あるもの探しの旅

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2011/03/20

明日に向けて思うこと

 悲しみに覆い尽くされた1週間あまりが過ぎた。

「君が疲れきって無力感にさいなまれている時、瞳が涙に濡れているなら、私がぬぐい取ってあげる。辛い時だって君のそばにいるから・・・」

 心が萎えそうになる今だからこそ、ポール・サイモンが紡いだこんな歌い出しで始まる誰もが知っている曲に、ひとときだけ身を委ねてみるのもいい。

  

 アート・ガーファンクルは天使のように美しい歌声で、こうも励ましてくれる。
 「友達が必要なら、君のすぐ後ろをついてゆこう、荒れ狂う奔流に架かる橋のように、私が身を挺して不安を取り除いてあげる」 

Bridge over Troubled Water :Simon and Garfunkel
 
明日に架ける橋:サイモンとガーファンクル


 この数日、国内外を問わず多くの人々からお見舞いを頂きました。地震発生時は出張で青森にいたため、どうにかこうして生き延びています。当初は把握すらできなかった沿岸地域の被害状況が明らかになるにつれ、自然の猛威を前にした人間の無力さをイヤというほど見せつけられ、ともすると陰鬱な気持ちになります。

 M9.0という非情なまでの破壊力を持った地震と津波、追い討ちをかける東京電力福島第1原子力発電所の事故、そして送電線の先にある関東圏でも巻き起こっている物資の買い占めと物流の寸断とによるモノ不足に、最大の被災地である東北の人々は苦しみ、翻弄されています。

 震災発生後5日目にようやく無事の確認がとれた義理の父母が暮らす気仙沼地域もそうですが、本当に助けを必要としている人に、救いの手が一刻も早く差し伸べられることを願わずにはいられません。

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2011/03/06

♪ はーるが来た、はーるが来た

Piatto 3月号 こぼれ話vol.2
web Piatto URL:http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/

piatto110305.jpg 弥生3月を迎え、今日は二十四節気の啓蟄。とはいえ、仙台では梅の開花を宣言したばかりで、まだ雪がちらつく寒い日が続きます。冬ごもりの虫たちが姿を現すのはまだ先でしょう。うららかな春の訪れが待ち遠しい一方で、スギ花粉症に悩む私にとっては、花粉との闘いに明け暮れるユウウツな季節もすぐ眼の前。う・・・。

piatto1103_0.jpg さて、Piatto3月号「おウチでクッキング」は、春のお出掛けにオススメの料理2品をご紹介しました。60品種200本の梅が揃う仙台市若林区の仙台市農業園芸センターや、シダレザクラを中心に360本の桜が春爛漫を告げる榴ヶ岡公園などのお花見スポットで撮影を行いたかったのですが、今回の撮影が行われたのは2月中旬。ソメイヨシノの蕾はまだふくらんですらいません。

 今月の誌面では、舞い散った桜の花がちらし寿司の上やお重のまわりに写っています。安易に造花で妥協しないのが Piatto 流。スタッフが花屋さんから早咲きの桜として知られる「啓翁桜(けいおうざくら)」を調達してきました。

piatto1103_1-1.jpg 12月中旬から3月が旬という啓翁桜は、現在、山形で盛んに栽培される品種です。一般の桜のような太い幹がなく、株から出た何本もの細い枝に小ぶりなピンクの花を数多く咲かせます。そのルーツは、昭和初期に福岡県久留米市で誕生した「敬翁桜(けいおうざくら)」。山形に導入された後、選抜を重ねるうちに、呼び名が現在一般に使われる啓翁桜へと変化しました。

 啓翁桜のもうひとつの特徴は、華やかに香り立つ甘い香り。撮影現場には、えもいわれぬ芳香が漂っていました。ここでその香りをお伝えできれば良かったのですが・・・。

piatto1103_2.jpg ちらし寿司と一緒に楽しみたいのが、今回ご紹介したオリジナルの「SAKURA酒」。桜の塩漬けを浮かべて春らしさを演出する、この食前酒を考案いただいた料理研究家の鈴木 茜先生は、宮城県産の微発泡性低アルコール日本酒でも試作したそうです。

