あるもの探しの旅

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アウトグリルの朝ごはん

 当「食WEB研究所みやぎ」で好評展開中の「朝ごはんを撮ろうキャンペーン」。
朝ごはんは一日の活力を生み出す大事なもの。なにかと忙しい朝ですが、自分のカラダとアタマの調子を整える大切な栄養はキチンと摂りましょう&撮りましょう!!(笑) 事務局では雫石プリンスホテルの宿泊券ほか賞品も"それなりに"用意しているようなので皆さんもドシドシご応募くださいね! ※キャンペーン内容はこちらをクリック  《このキャンペーンは終了しました
      
 ということで、私もキャンペーン趣旨に賛同して、ピエモンテのアグリツーリズモ Rupestr の甘~い朝ごはんLink to backnumber を先にご紹介しました。イタリアの朝ごはん第二弾として、今回は少し趣を変えた朝ごはんをご紹介します。

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【Photo】車でイタリアを旅するのならば、ぜひ活用したいアウトグリル。セルフとはいえ食事はバリエーション豊かでそれなりに美味しい。エミリア・ロマーニャ州のビーチリゾート Rimini リミニ近くのアウトグリル内のレストラン「Ciao チャオ」での遅い朝食。既製品のドレッシングが存在しないイタリアでは、Insalata インサラータ(=サラダ)には、エキストラ・ヴァージン・オイルとアチェート・バルサミコをかけて食べる

アドリア海に面した中部イタリア Marche マルケ州を10月初旬に訪れた際のこと。前日まで滞在した教会の宿泊施設を引き払い、州都 Ancona アンコーナの西方10キロにあるアンコーナ・ファルコナーラ空港へ移動。にわか雨が降り出す中、予約していたレンタカーをピックアップしました。自動車の旅の魅力は、意の趣くままに行動範囲が広がること。世界一高いといわれる日本よりもよほど手頃な通行料で利用できる高速道路網が整備されたイタリアでは、車での移動が何かと便利です。当然ですがイタリアのレンタカーは、左ハンドルで大多数がマニュアルシフト。私が普段乗っているイタ車は同じ仕様ゆえ、日本に居ながらイメージトレーニングはバッチリ !

 起伏に富んだ丘陵地が続くマルケから、初期キリスト教時代やビザンティン様式のモザイクで有名な世界遺産の町 Ravenna ラヴェンナを目指して一路アウトストラーダ A14号線を FIAT Punto で北上。稀代の美食家でも知られた作曲家 Rossini ロッシーニの故郷 Pesaro ペーザロを過ぎると、美味しい物の宝庫エミリア・ロマーニャ州の肥沃な平原が広がってきます。走り始めて90キロほどすると左手彼方の岩山に要塞のような山上都市サン・マリノ共和国が見えてきます。そこは気ままな一人旅。その威容に惹かれ、ふらっと寄り道しようかと時計を見ると、すでに11時。「おっと、朝食がまだだっけ」。すぐにお腹の虫が鳴き始めました。

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【Photo】Autostrada del Sole アウトストラーダ・デル・ソーレ(=太陽の道)の愛称で呼ばれるイタリアの大動脈・高速 A1。トスカーナ州 Arezzo アレッツォに向かう途中で立ち寄ったアウトグリル。上下線どちらからも利用できるよう、片側 2車線のアウトストラーダを跨いで建っている。車上荒し対策のため駐車する際には、外から見える場所に荷物を置かないのが鉄則。取り合わない方がよろしい怪しげな物売りが寄って来たりもするので、ご用心、ご用心

 そんな時に重宝するのが、Autostrada アウトストラーダ(=高速道路)に併設された 「Autogrill アウトグリル」です。"アウトグリルとは何ぞや?"という方もおいででしょう。日本の高速道路にあるサービスエリアに近い存在ですが、内容の充実ぶりは日本のそれの比ではありません。1993年に民営化され、'95年からは大手服飾企業 Benetton ベネトン系列の持ち株会社 Edizione Holding エディツィオーネ・ホールディングが運営しています。高速道路網が発達したイタリア全土 900箇所に展開、年間延べ 4億1,500万人が利用。フランス・スペインなど欧州各国のみならず、北米や南米諸国・豪州・インドなどの空港・高速道路を中心に飲食サービスを提供する世界最大規模のグループ企業なのです。イタリア国内では、傘下にセルフサービスのレストラン「Ciao」、ピッツェリアの「Spizzico」、バール形式のカフェ「A cafè」など多様なスタイルの店舗を展開しています。

