あるもの探しの旅

« I Profumi di Capri | メイン | 革フェチまんじゅう »

ちょっと、訂正。

ありがちなんだけど、やっぱりなー(笑)

SMN_negozio.jpg

 前回「I Profumi di Capri」を最後までご覧頂いた方への得ダネとして記した「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」の仙台デビューが、イタリア特有の「ゆるさ」によって少し延期になるようです。

 今月26日の開店を目指していたオーナーS氏の話では、「Officina Profumo-farmaceutica di Santa Maria Novella オフィチーナ・プロフーモ・ファルマチュウティカ・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラ」(=サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局)フィレンツェ本店に発注した商品の入荷期日に関して、今のところ見通しが立たないとのこと。この世で最も優雅な香りがする場所ことサンタ・マリア・ノヴェッラが仙台進出!?と色めきたった方もおいでだったかもしれません。なかば諦め顔のS氏によると、年内の開店は難しいようです。

【photo】私の大脳辺縁系に深く刻まれる典雅な香りに満たされるフィレンツェのオフィチーナ・プロフーモ・ファルマチュウティカ・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラ

SMN_oficcina_negozia.jpg

 システマチックに管理され、予定通りに物事を進めなくては気がすまない日本とは違って、よく言えば何につけても鷹揚、日本的尺度から言えば、いい加減なイタリアのこと。ましてや1612年に創業し、400年もの長きに渡って時代の波を乗り越えてきた彼らからすれば、極東の一都市に新たにできる店のオープンが多少ずれ込もうと、取るに足らない些細なことなのでしょう。

 日本では、ライセンス契約を結んでいる2社がサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の正規取扱店として現在営業しています。ゆえに東京の青山や銀座にあるショップに行けば、エレガントなフォルムの製品を入手することはできます。それでも仙台に居ながらにして、ルネッサンスの遺香漂うフィレンツェの精神を強く感じるオフィチーナ・プロフーモ・ファルマチュウティカ・ディ・サンタ・マリア・ノヴェッラの製品に触れることができるのは、至上の喜びです。

 泉マルシェブロカントギャルリーSendai のエスプリ路線を見ても分かるように、食ジャンル以外は、良質なイタリアの薫りが、街の規模からすれば明らかに希薄であったこれまでの仙台。しかしながらfinamoreJacob CohenBRUNELLO CUCINELLI など垂涎のイタリアンブランドを揃えるメンズセレクトショップ「Lo Spazio Bianco」や、ハプスブルグ家の末裔であるオーナーのもと、フィレンツェで6年間キャリアを積んだ広瀬竜一氏の「Ristorante da Luigi」といったショップがこの秋デビューしました。現存する世界最古の歴史を誇り、比類なき優雅さを備えたサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局が満を持して仙台に登場します。時代の淘汰を乗り越え、熟成を重ねたイタリア文化の精華が仙台にやっと根付こうとしているようです。

 恐らく年明けにずれ込むであろう仙台店のオープンまでは、フィレンツェ本店の雰囲気を伝えるWebサイト〈Link to Website 〉をご覧頂き、イメージトレーニングをお積み頂くのが得策かと。外装工事中の覆いが取れ、端正なファサードが露わとなったばかりの仙台店は日本国内のショップと同様の内装となります。ゆえに外の喧騒から中に足を踏み入れた途端、文芸復興の時代へとタイムスリップするフィレンツェ本店の優美な佇まいには及ばぬことはお含み下さい。

saponi_SMN.jpg【photo】サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の製品例(写真右上より時計回りに)メンズソープ・Patchouli パチューリ(古来より精油が香料として珍重されたシソ科の植物)、イリス(アイリス)ソープ、どこかオリエンタルな印象の香り「Carta d'Armenia アルメニア・カード」
photoクリックで拡大

 それでもそこに漂うのは、フィレンツェと同じ妙なる香りのはずです。17世紀、ドメニコ会修道士が栽培していた薬草やフィレンツェ近郊に咲く野の花から造られるポプリは、テラコッタの壷で独自の熟成を施し、少なくとも1年間は芳香が持続します。さまざまなラインナップが用意される石鹸やリキュール類など、品揃えは本国と同じにするそうです。

 ボッティチェリが人類の至宝である「La Primavera(春)」に描いたのは、パトロンであったメディチ家がフィレンツェ近郊に所有するヴィッラの庭に実際に咲く花々でした。近年の修復と洗浄によって、画家が描いた15世紀当時の花々が生き生きと蘇りました。ルネッサンス時代と変わらぬ香りの芸術を届けてくれる待望のショップは、杜の都仙台のシンボル・定禅寺通りにほど近い青葉区一番町4丁目に登場します。しばしお待ち下さい。

baner_decobanner.gif

Luglio 2018
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

archive.gif

Copyright © KAHOKU SHIMPO PUBLISHING CO.