2009年8月 5日

TITLE|西の果て佐渡ケ島にて

THEME|

久しく更新できずにおりました。

ようやく東北・新潟の仕事が一段落。ちょっと休憩できるようになりました。

5月末の青森、六ヶ所村、東通り村から始まった今回の仕事、佐渡まで行ってきました。
それぞれの土地でおもしろいものを見つけたり、おいしいと評判のものを食べてみたり、と楽しい旅でした。

新潟県はやはり東北というくくりとは違う県民性を感じます。関東風のしゃきしゃきした感じと、関西風のねっとりしたイントネーション。お江戸に向かう経済の意識と北前船の運んだ文化との融合なのかな。

もちろん東北の6っの県もひとくくりでは語れないほど独自の文化がありますね。太平洋沿岸と日本海沿岸。獲れる物も違うし、食べるものも違う。歴史の違いと風土の違いでしょうか。
例えば太平洋側では海に行けばいつでもそこにあるけれど、食べたりはしない「アラメ」や「ホンダワラ」が普通の食材だったり、春先にしかたべない「浅葱」がラッキョウのような姿で売れれていたり。宮城ではたべないよなあ、と早速買い求めてきました。もっともこの頃はホンダワラも「ギバサ」と言う名前で売られるようにましたがまだ認知度は低い。

魚介にしてもこちらではめったにお目にかかれない「のどぐろ」。あっても小さかったり、開きになっていたりと決して高級魚の扱いではない魚ですが、秋田、新潟ではとてつもない高級魚。刺身で食べる。ちょっとびっくりです。刺身なら目抜けのほうがおいしいな、なんて考えるのは三陸の人間だからかも。

お酒も、白状すると行く先々で少しずつ(ほんとか?)試飲してみましたが、やっぱりこちらのお酒のほうがおいしいと感じるのは「身びいき」でしょうか。概してあちら側のお酒は甘口なように感じました。どちらかと言うとどっしりと重量感のあるものが好みなので「すっきり」とか「のど越しがよい」などというのは物足りないきがする。もしかすると飲む量が桁違いに違うからなのかな?重量級はそんなにグビグビいけないものね。

佐渡では行く前から買ってくるものを決めていました。というよりこれを手に入れたくて行ったみたいな・・・。いえ、仕事です!

それはこれ!!
hugu.jpg

なんと「猛毒フグの卵巣の塩漬け」です。
これがうまい。粕漬けもあるのですが、ちょっと甘みがあるので私はこちらが好みです。
日本中を探してもフグの毒を抜いて食べられるようにする技術を持っているのは能登のお店と佐渡の「須田嘉助商店」の2軒だけなのだそうです。
そのまま食べてももちろんおいしいのですが、パスタに入れるとほとんど「ボッタルガ」風。
お茶漬けでもよし、きゅうりの浅漬けに入れてもよし。

実は昨年佐渡に行ったときに偶然この須田商店の前を通りかかり、神のお告げのように「絶対おいしいものに出会えるぞ」と入って見つけたのがこれでした。
ことしも絶対ゲットしなければと心に決めて佐渡の荒海を渡ったのでした。(とちょっと大げさ。実際はジェットフォイルという高速船で1時間、ゆれることもなくアットいう間に着きますが・・・)

去年行ったのは10月の末、今年は7月の末。去年買えた大袋入りの「フグの子の塩漬け姿焼はき」はまだなくて子袋入りのものしかありませんでした。心なしか風味が落ちるような気がするのですが、でもやっぱりうまい。

早速「トマトとフグの子の冷製パスタ」を作りました。
8gatusadoDSC03759.jpg

作り方の詳しくは
「おいしいものたべたいよね~ 」ブログでごらんください。

ところで佐渡で思いがけなくうれしいものを掘り出してきました。
上の写真の料理を盛っているお皿です。

宿泊したのは真野新町と言うところの「伊藤屋旅館」。民芸風のしつらえのなかなか風情のある旅館でした。一人で旅館に泊まるのは結構勇気が要ります。ホテルならしっかり鍵がかかるけど、お風呂も別となるとちょっとね。でもここは心配なくとまれました。

そのすぐ近くに「佐渡民芸館」というお店がありました。店構えはほとんど衣料品店。でもその横っちょに骨董品と思しき焼き物や、奥には「佐渡箪笥」などがたくさん展示してありました。

真野御陵を見に行くつもりが、その店にはまってしまいました。
明治あたりのものかと思われる蓋物のご飯茶碗(煮物椀?)とこのお皿を買ってしまいました。

ノリタケのボーンチャイナ。何と500円。裏には「Imperial Black」と書いてありました。どう~しようかな、と迷いましたが10枚担いで帰ることにしました。いわゆる欲と二人連れ。重かった。でも好みのものが手に入ったうれしさに、重さなんてなんのその。

ホテル・レストラン仕様の皿らしく10枚重ねても高さがありません。ノリタケのボーンチャイナは名古屋のノリタケのお店でアウトレット品を2,3枚買ったのみなので10枚そろっているのがうれしくてたまりません。

で、後日談。
やっぱもっとほしくて、佐渡のお店に電話してもう10枚おくってもらいました。うれしい。20枚になった。お菊さんのように「一枚~、2枚~、」と毎日数えています。

新しいお料理のレシピを考えるとき、何かのきっかけがあるとスイスイ進みます。それは食材だったり人との出会いだったり。大きいウェートを占めるのが「器物」です。

このお皿になにを盛ろう、この丼にはどんな色合いの料理が・・・などと夢想するのがとても楽しいのです。ときどきは新しい気に入りの器物を物色するのが楽しみなのです。

投稿者 くいしんぼ : 09:58 | コメント (2) | トラックバック (0)

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コメント

 猛毒フグの卵巣の塩漬け、かなり気になります。
 そして、やはり新潟の地酒ともに食してみたいです。
 お誘いお待ちしています(笑)。

投稿者 畠山茂陽 : 2009年8月 8日 10:12

hatakeyamaさん

フグの子(卵)、おいしいです。カラスミみたいな風味?
実は味うほど大きなカラスミを食べたことないですが。

新潟の酒は寒いところだからか温かい味がしました。

どうも海沿いの人間(太平洋沿い)なのでもっと荒々しいのが好みです。

たまたま女性だからお店で優しい味のを進めてくれたのかもしれません。

こんど、お会いしたときフグをもっていきますね。
試食済みですから安心して食べてくださいね。

投稿者 kushinbo : 2009年8月 8日 10:24

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