 しかしながら、桜と相性が良かったのは「章姫」というイチゴをピューレにして、アルコール度数6%の微発泡性純米酒とブレンドした「ちょびっと乾杯」(300mℓ入680円)。静岡県浜松市にある「花の舞酒造」が製造するこのお酒は、昨年のモンドセレクションで金賞を受賞しています。

piatto1103_3.jpg
 甘酸っぱいイチゴとサクラが爽やかに香り、口当たりの優しいシュワシュワの食前酒と啓翁桜とが、一足早い春をもたらしてくれました。

 地産地消にこだわるなら、春季だけ数量限定で発売される一ノ蔵「ひめぜんUme〈Link to website 〉も春らしいアペリティフとなります。県下では蔵王町が主産地となる青梅「白加賀」を黄熟させ、梅酒にしてから、女性の支持が高い「ひめぜんsweet」とブレンド。昨年デビューしたこのリキュールは、今年は3月11日(金)に発売されます。

 こうして春を感じてみるのもいいですね。

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2011/03/05

3月号表紙の裏話

Piatto 3月号 こぼれ話vol.1

web Piatto URL:http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/

front110305.jpg 本日発行のマンスリーマガジンPiatto 3月号の巻頭特集は「ありがとうのかたち― 気持ちを伝えるプチギフト」。春は別れと出会いの季節。人生の節目にあたる人へのお祝いや、お世話になった方への感謝の気持ちを伝えるちょっとした贈り物と、その演出法をご紹介しています。

 表紙には、純白の布地を淡いピンクのリボンで結んだ大きさ5cmほどのギフトBOXが登場しています。贈る人の気持ちがこもった包みを開けるときのワクワク感を表現してみましたが、いかがでしょう。皆様の目に触れる表紙には、結局登場しませんでしたが、メインキャストとなったこのBOXには、もうひとつの主役候補が控えていました。

talk11-00_02.jpg それは、仙台市青葉区二日町に昨年8月OPENした洋菓子店「九二四四(きゅうにいよんよん)」のオーナーパティシェ・橋浦邦義さんにギフトBOXの作成を打診し、橋浦さんがお知り合いの方に色違いで作ってもらったというふたつの色違いBOXです。

 使った素材は製菓材料として使われるプラスチックチョコレート。バレンタインデーに手作りチョコを贈った方はお使いになったかもしれませんね。製菓用のクーベルチュールチョコや、今回のケースで使用したホワイトチョコを湯煎して溶かし、水あめや色付けのシロップと混ぜてさまざまな形に成型してゆきます。

 スタジオでは、それぞれのパターンを同じように撮影してみました。今回採用した布製のボックスは、Piattoが目指す上質感や大人っぽさがある一方、プラスチックチョコレート製はご覧の通りキュートな印象。
 talk11-03_01.jpg
 いずれ甲乙つけがたいため、周囲の女性たちに、どちらのBOXを貰ったら嬉しいかを尋ねてみました。予想通り人それぞれ好みは分かれましたが、最終的に「大人女子が貰ってうれしいボックスはどちらか?」という判断基準で、ご覧の通りの結果となりました。せっかく作って頂いたふたつのボックスをご紹介できないのでは申し訳ないと、こちらでお披露目した次第です。

 誌面編集の舞台裏では、このように「あーでもない、こーでもない」という自問自答と試行錯誤を繰り返しながら、少しでも皆さんに楽しんで頂ける誌面作りに取り組んでいます。

 そういえば、撮影終了後、あのチョコレート製のBOXはどうなったんだろう?? 私がスタジオを出た後、撮影スタッフの「おやつ」になったのか、それとも・・・

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