あるもの探しの旅

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食べるコーヒー「エスプレッソ・ドライ」

エルブジ × ラヴァッツァの新食感を仙台で
 @ バル・ミュゼット

 華麗なカフェ文化が息付くトリノを代表するコーヒー会社と、世界で最も予約が取れないといわれるレストランがコラボした史上初の食べるエスプレッソ「Espesso エスペッソ」にインスパイアされた新メニュー「エスプレッソ・ドライ」が、仙台市泉区桂のカフェ「Bal Musette カフェ・バル・ミュゼット」に登場しました。直訳すれば乾燥したエスプレッソといったところでしょうが、フリーズドライのインスタントコーヒーなどでは決してありません。

Espesso_cuppucino.jpg

 変化してやまないコーヒーの最先端を求めてオーナーバリスタの川口 千秋さんが昨年トリノを訪れた際、国内で半数近くのシェアを占めるイタリア最大のコーヒー会社「Lavazzaラヴァッツァ」がプロデュースする「San Tommaso 10 サン・トンマーゾ・ディエチ【Link to web site】」に立ち寄りました。1895年に創業した地番をそのまま店名にしたそのカフェレストランで出合ったのが、2012年から2年間完全休業することを今年1月に宣言し、波紋を呼んだスペイン北部カタルーニャ州「El Bulli エル・ブジ」のオーナーシェフ、フェラン・アドリアとLavazza が2002年に共同作業で創作したムース状の食べるコーヒー、Espesso エスペッソです。

【photo】イタリア・スペインの合作による史上初の食べるコーヒー「èspesso エスペッソ」。エスペッソ・カップチーノ(上写真)とエスペッソ・マッキアート(下写真)。この通りどちらもカップを倒そうと、上下逆さまにしようとも大丈夫

Espesso_macciato.jpg

 Espresso エスプレッソとイタリア語で「濃厚な」を意味する言葉 spesso スペッソを掛け合わせたEspesso は、亜酸化窒素入り専用ボンベに封入したエスプレッソに独自の調合を施し、ムース状にしたもの。さまざまな食材をムース状に加工する技術Espuma エスプーマは、奇才フェラン・アドリアが開発した調理法として知られます。Lavazza 直営のSan Tommaso 10 では、穴のあいた専用のスプーンと共にèspesso cappuccino エスペッソ・カップチーノ、èspesso macciato エスペッソ・マッキアート、èspesso alle spume aromatizzate エスペッソ・アッレ・スプーメ・アロマティザーテという3種類の味付けで楽しむことができます。

espresso_dry.jpg Bal Musette では、Lavazza の èspesso cappuccino を再現したスペイン語で「泡」を意味するEspuma 状の生クリームとエスプレッソをハーフ&ハーフにして「エスプレッソ・ドライ」という名前で提供しています。取っ手が三日月のような曲線を描く特徴的なフォルムのグラス製オリジナルカップは、五感でスペシャルティ・コーヒーの世界を楽しんでほしいと願う川口さんが、仙台市青葉区定禅寺通にショップを構えるガラス工房スガハラに発注して誕生したハンドメードのBal's table バルズテーブルと呼ばれるラインです。

【photo】ガトーショコラ(350円)のディップとしてもピッタリなエスプレッソ・ドライ(写真奥)

 川口さんによればコーヒーの味を凝縮した濃厚なエスプレッソにふわっとした食感とクリーミーさが加わったエスプレッソ・ドライは、エスプレッソが苦手だという方にも好評を博しているといいます。カッフェ同様に並外れて美味しいキッシュやフォカッチャが頂けるランチ(ドリンク付 980円)のドルチェとして、またはガトーショコラ(=トルタ・ディ・チョコラータ)のディップソース代わりとしてのみ、今のところは提供しています。今後は単品メニューとしてエスプレッソ・ドライを独立させることも検討しているそうです。

freddo_shakerato.jpg 【photo】バル ミュゼットのフレッド・シェケラート(650円)

 世界最高のレストランとの呼び声が高いエルブジのエッセンスを取り入れた独創的な固形カッフェと共に、これからの暑い季節にオススメしたいバル ミュゼットの新メニューが、イタリア伝統のCaffè freddo カッフェ・フレッド(=冷たいエスプレッソ)のひとつ「Freddo Shakerato フレッド・シェケラート」。イタリア式にほろ苦さと同時に甘さをしっかりと表現するため、エスプレッソにグラニュー糖を加え、氷と共にシェーカーに入れて10秒ほどshakerare(=シェーク)したものです。

 二粒のコーヒー豆を浮かべた細やかで分厚いクレマに覆われたフレッド・シェケラートは、自ら産地に出向いて最高品質の豆を直接買い付け、焙煎・ブレンドまで一貫して行う稀少な店、青葉区広瀬町の「Cafe de Ryuban カフェ・ドゥ・リュウバン」のカプチーノと並ぶ私の愛飲アイテムになってくれそう。ゆっくりと喉を潤しながら落ちてゆく感覚と濃厚なカッフェの豊かなアロマが、けだるい夏の日盛りを甘美な至福の時にきっと変えてくれることでしょう。

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la casa del caffè Bal Musette カフェ バル ミュゼット
住所:仙台市泉区桂4-5-2
TEL / FAX:022-371-7888
営 : 11:00~22:00 (日祝~19:00) 木曜休
URL http://www.bal-musette.com

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コメント

ご存知かもしれませんがカフェ・バル・ミュゼットでは今、新しい抽出器具で盛り上がっていますよ。シングルオリジンのスペシャルティコーヒーがクローバーにきわめて近い味で簡単に家庭でも楽しめる。ロンドンのCAFEでは既に定番になっています。その名はAeroPress® しかも発案者はスタンフォード大学の研究者でフライングディスクの飛行距離世界記録をうち立てたというなんともユニークな経歴の持ち主。その関係やいかに・・・。

haraiso21様

コメありがとうございます。

 川口さんがロンドンで仕入れてきたAeroPressネタですね。中古のイタ車一台が買えてしまえそうな値段のCloverは一般向けではありませんが、4000円そこそこの値段で買えるコチラはフレンチプレスに替わる抽出ツールとして、来年あたりから一般化するのでしょうか。

 現状ではバルミュゼでしか取り扱いがないのだとか...そう言われたら欲しくなるのが人情で・・・(^ ^)。ペーパーフィルター使用というのが引っかかりますが、カートリッジの脇にある空気の抜け穴から加圧と共にオイルが浸潤してくるようですね。さすがはフリスビーの世界チャンプ。百聞は一飲にしかず。まずは実地検証してみます。

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