2009年11月 5日
TITLE|観光ガイドブックに出ていない食の都・庄内ツアー 〔後編〕
THEME|食のよもやま話し
「食の都・庄内バスツアー」後編は、いきなり初日の夜から始まります。
1日目の行程自体は「レストラン欅」で終了。
実はその後20名限定のオプショナルツアーがありました。目指すは「欅」から徒歩5分程度でしょうか。
喫茶店「ケルン」。夜はBARになる店です。
昭和の雰囲気が色濃く残るような雰囲気のある佇まい。
お目当てはコチラの方でした。
井山計一さん。83歳にして現役のバーテンダーです。
20年前壽屋(現サントリー)のカクテルコンテスト全国大会でグランプリを受賞され、
その後様々な媒体や多くのカクテルブックに掲載。
スタンダードカクテルを称されるカクテル「雪国」の考案者でございます。
これが世界のスタンダードカクテル「雪国」。
ロマンチックなネーミングの通り、ガラスの淵にはスノーホワイトに見立てた砂糖が優しげに飾られています。色合いもきれい。
二杯目はもうちょっと強めのものを・・・とお願いして作った頂いた「ドライマティーニ」。
てか、 強すぎて飲めませんでした(涙)
結構アルコール度が高めでも、行けるつもりでしたがこれはダメ。。舌先がしびれました。
しかしながら井山さん、83歳にしてすごく若々しい!
ダンサーをされていた時期もあるという事で、その辺の影響もあるのか背筋がピンとしてらっしゃるし、お話しの内容も矍鑠としています。
夜はお店でシェーカーを振っていますが、お店は基本喫茶店の為、翌朝開店する7時には
既にお店に出てらっしゃるとか。
まさに「生涯現役」!!
最近 歳だなぁ~~ヤレヤレとか言っている私は、ちょっと渇を入れられたような思いでした。
自分に渇~!!!!
2日間通して、個人的に最も印象深かった場所はやはりコチラかな~。
初日午後に訪れた鶴岡市湯田町 後藤勝利さんの「幻の藤沢カブ畑」。
伝統的な焼畑農法によって作られて来たこの在来野菜は、10年以上も途絶えていたそうですが、
後藤夫妻が復活させたもの。
フレームからは一部分しかとらえられないのが残念。
斜面もかなり急だし、敷地面積もかなりあります。
こんな急勾配でだだっ広い畑・・・しかも山焼き作業は夏の一番暑い8月!!
木を伐採した後丁寧に土をならし、燃焼しやすいように枝を斜面に均等に散りばめる。
そして山焼きをしながら、種をまく作業も同時進行で行われるそうです。
"焼き畑農業"・・・・確かに言葉でも知識としても知ってはいるつもりでした。
でも 実際この目で見たものは想像を遙かに超えた重労働で、すごく心を打たれました。
後藤さんご本人も驚く程、フットワークが軽い!
うさぎのような・・・という表現は失礼に当たるかもしれないですが、
それ程 身のこなしが軽くて、笑顔がまぶしい方でした。
藤沢カブの作業風景は「庄内系イタリア人」さんがこちら(←リンク)にまとめていますので、是非ご覧下さい。
そしてこちらが「幻の藤沢カブ」。細長くて赤みを帯びているのが特徴。
後藤さん宅の庭先で頂いた味噌マヨネーズというシンプルな食べ方も美味しいし、
アンチョビ+オイルで炒めても美味しかったです。
旅の終わりのカットはこの田圃で。「亀の尾」発祥の田んぼ。
今や幻の酒米と謳われていますが、
もともとは私達が普段食べているササニシキ、コシヒカリ等水稲品種の先祖に当たる米。
阿部亀治さんが1893(明治26)年 熊谷神社付近(画像あたりのエリア)で
光輝く3本の稲を発見したという話しは知っていましたが、
何とその田圃まで見学する事が出来るなんて・・・。ありがたいです!!

まとめ・2日目の行程
湧水の「牛渡川」を遡上する鮭 遊佐町 箕輪鮭孵化場 → 上方商人が伝えた在来野菜 平田赤ねぎ畑 → 山居倉庫でズイキ芋栽培の坪地平一さん訪問→ 湊町酒田寿司処 寿司割烹「鈴政」 →
おくりびとロケ地「旧割烹木幡内プチ探索」→酒米亀ノ尾の歴史 亀ノ尾の里資料館 → 亀ノ尾発祥の田圃 →
鶴岡市羽黒町 産直あねちゃの店 → 庄内観光物産館でお土産購入(といいつつ、この時点で
荷物はもはやパンパン)
今回の旅は庄内を尽くした庄内系イタリア人さんしか実現で出来ない濃厚な2日間でした。
出羽三山の山岳信教が育んだ質実剛健さがある一方、
上方と直結した北前船交易の華やかがある湊町文化・・・そんな独特な雰囲気を併せ持った土地。
何よりお会いする生産者の方々が皆、
あふれんばかりに伝えたいもの、語りたい言葉を持ってらっしゃったのには驚きました。
庄内系イタリア人の「そこで暮らす人が一番魅力」という言葉にすごく共感できます。
出来ることなら今度はバスツアーではなく、もっとじっくりと訪れてみたいです。
投稿者 おっかぁ : 22:31 | コメント (2) | トラックバック (0)
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コメント
荘内の方は一本気だ~と思いました。
耐えると言う事を知っていて実践している。
秋田のはたはたが取れなくなったときに禁猟にしたときも感動したけど、今回も同じような感動を感じました。
投稿者 katka(かてぃか) : 2009年11月 6日 09:45
☆katkaさん いつもコメントありがとうございます!!
一本気・・・確かにそうな感じはします。
藤沢カブの後藤さんにしても、最初は全く採算が合わなかったそうで(現在はどうかまでは聞けませんでしたが)、
それでも何かに突き動かされたような印象を持ちました。
他の生産者さんも同じで、だからこそ伝えたい言葉が
沢山あるし、庄内系イタリア人さんや奥田シェフが
応援するのでしょうね。
投稿者 おっかぁ早坂 : 2009年11月 7日 10:01
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