河北新報社

第8部=提言・地域再生ビジターズ産業の創出

20120916_01.jpg<思い胸に活動>
 「震災の記憶が急速に風化していないか」
 「支援してくれた全国の人たちに謝意と震災の教訓を伝えたい」
 さまざまな感情を胸に、被災体験を伝えるガイド役「語り部」の活動が被災地で芽生えている。
 津波被害が大きかった東松島市宮戸の門馬満江さん(62)もその一人。観光ボランティアガイドの経験を生かし今年4月、ツアーバスに同乗して被災地を案内する語り部を始めた。
 8月末には復興応援ツアーの事前研修に訪れた神奈川県小田原市のバスガイド8人を案内した。津波に直撃され、いまも一部不通になっているJR仙石線の野蒜駅をバスでスタートし、壊滅的被害を受けた東松島市野蒜や宮戸島周辺を巡った。

(2012/09/16)


20120917_a01.jpg<大学生が企画>
 福島第1原発から約40キロ離れた二本松市東和地区で今月上旬、夏野菜の収穫を体験する1泊2日の被災地ツアー「福島を感じて考えるスタディーツアー スタ☆ふく」が催された。
 東京都や埼玉県、福島市などから24人が参加。原発事故や風評と向き合って暮らす地元農業者と対話したり、収穫したトマト、インゲン、ナスの放射線量を測定したりした。

(2012/09/17)


20120918_a01.jpg<ファンつくる>
 ビジネスの手法を用いて、住民が主体となり地域の課題解決に取り組んでいく事業「コミュニティービジネス」が、東日本大震災の被災地で徐々に広がりを見せている。
 河北新報社の提言「地域再生ビジターズ産業の創出」は、交流人口の拡大につながる被災地ツーリズムに着目。被災地ツアーの企画や復興グッズの開発をコミュニティービジネスが担えれば、被災地に新たな雇用を生み出すことができる。
 さらに提言に創設を盛り込んだ「東北再生ビジターズセンター」にコミュニティービジネス支援の機能を与えることで、被災地ビジネスの可能性は大きく広がる。

(2012/09/18)


20120919_01.jpg<復興、定点観測>
 国内外から被災地を訪れる観光客らの受け入れ窓口「東北再生ビジターズセンター」には、学術データや震災記録を集積するアーカイブ(記録保存)機能も備えたい。
 被災地では今後、研究や視察目的の来訪者が増えるとみられる。そうした活動に、速やかなデータ提供によって応えるためだ。震災記録を収集、保存して語り継ぐことは、何より防災・減災意識の啓発につながる。
 東日本大震災で仙台市太白区向山にあった老舗旅館が倒壊した。解体され更地となった旅館跡地に今月上旬、同市宮城野区のNPO法人「20世紀アーカイブ仙台」の副理事長佐藤正実さん(48)の姿があった。

(2012/09/19)


20120921_01.jpg<湾クラブ表敬>
 8月末、宮城県松島町の大橋健男町長はフランス北西部の港町バンヌを訪れていた。訪仏の目的は、ここに事務局を置く「世界で最も美しい湾クラブ」への表敬だった。
 クラブは、世界中からえりすぐった美しい入り江を保護し、観光振興につなげようと1997年に発足した。世界遺産にも登録されているモンサンミッシェル湾(フランス)、ハロン湾(ベトナム)など26の国と地域の湾31カ所が名を連ねる。

(2012/09/21)


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