あるもの探しの旅

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復活、金華さばみそ煮缶

待ってましたの製造再開!

 脂が乗った新鮮な秋サバを冷凍保存せず、石巻魚市場で買い付けてすぐ生のまま加工する「フレッシュパック」ゆえの美味しさに魅せられ、被災前から我が家の食卓に上っていたのが、「木の屋石巻水産 さばみそ煮」。石巻市魚町にあった本社前に据え付けられた鯨の大和煮缶詰をかたどった巨大な魚油タンクは、津波で横倒しになり、世に広く知られることとなりました。

tank_kinoya.jpg【Photo】津波の直撃を受け、全壊した本社工場からおよそ300m内陸側に流され、県道脇で野ざらしとなっていた木の屋石巻水産の巨大な魚油タンク(撮影:2011年7月)。震災の記憶を風化させないため「震災遺構として保存すべき」との意見がある一方で、「震災を思い出す」という被災者心情を慮って今年6月に解体された(上写真)
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【Photo】昨年の夏、石巻を訪れた際に立ち寄った道の駅「上品の郷」で販売していた木の屋石巻水産 希望の缶詰。当然のごとく大人買い(右写真)

 津波で全壊した本社屋に隣接する倉庫で保管していた製品も被災。ヘドロまみれになった缶詰80万個を大量に発生したハエと暑さの中で従業員がかき集め、全国から支援に訪れたボランティアの助けも借り、8月3日に最後の1缶の作業を終えるまで4カ月を要して洗浄。昨年夏に道の駅「上品の郷」で購入した正規の商品ラベルすらない「希望の缶詰」は、万感の思いとともに手を合わせて頂きました。

【Movie】ヘドロの中からかき出した80万個の缶詰を「希望の缶詰」として出荷に至るまでの道のりをダイジェストした動画。復興元年といわれた今年はもうすぐ暮れようとしているが、復興はおろか復旧の歩みすら遅々として進まない。三陸の厳しい現実をどうか忘れないでm(_ _)m

 善意の人々が加わって手洗いした缶詰は、津波に浸かったため一部に錆や凹みはあるものの品質に影響はなく、世に知れたブランド鯖が青ざめる(⇒鯖は青魚なので当然なのだが...)美味しさ。いえ、販売に至る経緯を知っていただけに、かえって有難味も加わって五臓六腑に旨さが沁み渡ったのでした。

 捕鯨基地として、余すところなく鯨を活用する素晴らしい食文化が培われた鮎川港を擁する石巻で1957年(昭和32)に創業した木の屋石巻水産。希少な須の子ほか同社の鯨大和煮缶は、岩手県内の水産加工業者の協力を得て一足先に製造販売の再開にこぎ着けました。その一方で、世界三大漁場の金華山沖で揚がる金華サバを使った同社のさば缶は久しく入手ができない状態が続いてきました。金華サバが最も美味しくなる秋サバの旬にこだわって県内の協力工場に社員が出向いて製造を委託、今月1日からようやく販売がを再開したばかり。待ってましたとばかりに入手しました。

misoni_kinkasaba.jpg【Photo】金華サバの旬(9月~11月末)を待ってOEM生産を再開した「木の屋石巻水産 さばみそ煮」。漁獲量が少なかった今年は早期に売り切れること間違いなし。被災前や希望の缶詰で親しんだ美味しさを忘れられないファンの方は、石巻の内陸側に隣接する美里町に現在建設中で来春稼働する同社新工場で生産される1年後を待たず、今すぐ買うっきゃない!!

minoya_sabakan.jpg 和の鉄人・道場六三郎氏が味噌汁用に普段使いするという同郷の高砂長寿味噌で味付け、加工に当たって化学調味料や保存料類を使わずに製造。ホンマグロの大トロのように口の中でふっくらトロける食感は、さすがは西の関サバ、東の金華サバと称された旬の金華サバ。欠品中に代用品として食べた他産地の高額な缶詰でも太刀打ちできない美味しさです。この味にして輸送や冷蔵の必要がない産地直送価格の一缶398円はご立派。養殖を再開した宮城の牡蠣の9割を死滅させる原因となった海水温の高さが災いし、金華山沖での鯖の水揚げが少なかったため、今年度の生産は当初目標の1割に留まったといいます。

【Photo】脂がよく乗ったふっくらとした食感は魚体の大きな旬の金華サバを厳選し、冷凍せずに加工し缶に手詰めするがゆえ(上写真)。復興元年の今年は計画の1割程度に留まる製造数とのことで、来年の漁期まで庄イタが自家消費する必要数を確保したのだった(下写真)

cans_kinoya.jpg 現状で入手できるのは、石巻市吉野町に開設した仮本社事務所併設の直売店や同市中央「石巻まちなか復興マルシェ」、三陸自動車道「石巻河南I.C.」を降りてすぐにある道の駅「上品の郷」、「やまや」各店、仙台駅構内1F「食材王国みやぎ」などのほか、10缶以上で送料無料で購入できる同社のWEBサイト限定です。海と共に生きる町、石巻ならではの数量限定の美味をぜひお試し下さい。決して損はさせませんので。ただし生産量が少ないだけに早期の売り切れは必至。今秋の漁獲分が完売すれば、また1年待たなくてはなりません。かくなる上は逡巡している余裕はありません。善は急げ~♪ (ちょっと煽りすぎかも...)


◆お買い求めはコチラから ⇒ http://kinoya.co.jp/eccube/
  問:木の屋石巻水産 Phone:0225-23-1234

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