NIEQ&A(7)新聞の4コマまんがを利用した実践は?

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Q7:新聞の4コマまんがを利用した実践はありませんか?

A7:だいぶ前ですが,2年生の国語で実践した例を紹介します。

 1 単元名 「じゅんじょを考えてお話を書きましょう」

 2 目 標
  ・絵に描かれている内容をもとに,順序よくお話を作る。

 3 指導計画(4時間扱い)
  ・教科書の例文の構成を調べて,話の続きを書かせる。(1時間)
  ・教科書の練習題でお話を書かせる。(1時間)
  ・新聞の四コマまんがを利用し,「誰が」「どうした」をはっきりさせてお話を書かせる。(1時間,本時)
  ・自由にお話作りをさせる。(1時間)

 4 授業の展開
 <導入> 
   前時に書いた文章を発表する。
  ・友達の文章の良さや工夫している点を見つけることができた。
 <展開> 
   新聞の四コマまんがを読み,どんな内容か話し合い,順序よくお話を作り,原稿用紙に書く。
  ・渡されたマンガを見て,「あーっ,コボちゃんだ」「おもしろそう」という声があがった。
  ・どの児童も意欲的に取り組んだ。いつもは原稿用紙に1枚も書けない子が,2枚目を書いていた。
  ・主述,会話文,つなぎの言葉などに気をつけて書いていた。
 <結末> 
   できたお話を発表する。
  ・友達の作品の良い点を見つけながら発表を聞いていた。

5 考 察

 本時では,新聞から切り抜いた四コマまんがを拡大コピーして印刷し,児童に配布して利用した。身近な新聞のまんがなので,知っている児童も多かったようだ。また,キャラクターが子供だということで,とても親しみを持って意欲的にお話作りに取り組むことができたように思う。その内容は,幼稚園の先生からカンガルーの話を聞いたコボちゃんが,道端で捨て猫を見つけ,押し入れから探し出したウエストバッグにその猫を入れてカンガルーの真似をするというものである。まんがの中に吹き出しはなく絵だけを手がかりにして文章化していったので,児童一人一人が自らの言葉を用い,その子なりの表現を工夫できたのではないかと考える。

 6 児童の作品例

 今日コボちゃんは,ようち園で,先生にカンガルーの本を読んでもらいました。コボちゃんは,しんけんに聞いていました。
  コボちゃんは,ひろしくんと電しんばしらのそばでサッカーをしているときに,近くでミャーミャーとないているねこを見つけました。こぼちゃんは,ひろって家に帰りました。
  家に帰ったコボちゃんは,おしいれの中からウエストポーチをさがしました。いっしょうけんめいさがしました。やっと見つかりました。コボちゃんは,心の中で,
 「うちでかえるかなあ。お母さん,だめっていうかなあ。」
 と思いました。
「あっ,そうだ。カンガルーのまねをすれば,お母さん,いいよっていってくれるかもしれない。」
  そこでコボちゃんは,おなかのところにウエストポーチをつけてお母さんに言いました。
「ねえ,ねこかって。ぼくの子どもだよ。」
 ところが,お母さんは,
「うちはねこはかいません。はやくもとの場所にもどしてきなさい。」
 と言い,コボちゃんはがっかりしました。

※4コマまんがは,新聞の中ではテレビ欄に次いで多く子どもたちに読まれているところです。朝日新聞では,1923年から4コマまんがを掲載しているそうです。工夫次第でほかにもいろいろな実践ができると思います。

仙台市立黒松小学校 教諭 今藤正彦


このブログ記事について

このページは、宮城県小学校NIE実践グループが2009年8月17日 13:38に書いたブログ記事です。

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