あるもの探しの旅

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2012/12/29

Piatto 読者参加 みやぎの環境保全米試食講習会

piatto2013.1-1.jpgPiatto 1月号こぼれ話 ver.2
◆Web Piatto:http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/

 仙台発・大人文化を提案するマンスリーマガジンPiatto2013年1月号は本日発行。仙台圏で23万部が毎月第一土曜日に発行されるPiattoですが、最新号は一足早くお届けしました。今号でレポートしているのが、サンモール一番町にある産直レストラン「みやぎフードキッチンCOCORON」を会場に実施した「みやぎの環境保全米 新米試食講習会」(Piatto主催・JA全農みやぎ協賛)。試食会が開催されたのは、年の瀬が押し迫る12月12日(水)。お米は収穫された年の12月末までは新米として扱われます。この日はCOCORONがオープンして3周年にあたり、その記念イベントとして開催されました。

piatto2013.1-2.jpg【Photo】今年も頑張った自分へご褒美ジュエリーを贈りませんか、という特集ページにちなんだPiatto1月号の表紙(上)。その5面に掲載されている試食講習会レポートページ(左)。詳細は今日の河北新報朝刊折込の本誌、またはWeb PiattoでCheck it out !!

 名取市在住のフードコーディネーター、伊藤豊子先生監修による安心安全な宮城県産ひとめぼれ新米と、仙台雪菜・仙台白菜・余目ねぎ(仙台曲がりネギ)といった旬の伝統野菜について学び、それらを使った特別メニューを実際に召し上がっていただく講習会には、総勢20名の女性にご参加いただきました。

 只今子育て中だというフリーアナウンサーの宮田敬子さんの司会で幕を開けた試食会。その主役は、みやぎの環境保全米ひとめぼれ新米でした。農薬や化学肥料の使用割合を慣行栽培の半分以下に減らし、耕土保全に役立つ有機質肥料の使用割合を増やすことで、水田で生息するシロサギなどの水鳥や、カエルやトンボといった多様な生態系保護につながることから、JA全農みやぎで栽培を奨励しているお米です。現在では宮城県内の全作付の6割が環境保全米になっており、県をあげたこうした取り組みは宮城ならでは。

cocolon_1.jpg【Photo】TBC東北放送を退社後も、ラジオ番組COLORS水曜日のパーソナリティとして活躍中の宮田敬子アナ。女性ばかりの和やかな雰囲気のもとで行われた試食講習会

 農薬の使用を減らすことで、雑草除去の手間は増えますが、健全な土壌のもとで育てた安心安全な食べ物を届けたいという地元の稲作農家を応援し、自然環境を守るためにも積極的に毎日の食卓にサステナブルな環境保全米を取り入れたいものです。

cocolon-3.jpg いろいろ野菜と豆のミネストローネ、ちぢみほうれん草と仙台曲がりネギのイタリアンオムレツなどと皆さんに召し上がって頂いたのは、平成24年産環境保全米ひとめぼれ無洗米。ヌカを除去する特殊精米技術の導入により、水で研がずに炊けるお米です。精米工程で出るヌカは、肥料や家畜の飼料としてリサイクルされるのだといいます。研ぎ汁が出ないため、生活排水が削減され、川や海の水質悪化を防げるお米です。「水の確保が大変だった震災の時は無洗米のお世話になったわね」との声が会場から聞かれました。

cocolon-4.jpg【Photo】試食講習会の特別メニューより、ちぢみホウレンソウと仙台曲がりネギのイタリアンオムレツ(左上)・いろいろ野菜と3種のお豆のミネストローネ(右上)・仙台黒毛和牛の赤ワイン煮 温野菜(仙台白菜&仙台雪菜)添え(左下)・ひとめぼれ入りアイスクリーム、黒豆とイチゴジャム入りチョコレートのサラミ仕立て、蔵王ハーブティー(カモミール)(右下) 里芋のドリア(下写真・左) 

cocolon-5.jpg 環境保全米についての講師をお願いしたJA全農宮城の西條さん(上写真・中)が、持参したIH対応の土鍋に蒸気抜きの穴がないガラス蓋をして(鍋に合うサイズの穴なし蓋がない場合は、穴を割りばしで塞げばOK)炊き上げたひとめぼれは、甘さが際立つ文字通り一目惚れの美味しさ(上写真・右)。お代わりを所望する参加者も多く、ご飯の美味しさを改めて認識頂いたように思います。
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 野菜とお米に関するクイズの正解上位者には石巻・亘理・山元でハウス栽培が復活しつつある仙台イチゴやトマトが贈られました。環境保全米ひとめぼれ無洗米2kgとともに参加者全員にお渡ししたのが、「旬米新缶 ひとめぼれ」2合(300g)。

