NIEQ&A(5)新聞の投書欄を活用した実践例は?

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Q5:新聞の投書欄を活用した実践例はありますか?

A5:新聞には,記者の書いた記事のみならず,幅広い年齢層の読者から寄せられた投書欄があります。この投書欄は,いろいろなものの見方や考え方があることを知る上でとても貴重です。
 平成14年当時,光村図書6年上国語の教科書に,「二つの意見から」という単元がありました。①新聞の投書をもとに問題を考え,②資料を持ち寄って調べ,③討論会をし,④意見文を書くという流れです。私の学級でも,教科書の流れに沿って学習を進めました。

①新聞の投書をもとに問題を考える
 まずは児童一人一人が興味や関心を持った投書を家庭で切り抜いてきます。それをA4の紙に貼り,投書の内容が端的にわかる見出しを大きく書かせ,投書に対する自分の意見を書かせます。黒板に全員の紙を掲示し,簡単に発表させます。その後,一人一人に小さな丸シールを渡します。子どもたちは休み時間を利用して,クラス全体で詳しく考えたい投書を選びシールを貼ります。これで投書が一つに絞られます。本学級では,「気持ち伝わる手書きの便り」という投書が選ばれました。内容は,携帯電話などによるメールよりも手紙の方が気持ちを伝えやすいというものです。投書を印刷して配り,自分の意見をはっきりさせます。A)手書きの方が気持ちが伝わる,B)メールは便利だし気持ちも伝えられる,C)どちらともいえない,の3つの立場に分かれました。
 
②資料を持ち寄って調べる
 自分の考えを深めるために,家族にインタビューしたりインターネットで調べたりし,ノートにまとめました。手紙とメールの長所と短所を表にまとめている児童が多かったようです。

③討論会(パネルディスカッションの形式)
 A・B・Cの3つの立場から二人ずつ代表者が出て討論会を行いました。代表者が意見を述べた後,参加者による質疑応答をし,最後に参加者が自分の意見を発表しました。5年の時に行ったディベートとは進め方が異なりましたが,教科書を参考にしながら司会者がうまく進めていました。

④意見文を書く
 討論の経験を生かして考えを深め,文章全体の組み立てを考えて意見文を書きます。自分とは反対の意見を踏まえた上で結論を書きます。

 以上のような流れで実践しましたが,子どもたちが切り抜いた投書には,生活マナーや環境問題,動物愛護,教育問題等,中学生から高齢者まで幅広い年齢層の意見がありました。こうした学習をきっかけに,投書欄にも興味を持って読んで欲しいと思います。

仙台市立黒松小学校 教諭 今藤正彦


このブログ記事について

このページは、宮城県小学校NIE実践グループが2009年8月 7日 11:10に書いたブログ記事です。

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