2009年12月 2日
TITLE|味の箱舟に選定された「幻の野菜、小瀬菜大根」をたずねて
THEME|おいしい情報, 宮城の味, 小瀬菜大根
「味の箱舟」という取り組みがあります。スローフード協会が選定しているもので。スローフード協会によれば
「各地方の伝統的かつ固有な在来品種や加工食品、伝統漁法による魚介類などのなかには、このままでは消えてしまうかもしれない、小さなつくり手による希少な食材がたくさんあります。「味の箱舟」(アルカ)プロジェクトとは、こうした食材を世界共通のガイドラインで選定し、プロモーション活動などの支援策によって、その生産や消費を守り、地域における食の多様性を守ろうというもの」
と言うものです。日本では22種が箱舟に乗船しています。22種しかないのです。いまのところ。そのなかの一つに宮城県加美町の「小瀬菜大根」が選ばれています。
ちなみに22品のうち宮城県産が3つもあります。小瀬菜大根、長面の焼きはぜ、余目のねぎです。余目のねぎはいうまでもなく仙台曲がりねぎです。曲がりねぎ、って言ってもらったほうが分かりやすいのでは?
宮城は伝統野菜を大事にしないから消えそうな伝統野菜が多いということなのかしら、それともまだ伝統野菜がたくさん残っているということなのかしら、とちょっと悩んでしまいました。どっち?
もしかしてスローフード協会の会長が宮城の人だから?かな?
スローフード協会と味の箱舟についてはこちらから→スローフード協会と味の箱舟
http://www.slowfoodjapan.net/index.html
話には聞いていたのでしたが、見たことも食べたこともありません。気にはなっていいたのですが知る機会はありませんでした。
某新聞に最近この小瀬菜大根が取り上げられ、栽培している方の事が出ていました。記事を見た方から「この人に連絡がつけられないかしら」とのオファーがありました。たまたま地元の仲間の栄養士さんに聞いてみたところ、なんとよく知っているとのこと。早速お話を通していただいて29日にお伺いしてきました。行ってみた~いといったのは県庁の若い職員・山田さん。
実は今、カメラが所在不明で写真のアップができないのが残念なのです。色気なしでいきますね。
写真は山田さんのブログをごらんください。「一生宮城を楽しむ!日記」→http://yamada.da-te.jp/e263016.html
この小瀬菜(こぜな)大根は加美町の「旧小野田町小瀬屋敷」というほんとに限られた地区でないとできないとう不思議なものです。通り一筋またいだだけで、食感も味もまるで違うものになってしまうのだそうです。種は種苗店でてに入るそうなのですが、決して小瀬屋敷でできるものと同じには育たないというのですから不思議なことがあるものです。
しかも大根なのに大根は食べない。畑に大根がゴロゴロと抛ってあるのです。食べるところは「茎」。え~と厳密に言うとダイコンの葉の葉柄の部分です。ダイコンの部分は茎と根ですので葉っぱの真ん中の茎のようなところは葉の葉柄ということになります。ややこしいですね。
葉っぱはやはり捨てるのだそう。これももったいない。
早坂さんがさっそく小瀬菜ダイコンを出してきてくださいました。
食材に限りなく貪欲な二人。早速生でばりばり。
甘い!青臭みがまったくない。しゃきしゃきした噛み心地。辛味のない。(ダイコン部分は相当に辛い)他の漬け菜とはまったく違います。山形の青菜や芭蕉菜などともちがいます。
昔は古漬けにして食べたそうです。
いまは浅漬け。
2~3cmに切って塩でもみ、よく絞って青汁を揉みだし汁を捨てる。
唐辛子、しょうが、しその実の塩漬けなどを入れて混ぜて食べます。
これもご馳走になりました。
生もいいけど、漬けたのもおいしい。青菜のような辛味がなく、宮城の温暖な風物を映すような穏やかな旨みです。シャキシャキっとした食感が後を引くおいしさでした。
早坂さんによれば東京農大の方が首都圏に「食育」の教材の一つとして、あるいは飲食店に紹介してと広めてくださっているそうです。
「東京の人はうまいもんばり食べてっから、こんなもんがうまいんだろう」っておっしゃるのですが、おいしさの絶対値が高いことはたしか。もっと自信を持って栽培して、売り出してもいいと思います。だって小瀬屋敷じゃなきゃできない野菜なんて、すごい貴重品。
先月庄内に行って強く感じたのは庄内の方の自分の作物に対する自信と愛情。そしてそれを他の人に伝える情熱でした。だからもっと「おいしい野菜だ。」「珍しいものだ。」「江戸時代から続く伝統野菜だ。」などなどを是非積極的に伝えて欲しいとおもいました。
どうぞ「伝え人なってください!」をお願いしてきました。
そしてそして、話しているうちに来年春過ぎから畑をお借りして小瀬菜ダイコンを作ることになってしまいました。あら~~~大変なことになってしまいました。
だって、作ってください、ばかりでは申し訳ないですものね。なにしろ、この小瀬菜ダイコン、種を蒔いて芽がでたら間引いて、後は無農薬でいいのだそうです。ほんとかしら。私たちにできるのかしら。ちょっと不安ですが、来春はファーマーデビューすることになりそうです。
その様子はおいおいこのブログで報告していきますね。
早坂さん家の小瀬菜ダイコンはもう収穫が終わってしまったそうなのでご近所の吉岡さんの畑に案内していただいて畑から少し引っこ抜いて分けていただきました。それを山田さんが懇意の居酒屋「しん」で料理してもらった顛末は「宮城を一生楽しむ!日記」の「しん」で、小瀬菜大根!をごらんください。→http://yamada.da-te.jp/e263443.html
小瀬菜大根を訪問した後は迫北方の庄屋鹿野で北方の皆さんとの交流会。古民家宿泊体験会でした。この詳細はまた後で。
投稿者 くいしんぼ : 19:48 | コメント (0) | トラックバック (0)
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