あるもの探しの旅

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庄イタ流 避寒術 vol.1

Ritorni a per sempre(=Return to Forever) 
ナポリの神髄、Passalacqua

 九州ではソメイヨシノが開花したという知らせが届いても、例年にない厳しい寒さが続く仙台。春分の日を迎えた週明けからは、やっと春めいた気温になるという週間予報が出ており、長かった冬の出口がようやく見えてきました。

 それにしても今年の冬は寒かったですね~。シベリア寒気団が居座るなか、2月に太平洋側を二度にわたって通過した南岸低気圧は、78年ぶりの35cmという積雪を仙台にもたらしました。真冬でも積雪の少ない仙台にしては珍しく、しばらく溶けないままで路肩に残っていた雪のため車道の幅が狭まっていました。そのため路面に積雪がない限りは通勤の足として使っているBianchiに乗る機会が少なく、カラダが幾分なまり気味の今シーズン。

positano_terazza.jpg【Photo】時間と懐に余裕があれば、南イタリアへの避寒旅行はいかが。そんな時はアマルフィ海岸の宝石と呼ばれるPositanoポジターノの青い海を見下ろすこんなテラス席へ。陽光降り注ぐ眼下の絶景を明るい南欧風の色彩で楕円形の陶板にハンドペイントで表現したピッツェリア・パドリーノ・デル・ショーザン特注の彩色タイル

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 北風が身にしみる仙台に居ながらにして、温暖な南イタリアのリゾート気分に浸れるのが、勝山館の角を左折、北一番町通り沿いに昨年夏にオープンした「Pizzeria padrino del Shozan ピッツェリア・パドリーノ・デル・ショーザン」です。Link to backnumber

 大振りなレモンがたわわに実り、輝く蒼い海と切り立った急峻な岩肌に張り付く家並みが美しいコントラストを描く冬でも温暖なイタリア屈指のリゾート地、Positanoポジターノ。その郊外にある家族経営の陶器工房「Ceramiche Casola」に発注したハンドペイントの彩色タイル材を随所にちりばめた内外装の店では、ちょっとしたヴァカンツァ気分が味わえます。

piz_padrino.jpg【Photo】エントランスの壁面を飾るのは、ピッツァの故郷、ナポリ湾の風景。ハンドペイントによる特注品であることを示す手書きサインが記されている(上)  陽光溢れるナポリ湾をイメージした青系のタイルで装飾されたピッツェリア・パドリーノ・デル・ショーザンの薪窯(下)

piz1_padrino.jpg 勝山館1Fの「Ristorante Padrino del Shozan リストランテ・パドリーノ・デル・ショーザン」エントランス前で営業していた4年前から使用していたシックかつゴージャスな窯と同じナポリの工房「Gianni Acunto ジャンニ・アクント〈Link to website 〉」製の石窯は、明るいブルーのタイルモザイクでお色直しされました。それは震災発生直後、全国から駆けつけたピッツァイォーロの協力を得て8回実施されたナポリピッツァの炊き出しで、たくさんの笑顔を石巻に届けてくれた薪窯です。

piz5_padrino.jpg【Photo】通りに面したテラス席の内側テーブル席のスペース壁面の彩色タイル画(上) シラスをトッピングしたナポリ伝統のマリナーラ、「チチニェリ」(1,300円)。もはや向かうところ敵なしの絶品。お熱いうちにブォナペティート~♪(下)

piz6_padrino.jpg 2012年6月、石巻での8回目の炊き出しにイタリアから参加したマエストロ・ピッツアイォーロ、ガエターノ・ファツィオさんが、教え子である千葉壮彦チーフ・ピッツアイォーロと被災地に向けて贈った「BUONA FORTUNA(=幸運を祈ります)」という手書きのメッセージが窯の正面を飾ります。凝った内外装だけでなく、ピッツァを始めとするフード類の味も折り紙つき。昨年、秋田の「cosicosi(コジコジ)」が加わり、東北で4店舗となった〈*注1〉ピッツァ発祥の地ナポリに本部を置く「Associazione Verace Pizza Napoletana(真のナポリピッツァ協会)」が本場の味と認めた「VERA PIZZA」認定店の看板に偽りはありません。

