あるもの探しの旅

« どうせなら真っ当な新酒を | メイン | 復活、金華さばみそ煮缶 »

伊達の粋空間

Piatto12月号こぼれ話 ver.2
◆Web Piatto : http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/
piatto2012cover12.jpg

 仙台発・大人文化を提案するマンスリーマガジンPiatto12月号は本日発行。巻頭では、ホームパーティが華やぐ簡単に作れるおいしい料理をご紹介しています。

 取材にご協力頂いた「醇泉(じゅんせん)」は、杜の都の迎賓館「勝山館」の日本料理店。その発祥は、1688年(元禄元年)に創業し、安政年間に仙台藩御用酒蔵の一つとなった「勝山」銘柄の蔵元「伊澤酒造」の迎賓施設でした。 皇族方などの賓客を迎える施設であった格式ある勝山館は、戦災により焼失してしまいます。半世紀の時を経て1991年(平成3)に復興した現在の勝山館にも、母体である勝山ならではの美酒と美食でお客様をもてなしする精神は脈々と受け継がれています。

amano_jyunsen.jpg これまでPiattoでは、東北No.1を目指すイタリア料理店「パドリーノ・デル・ショーザン」矢島広之シェフのブロデットを昨年の10月号で、そしてナポリに本部がある「真のナポリピッツァ協会」の認定を受ける直前に取材を行った「ピッツェリア・パドリーノ」千葉壮彦ピッツァイオーロを今年の7月号において、ほぼ庄イタの独断で取り上げてきました。

【Photo】家庭でも簡単で美味しくできるおもてなし料理として、醇泉の天野耕一料理長にお勧め頂いた「蔵王香鶏と仙台芹の沢煮鍋」。醇泉では、その日調達可能な最高の素材を目利きして料理を決めるため、コースの献立は日によって変わるのだという(左写真) 

sawani_jyunsen.jpg

 客人を招く食卓にふさわしい料理と演出を特集した今月号では、瀟洒な佇まいをみせる勝山館のエントランス左手に暖簾を掲げる日本料理 醇泉の天野耕一料理長お勧めの和前菜と鍋料理をご紹介しました。10月31日に行われた取材・撮影で使わせて頂いたのが、和風館3階にある「末広の間」。

【Photo】師走に入り、朝方は雪が舞って例年比で7日早い初積雪を観測した仙台。明朝はこの冬初めて氷点下の予報。そこで恋しくなるのが鍋料理。彩り豊かな冬の根菜を油抜きした油揚げで束ねた食べやすく見た目も美しい沢煮鍋。地鶏と組み合わせることで栄養バランスも良好で低カロリー。柚子や生姜を薬味に温かいお部屋で召し上がれ

suehiro_shozankan.jpg【Photo】水玉文様陣羽織と宮城野萩の意匠を会津伝統の華麗な会津絵漆器の手法で手描きした襖(下写真)とベンガラ壁のコントラストが映える「末広の間」(上写真)は、その名の通り末広がりの88畳の和室。椅子・テーブル使用時で60名、座卓を配した72名までの披露宴にも対応

fusuma_suehiro.jpg

 さまざなま会合や宴会需要と並んでブライダルのニーズも高い勝山館。油抜きした油揚げと三つ葉で束ねた仙台芹・長ネギ・ゴボウ・大根・ニンジンが具材として入った沢煮鍋の豊かな彩りだけでなく、4年前に改装したという和風モダンなお座敷の粋な内装にも目を奪われた庄イタなのでした。
jinbaori_masamune.jpg【Photo】伊達家の家紋「竹に雀」の金刺繍が施された水玉文様陣羽織。政宗公晩年の江戸初期から中期にかけての作とされる。秋冬ミラノコレクションに登場してもよさそうな時代を超越した粋を感じさせるのは、さすが伊達男の面目躍如 (仙台市博物館所蔵 市指定文化財)

kurabutai_shozan.jpg 伊逹政宗が着用したとされる水玉文様陣羽織と宮城野萩をモチーフに喜多方の蒔絵職人が手描きしたホログラムも取り入れた襖が、朱色のベンガラ壁に映え、洒脱な伊達者の語源となった政宗公の粋な気概を感じさせます。勝山館では、末広の間で執り行う仙台ならではの美意識を取り入れた披露宴が人気なのだそう。文武両道で書画や能にも秀でていたという政宗公。薪能の舞台ともなる蔵舞台は、挙式はモチロン、結婚写真の撮影にも対応します。

【Photo】結婚という晴れ舞台にふさわしい最高の演出がなされる勝山館中庭に設けられた蔵舞台。ここでは間違っても演目に"狂言"は似つかわしくないので老婆心ながら...(笑)

cappella_shozan.jpg そして忘れてならないのが、隣接する勝山公園がガラス越しの借景となる「光と風のチャペル」。取材を行った日は、葉が色づく前の緑したたる杜の都ならではの表情をみせてくれました。冬の入口へと季節が進んだ今ならば、黄色や赤に色づいた葉が残る木々が秋の名残りのステンドグラスさながらになっているはず。これからの雪降る季節には、大理石のバージンロードに溶け込む純白の世界と化すことでしょう。

【Photo】水の都ヴェネツィア伝統のムラーノグラスでハンドメードされた多灯シャンデリアから降り注ぐ柔らかな光が、天然大理石のバージンロードに映り込む堂内は、厳粛かつゴージャスな非日常空間

 絆婚や料理男子がもてはやされる昨今。男女を問わずホームパーティで料理の腕前をアピールし、人生のよき伴侶を見つけようと意気込む独身のアナタ、どんな式を挙げたいですか?

baner_decobanner.gif

Novembre 2018
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

archive.gif

Copyright © KAHOKU SHIMPO PUBLISHING CO.