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【Photo】ジョルジョに案内され、トリノ郊外にあるサヴォイア家が狩猟用に建てた離宮「 Parco Regionale La Mandria」を訪れた夜。初代イタリア国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世が愛用した館の中を見学後、ナイトサファリツアーが幕を開けた。離宮の広大な敷地は自然公園になっている。闇を照らすサーチライトを備えた観察用ワゴン車に乗り込み、生息するイノシシやシカなどの野生動物を観察した。暗闇から現れる動物に大はしゃぎのジョルジョをよそに、猛烈な睡魔に襲われた一行はほぼ皆が爆睡。夜11時すぎにツアーを終えて Canelli に向かったが、皆を乗せたクルマの常任ドライバー(⇒当然、私)は、濃霧による視界不良の中、頭にも霞がかかり始めた。もはや居眠り運転寸前でアウトグリルのサインを認めて先行するジョルジョのプジョーにパッシング数回。立ち寄ったそこでオーダーしたのが眠気覚ましの Espresso doppio エスプレッソ・ドッピオ(=ダブル)と、店員のお兄ちゃんが温めてくれたこのパニーニ。どちらもおいしかったぁ~

 イタリア国内のアウトグリルで特筆すべきは、セルフサービスながら、店員と対面で温かい食事を 24時間頂くことができること。Barバールよりもフードメニューが充実しており、それなりに美味。深夜のドライブで小腹が空いた時などにつまめるパニーニ類も、温めて提供してくれます。地域性豊かな国イタリアらしく、地方ごとに特色あるフードメニューを取り揃えているのも魅力。併設されるショップには、チーズやパスタ・生ハムなど地域の特産品や菓子類・ドリンク・地図・CDなどが、わんさと並びます。なかには土産用にフルボトルワインを置いているアウトグリルも少なからず存在します。高速道路でアルコールを売っている事に驚かれるかもしれませんが、さすがにその場で飲んでいるイタリア人は見かけません。

 デミサイズのワインがセルフで選ぶ食べ物と共に用意されていることもあります。白ワインの産地 Orvietoオルビエートのアウトグリルに立ち寄った際のこと。私はその時バスで移動中でしたので、心おきなく芳醇な白ワイン Orvieto Classico と軽い食事を楽しめました。
 当然ですが、イタリアでも飲酒運転はご法度であることを最後に申し添えておきましょう。

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【Photo】Rimini 近くのアウトグリルで頂いたブランチのレシート。パン 35チェント、サラダ 2.40エウロ、牛肉のワイン煮込み 9.1エウロ、カップチーノ 80チェント、しめて 12エウロ 65チェント。味にうるさいイタリア人たちを相手にしている施設なので、まずハズレはない

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コメント

美味しそうですね!

今度イタリアに連れっててください♪

ドライブがてら食べたーい!

【In italiano】

A maka,

Grazie per commento.

Andiamo insieme in Italia da tutti i mezzi.


【庄内弁翻訳】

maka様

コメント頂きもっけだの。

一緒にイタリアさあべちゃ

せばの。

ブオンジョルノ!
私も車で移動する派なので、食事に、買い物にとアウトグリルを愛用しています。網の目のようにアウトグリルが存在するイタリアはもちろん、スペイン、フランス、スイス、オーストリアだけでなく、最近アウトバーンにも進出したようです。
北米東海岸地域にもあるという噂ですし、日本の高速道路にもそのうちできませんかね。

▼autogrillista様

 コメントをお寄せいただきありがとうございます。
15年ほど前に訪れたドイツでは、網の目のように巡らされたアウトバーンを、音速に迫りそうなポルシェやBMW が左車線を駆け抜けていましたが、Autogrill のような施設は見かけなかったように記憶しています。EU 統合以降、地続きのヨーロッパでは、国境を越えて相互に行き来することが簡単になりました。車での移動の折、イタリア国内でAutogrill を利用することが多いでしょうから、24時間営業で美味しく便利なオアシスのごときあの施設を自国に受け入れる素地はあるのでしょうね。

 競争原理が働かない日本のSA・PA・ハイウエイオアシスの食事には閉口することが多いので、ほぼ同じく独占企業にも関わらずレベルが高いAutogrillの日本進出には私も大賛成です。

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