 旬米新缶は、特許申請中の脱酸素技術により、精米したての味を5年にわたり維持するのだといいます。通常の350ミリ缶と同サイズのため、持ち歩きに便利なコチラ。非常用の備蓄米としての用途は勿論、海外で暮らす日本人にとってもニッポンの味を忘れないためにも重宝するだろうとのことで、成田空港で取り扱う予定とのこと。

 ご参加いただいた皆さ~ん、せっかくなのでここはじっと我慢して、5年後に開缶して味をお確かめください。それまでは、ホームパーティでは座を盛り上げ、大晦日の紅白歌合戦をよりヒートアップさせるマラカス代わりにシャカシャカ鳴らして使うのが、なんといってもオススメです ♪♪♪

 Piattoを、そして「Viaggio al Mondo ~あるもん探しの旅」をこの1年ご愛読いただきありがとうございました。それでは皆様、良い年をお迎えください。
Buon anno nuovoooooo!! ~\(^0^)

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2012/12/09

復活、金華さばみそ煮缶

待ってましたの製造再開!

 脂が乗った新鮮な秋サバを冷凍保存せず、石巻魚市場で買い付けてすぐ生のまま加工する「フレッシュパック」ゆえの美味しさに魅せられ、被災前から我が家の食卓に上っていたのが、「木の屋石巻水産 さばみそ煮」。石巻市魚町にあった本社前に据え付けられた鯨の大和煮缶詰をかたどった巨大な魚油タンクは、津波で横倒しになり、世に広く知られることとなりました。

tank_kinoya.jpg【Photo】津波の直撃を受け、全壊した本社工場からおよそ300m内陸側に流され、県道脇で野ざらしとなっていた木の屋石巻水産の巨大な魚油タンク(撮影:2011年7月)。震災の記憶を風化させないため「震災遺構として保存すべき」との意見がある一方で、「震災を思い出す」という被災者心情を慮って今年6月に解体された(上写真)
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【Photo】昨年の夏、石巻を訪れた際に立ち寄った道の駅「上品の郷」で販売していた木の屋石巻水産 希望の缶詰。当然のごとく大人買い(右写真)

 津波で全壊した本社屋に隣接する倉庫で保管していた製品も被災。ヘドロまみれになった缶詰80万個を大量に発生したハエと暑さの中で従業員がかき集め、全国から支援に訪れたボランティアの助けも借り、8月3日に最後の1缶の作業を終えるまで4カ月を要して洗浄。昨年夏に道の駅「上品の郷」で購入した正規の商品ラベルすらない「希望の缶詰」は、万感の思いとともに手を合わせて頂きました。

【Movie】ヘドロの中からかき出した80万個の缶詰を「希望の缶詰」として出荷に至るまでの道のりをダイジェストした動画。復興元年といわれた今年はもうすぐ暮れようとしているが、復興はおろか復旧の歩みすら遅々として進まない。三陸の厳しい現実をどうか忘れないでm(_ _)m

 善意の人々が加わって手洗いした缶詰は、津波に浸かったため一部に錆や凹みはあるものの品質に影響はなく、世に知れたブランド鯖が青ざめる(⇒鯖は青魚なので当然なのだが...)美味しさ。いえ、販売に至る経緯を知っていただけに、かえって有難味も加わって五臓六腑に旨さが沁み渡ったのでした。

