あるもの探しの旅

« 表示不具合のお詫び | メイン | 大山新酒・酒蔵まつり part.1 »

チョコレートの真意やいかに?

 2月14日はバレンタインデー。その起源はAmoreアモーレ(=愛)の国イタリアにあることをご存知でしょうか。

st.valentine@terni.jpg【Photo】中部イタリア・ウンブリア州テルニの街の守護聖人であり、恋人たちの守護聖人でもある聖ヴァレンティーノ(ラテン語名:ウァレンティヌス、英語:バレンタイン)。1630年に完成したバロック様式のサン・ヴァレンティーノ教会には、祭壇前に聖人の聖遺物が納められる

 時は皇帝アウレリアヌス治世下(西暦270~275)のローマ帝国。広大な帝国の平和維持のため、当時の若者は兵役に就くことが求められました。士気低下を避けるため、自由な婚姻を禁じられていた任地に赴く若者のため、禁制を破ってひそかに結婚式を執り行っていたのが、ローマの北方100kmにある街、Terniテルニの司祭ヴァレンティーノでした。その行いは、やがて人づてに為政者に知られることとなり、捕らえられたヴァレンティーノは、西暦273年2月14日に処刑されたといいいます。

 殉教後に列聖され、恋人たちの守護聖人として広く信仰を集める聖ヴァレンティーノ。教義の近代化が図られた第2バチカン公会議(1962~65)を経た現在のローマカトリックでは、史実の裏付けがないとして、1969年に典礼が見直され、聖人暦から聖ヴァレンティーノを除外しています。それでも愛と信仰に殉じた聖人を知ってか知らでか、2月14日は大切な人への感謝や思いを伝える日として、広く普及しています。

baci_pergina.jpg 【Photo】Baci(キス)の音で開くPergina社のWebサイトからBaciのトップページ。ナポリの有名な眺望スポット「ポジリポの丘」で絶景などおかまいなしに二人だけの世界に浸るカップルが出没するが、イタリアでは日常的な光景だ

 その発祥となった国、イタリアではFesta degli Innamorati(=「恋人たちの祭典」の意)と呼ばれるバレンタインデー。この日はパートナーと食事をしたり相手が喜びそうな贈り物をするのが一般的で、別段チョコレートとの結びつきはありません。そんなイタリアでは珍しく、聖ヴァレンティーノゆかりのウンブリア州テルニでは、2月14日までの数日に渡ってチョコレート祭り「Cioccolentinoチョコレンティーノ」が9年前から行われています。

     

 ウンブリア州は、イタリア土産の定番チョコ「Baci バチ(=キスの意)」の製造元であるPergina社の本拠地。日本でバレンタインデーにチョコレートを贈る習慣の定着に貢献したモロゾフやメリー以上の影響力をもった大企業です。そうした大人の事情はさておき、人口11万人の街テルニで延べ9万人以上が訪れたという3年前のチョコレンティーノの模様をご覧いただき、参加した気分を味わって下さい。

 本命に贈るチョコレートや義理チョコだけでなく、同性にチョコを贈る「友チョコ」や、自分自身への「ご褒美チョコ」と称した有名ショコラティエが作る一箱ウン千円もする高級チョコが売れているのが昨今のバレンタイン事情。女性がチョコレートを添えて愛の告白をする習慣は、日本独自のものですが、独身の若い男女にとっては、悲喜こもごもの1日だったのではないでしょうか。

tartufo_2012saya.jpg【Photo】今年のバレンタインデーに庄イタもひとつだけお裾分けに預ったのが、中学2年生の娘(写真奥)が12日の日曜日に数時間をかけて手作りしたこのトリュフチョコ。女子しかいない学校で交換した友チョコの食べすぎで、翌日具合が悪くなり、医者に駆け込むというオチがつくあたりは、食いしん坊のDNAをしっかり受け継いでいるようだ

 さて、ここからが本題。思春期に経験したようなバレンタインデーをめぐるワクワク・ドキドキから遠ざかって久しい今年、"これはいかなる意味があるのか?? "と、贈る側の真意をはかりかねるチョコが届きました。それは、近所付き合いをしているかかりつけの歯科医夫人から頂いたものです。

 復興関連の3次補正予算が成立後、被災地ではさまざまな事業が同時並行で一気に加速しています。ただでさえ慌ただしい年末年始の繁忙期を挟んだこともあり、当「Viaggio al Mondo~あるもん探しの旅」の更新ペースが鈍っているのもそのため。食WEB研究所の活性化に努めるべき立場のフードライターとしては、怠慢のそしりを受けかねない状況なのです。11月上旬に歯医者に行ったきり、治療していた歯をしばらくほったらかしにしていました。

mission_sodenoshita.jpg【Photo】かかりつけの歯医者さんの奥様から頂いたチョコスフレ

 そこに届いた歯医者さんから贈られたチョコレート。ひょっとしてこれは虫歯を悪化させて早く来院させようという歯科医の良く言えば親切心、うがった見方をすれば新たな営業手法なのでは? という邪念が一瞬よぎりました(笑)。普段から何かにつけて頂き物をすることが多い方なので、他意はないのでしょうが、なんとも意味深なチョコレートです。御礼を兼ねてすぐに歯の治療を再開したのは申すまでもありません。

 う~む、まんまと策略に乗ってしまったのだろうか...。

baner_decobanner.gif


Gennaio 2019
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

archive.gif

Copyright © KAHOKU SHIMPO PUBLISHING CO.