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【Photo】一昨年のカプート杯でブロンズメダルを獲得した証しのトロフィーが輝くカウンターに立つ千葉壮彦マエストロ・ピッツアイォーロ(右)

 今シーズンから「コボスタ宮城」となった楽天イーグルスのホームスタジアム一塁側フードストリートで、鶴岡「穂波街道 緑のイスキア」が、試合開催時間帯だけ営業する「赤のイスキア」を除けば、現在のところ仙台圏では唯一、ナポリで食するピッツァと寸分違わぬ、いや、下手なイタリアのピッツェリアよりもオススメできるピッツェリアだと断言します。リニューアルを機に、ピッツァのバリエーションが増え、南イタリアのアンティパストや「ババ」、スフォリアテッラに似た「コーダ・ディ・アラゴスタ」などドルチェ類も拡充しました。

piz7_padrino.jpg【Photo】1台ごとハンドメードされ、エスプレッソマシンのロールスロイスと称される「La Marzoccoラ・マルゾッコ」。安定した抽出温度を保つ2連モデル「FB/80」(左)

 アンティパスト類に合わせるよう、カンパーニャ州を中心にラインナップが増えたヴィーノともども見逃せないのが、カッフェ。ナポリっ子の支持を集める「Passalacquaパッサルアックア」の豆で淹れたカッフェを頂くことができるようになりました。しかし豆だけでは、ナポリで飲む「Barバール」の味を再現できません。マシンはフィレンツェ発祥の「La Marzoccoラ・マルゾッコ」社が 創業80周年を記念してリリースした「FB/80」がカウンターに鎮座します。

piz9_padrino.jpg【Photo】ナポリのカッフェ好きの間ではKIMBOと並んで支持の高いロースター、Passalacqua。アラビカ種とロブスタ種の絶妙なブレンドによるボディのある豊かな味わいは、まごうことなきナポリスタイル。ハンドペイントされたカップもポジターノの「Ceramiche Casola」製(右)

 研究熱心なバリスタ兼ソムリエの三瓶友和さんによるチューニングが加えられたLa Marzocco FB/80で淹れたカッフェは、昨年夏のリニューアル直後と比べて、焙煎豆の風味を凝縮させたストロングタイプの正統派ナポリスタイルの純血度が増しています。ここは迷わずイタリア式にエスプレッソ・シングルならスプーン2杯、ダブルのドッピオなら3~4杯のグラニュー糖を入れて頂きましょう。

piz11_padrino.jpg【Photo】バリスタ兼ソムリエの三瓶友和さん(左)

 北欧が主な発信地となったスペシャルティ・コーヒーが、コーヒーの最先端を行くような捉え方が、ここ何年か日本でもされています。なれど、豆の美味しさを高圧の蒸気で抽出するエスプレッソでも、特に凝縮感が高い南イタリア・ナポリのカッフェは、決して流行に流されることのない永遠不滅のスタイル。その神髄を伝えるPassalacquaの一杯は、南イタリア気分を味わえるピッツェリア・パドリーノ・デル・ショーザンでの時間を、より印象的にしてくれます。ナポリピッツァとカッフェとの至福の出合いがあなたを待っているはずです。

Continua / to be continued

〈*注1〉・東北の「VERA PIZZA」認定店(2014年3月現在・認定順)・・・鶴岡市「穂波街道 緑のイスキア」、盛岡市「Piace ピアーチェ」、仙台市「ピッツェリア・パドリーノ・デル・ショーザン」、秋田市「cosicosi コジコジ」
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Pizzeria Padrino del Shozan ピッツェリア・パドリーノ・デル・ショーザン

住:仙台市青葉区上杉2-1-50 仙台勝山館
Phone:022-213-9220
営:11:30~14:00 (LO) 15:00 クローズ
   17:30~21:00 (LO) 22:00 クローズ
  月曜定休(祝日の場合は翌日) ※2014年4月からは年末年始を除き無休
●エスプレッソ シングル300円 ドッピオ450円 ●マッキャート400円
●カプチーノ450円 など

URL: http://www.shozankan.com/pizzeria/
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