 捕鯨基地として、余すところなく鯨を活用する素晴らしい食文化が培われた鮎川港を擁する石巻で1957年(昭和32)に創業した木の屋石巻水産。希少な須の子ほか同社の鯨大和煮缶は、岩手県内の水産加工業者の協力を得て一足先に製造販売の再開にこぎ着けました。その一方で、世界三大漁場の金華山沖で揚がる金華サバを使った同社のさば缶は久しく入手ができない状態が続いてきました。金華サバが最も美味しくなる秋サバの旬にこだわって県内の協力工場に社員が出向いて製造を委託、今月1日からようやく販売がを再開したばかり。待ってましたとばかりに入手しました。

misoni_kinkasaba.jpg【Photo】金華サバの旬(9月~11月末)を待ってOEM生産を再開した「木の屋石巻水産 さばみそ煮」。漁獲量が少なかった今年は早期に売り切れること間違いなし。被災前や希望の缶詰で親しんだ美味しさを忘れられないファンの方は、石巻の内陸側に隣接する美里町に現在建設中で来春稼働する同社新工場で生産される1年後を待たず、今すぐ買うっきゃない!!

minoya_sabakan.jpg 和の鉄人・道場六三郎氏が味噌汁用に普段使いするという同郷の高砂長寿味噌で味付け、加工に当たって化学調味料や保存料類を使わずに製造。ホンマグロの大トロのように口の中でふっくらトロける食感は、さすがは西の関サバ、東の金華サバと称された旬の金華サバ。欠品中に代用品として食べた他産地の高額な缶詰でも太刀打ちできない美味しさです。この味にして輸送や冷蔵の必要がない産地直送価格の一缶398円はご立派。養殖を再開した宮城の牡蠣の9割を死滅させる原因となった海水温の高さが災いし、金華山沖での鯖の水揚げが少なかったため、今年度の生産は当初目標の1割に留まったといいます。

【Photo】脂がよく乗ったふっくらとした食感は魚体の大きな旬の金華サバを厳選し、冷凍せずに加工し缶に手詰めするがゆえ(上写真)。復興元年の今年は計画の1割程度に留まる製造数とのことで、来年の漁期まで庄イタが自家消費する必要数を確保したのだった(下写真)

cans_kinoya.jpg 現状で入手できるのは、石巻市吉野町に開設した仮本社事務所併設の直売店や同市中央「石巻まちなか復興マルシェ」、三陸自動車道「石巻河南I.C.」を降りてすぐにある道の駅「上品の郷」、「やまや」各店、仙台駅構内1F「食材王国みやぎ」などのほか、10缶以上で送料無料で購入できる同社のWEBサイト限定です。海と共に生きる町、石巻ならではの数量限定の美味をぜひお試し下さい。決して損はさせませんので。ただし生産量が少ないだけに早期の売り切れは必至。今秋の漁獲分が完売すれば、また1年待たなくてはなりません。かくなる上は逡巡している余裕はありません。善は急げ~♪ (ちょっと煽りすぎかも...)


◆お買い求めはコチラから ⇒ http://kinoya.co.jp/eccube/
  問:木の屋石巻水産 Phone:0225-23-1234

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2012/12/01

伊達の粋空間

Piatto12月号こぼれ話 ver.2
◆Web Piatto : http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/
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 仙台発・大人文化を提案するマンスリーマガジンPiatto12月号は本日発行。巻頭では、ホームパーティが華やぐ簡単に作れるおいしい料理をご紹介しています。

 取材にご協力頂いた「醇泉(じゅんせん)」は、杜の都の迎賓館「勝山館」の日本料理店。その発祥は、1688年(元禄元年)に創業し、安政年間に仙台藩御用酒蔵の一つとなった「勝山」銘柄の蔵元「伊澤酒造」の迎賓施設でした。 皇族方などの賓客を迎える施設であった格式ある勝山館は、戦災により焼失してしまいます。半世紀の時を経て1991年(平成3)に復興した現在の勝山館にも、母体である勝山ならではの美酒と美食でお客様をもてなしする精神は脈々と受け継がれています。

amano_jyunsen.jpg これまでPiattoでは、東北No.1を目指すイタリア料理店「パドリーノ・デル・ショーザン」矢島広之シェフのブロデットを昨年の10月号で、そしてナポリに本部がある「真のナポリピッツァ協会」の認定を受ける直前に取材を行った「ピッツェリア・パドリーノ」千葉壮彦ピッツァイオーロを今年の7月号において、ほぼ庄イタの独断で取り上げてきました。

