らせしておりますが、東日本大震災に伴い、河北新報社は5月の採用試験を中止いたしました。今後の予定は未定で、採用試験を行う場合はあらためて告知いたします。就活生のみなさまにご迷惑をお掛けすることを、深くおわび申し上げます。
仙台市中心部は4~5日前まで、何を買うにも2、3時間並ばなければなりませんでしたが、ガソリンやカセットボンベなどを除き、だいぶ品物が供給されてきました。仙台駅前近くの朝市には活気が戻りました。都市ガスや交通網の復旧が待たれますが、これまで通りの生活も間もなくだなあと感じます。
そんな時に来た友人からのメール。頭をえぐられる衝撃を受けました。
「二度目の被災地入りから帰りました。家を流された地域の方々は町内会の会館に避難しています。避難した体育館から子どもが(津波に)流され、避難所には子どもがいませんでした とにかく希望を いまは まだ言葉がありません」
太平洋沿岸地域が置かれている現実~新聞やテレビで知ったつもりでしたが~を、あらためて突きつけられました。
深く残る大津波の爪痕。分からない肉親の安否。家や家財の流失。不安、悲しみ、絶望、怒り。いつもの日常生活はどこに見つかるでしょうか。同じ市、同じ県でありながら、沿岸部と仙台市中心部の「現実」はあまりにも異なり、言葉になりません。
別の友人からは、こんなメールももらいました。
「命を紡いだ私たちができる事は、(被災者に)同情することでも犯人探しをすることでもなく、一人でも多くの人に『必ずより良い未来を自分たちが作る』と、言葉で文字で行動で示すことです。今を一生懸命行きましょう」
この友人は古里が津波で崩壊し、叔父叔母と連絡が取れないそうです。しかし前向きに生きていく強い意志が伝わってきました。
被災地のことを心配し、「何かしたい」と考えている就活生の方も多いでしょう。被災地でボランティアをすることも良いですし、義援金を出すことも立派な行動です。しかし何よりも『自分たちがより良い未来を作る』という気持ちを持ってほしいと思います。その気持ちで就職活動をしてほしいです。そのハートが、我々に希望を与えてくれます。
とにかく希望を。未来を信じて。

河北新報社人事部採用担当です。11日に発生した巨大地震。仙台でも立っていられない激しい揺れが2分間続きました。社屋は使用できるものの水道等はストップ。自家発電の暗い電気を頼りに、かつてない大震災報道がスタートしました。
一夜明け、被害の様子が次々と明らかになりました。釜石や気仙沼は、何度か行ったことのある土地。仙台市宮城野区や若林区の海岸線は、よく遊びに行く場所でした。津波や火災で変わり果てた街の姿に声が出ません。