【Photo】家庭でも簡単で美味しくできるおもてなし料理として、醇泉の天野耕一料理長にお勧め頂いた「蔵王香鶏と仙台芹の沢煮鍋」。醇泉では、その日調達可能な最高の素材を目利きして料理を決めるため、コースの献立は日によって変わるのだという(左写真) 

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 客人を招く食卓にふさわしい料理と演出を特集した今月号では、瀟洒な佇まいをみせる勝山館のエントランス左手に暖簾を掲げる日本料理 醇泉の天野耕一料理長お勧めの和前菜と鍋料理をご紹介しました。10月31日に行われた取材・撮影で使わせて頂いたのが、和風館3階にある「末広の間」。

【Photo】師走に入り、朝方は雪が舞って例年比で7日早い初積雪を観測した仙台。明朝はこの冬初めて氷点下の予報。そこで恋しくなるのが鍋料理。彩り豊かな冬の根菜を油抜きした油揚げで束ねた食べやすく見た目も美しい沢煮鍋。地鶏と組み合わせることで栄養バランスも良好で低カロリー。柚子や生姜を薬味に温かいお部屋で召し上がれ

suehiro_shozankan.jpg【Photo】水玉文様陣羽織と宮城野萩の意匠を会津伝統の華麗な会津絵漆器の手法で手描きした襖(下写真)とベンガラ壁のコントラストが映える「末広の間」(上写真)は、その名の通り末広がりの88畳の和室。椅子・テーブル使用時で60名、座卓を配した72名までの披露宴にも対応

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 さまざなま会合や宴会需要と並んでブライダルのニーズも高い勝山館。油抜きした油揚げと三つ葉で束ねた仙台芹・長ネギ・ゴボウ・大根・ニンジンが具材として入った沢煮鍋の豊かな彩りだけでなく、4年前に改装したという和風モダンなお座敷の粋な内装にも目を奪われた庄イタなのでした。
jinbaori_masamune.jpg【Photo】伊達家の家紋「竹に雀」の金刺繍が施された水玉文様陣羽織。政宗公晩年の江戸初期から中期にかけての作とされる。秋冬ミラノコレクションに登場してもよさそうな時代を超越した粋を感じさせるのは、さすが伊達男の面目躍如 (仙台市博物館所蔵 市指定文化財)

kurabutai_shozan.jpg 伊逹政宗が着用したとされる水玉文様陣羽織と宮城野萩をモチーフに喜多方の蒔絵職人が手描きしたホログラムも取り入れた襖が、朱色のベンガラ壁に映え、洒脱な伊達者の語源となった政宗公の粋な気概を感じさせます。勝山館では、末広の間で執り行う仙台ならではの美意識を取り入れた披露宴が人気なのだそう。文武両道で書画や能にも秀でていたという政宗公。薪能の舞台ともなる蔵舞台は、挙式はモチロン、結婚写真の撮影にも対応します。

【Photo】結婚という晴れ舞台にふさわしい最高の演出がなされる勝山館中庭に設けられた蔵舞台。ここでは間違っても演目に"狂言"は似つかわしくないので老婆心ながら...(笑)

cappella_shozan.jpg そして忘れてならないのが、隣接する勝山公園がガラス越しの借景となる「光と風のチャペル」。取材を行った日は、葉が色づく前の緑したたる杜の都ならではの表情をみせてくれました。冬の入口へと季節が進んだ今ならば、黄色や赤に色づいた葉が残る木々が秋の名残りのステンドグラスさながらになっているはず。これからの雪降る季節には、大理石のバージンロードに溶け込む純白の世界と化すことでしょう。

【Photo】水の都ヴェネツィア伝統のムラーノグラスでハンドメードされた多灯シャンデリアから降り注ぐ柔らかな光が、天然大理石のバージンロードに映り込む堂内は、厳粛かつゴージャスな非日常空間

 絆婚や料理男子がもてはやされる昨今。男女を問わずホームパーティで料理の腕前をアピールし、人生のよき伴侶を見つけようと意気込む独身のアナタ、どんな式を挙げたいですか?

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