あるもの探しの旅

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秋点描2014 福島・裏磐梯

色彩溢れる季節。 うつくしま ふくしまPART2
@裏磐梯・五色沼(副題:色気より食い気)編

 
 10月末から11月初旬にかけてR115土湯峠を福島市から猪苗代側に越えると、沿道のカラマツが陽を浴びて黄金色に輝く素晴らしい光景が待っています。「磐梯吾妻スカイライン」で、すがすがしい秋の空気を胸いっぱいに吸い込み、次々と登場する絶景を目に焼き付け、心ゆくまで秋を満喫したため、昼食の時間が押していました。

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【Photo】福島県猪苗代町「クッチィーナ・インコントラ」秋のある日のCランチ(アンティパスティ・ミスティ、プリモ、セコンド、ドルチェ、エスプレッソほかドリンク/3200円)。今年3月に訪れ、鮮烈な印象を残した大阪北区曽根崎のワインバー「カンティネッタ・バルベーラ」の厨房を東日本大震災発生当時に預かっていた平山真吾シェフ(同店の森勝寛マネージャーは、「イタリアワイン普及協会」発起人やチャリティワイン会「カンサイータリー」代表を務め、311被災地の復興支援に尽力中m(_ _)m)。風評被害で観光客が減少した郷里のため、実家が営むペンション「あるぱいんロッジ」内に開業、今年8月に1周年を迎えた。Complimenti Shingo! Forza bella Fukushima!!

 昨年秋に訪れた猪苗代町のイタリアン「Cucina Incontra クッチィーナ・インコントラ)」に時間があれば行きたかったのですが、同行した娘が「お腹へった~」と訴えるため、「中津川渓谷レストハウス」に駆け込みました。"郷に入っては郷に従え"を身上とする庄イタが注文したのは、会津地域ではポピュラーな「ソースかつ丼」。つゆだくソースの味付けが濃い目で、ちょっと喉が渇きました(笑)。

sauce katsudon-nakatsugawa.jpg【Photo】再訪を目論んでいたクッチィーナ・インコントラでの自家製の有機野菜やベリー類を取り入れた猪苗代イタリアンとの出合い(=伊語Incontra)は結局果たせず。空腹には勝てず(-▽-)、やむなく中津川レストハウスで食したのは、全く方向性が異なるコチラ(950円)...。う~む。

 気を取り直して色付き始めた木々に囲まれた散策路へ。ドングリが散りばめられた遊歩道を10分弱下ると、渓流の瀬音が聞こえてきます。上記動画でマイナスイオンのお裾分けをどうぞ。

lago-onogawa2014.jpg【Photo】冬季は氷結し、ワカサギ釣りのメッカとなる小野川湖。周囲の山々が上の方から次第に色づき始めていた〈click to enlage

 秋元湖から先が、昨年7月から恒久無料開放となった「磐梯吾妻レークライン」。小野川湖を経て訪れたのは五色沼の自然探勝路。

bihsamon2014.jpg【Photo】山麓に大きな惨禍をもたらした磐梯山の噴火から126年。多くの観光客を惹き付けてやまない水と森が織りなす美景が魅力の五色沼。最も大きな毘沙門沼には貸しボートも〈click to enlage

 五色沼とは点在する湖沼群の総称。その東端に位置し、最も大きく駐車場に隣接する毘沙門沼ほか、赤沼・青沼・瑠璃沼・弁天沼・深泥(みどろ)沼など、さまざまに表情が異なる小湖沼が全長3.7kmの遊歩道に沿って次々と現れます。

benten1numa2014.jpg【Photo】青い森の中でひっそりと静まりかえった弁天沼はエメラルドグリーンの水鏡と化し、岸辺のヨシが微妙な色合いの変化を見せる〈click to enlage

 1888年(明治21)7月15日、数回に渡って噴火した磐梯山は、大規模な水蒸気爆発による山体崩壊を引き起こします【*参考】。北麓を襲った大量の土砂は住民477人の命を奪い、谷を埋め、川を堰き止めました。その結果、大小300ほどの湖沼群が裏磐梯地域に出現。現在のような変化に富んだ美しい景観が生まれました。

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【Photo】抜けるような青空や瑠璃色の湖面と深まりゆく秋の色との美しいコントラストを描き出す秋の裏磐梯

 水底の土壌や湧水の混入具合、植生の違い、天候や季節、時間帯など、さまざまな要素の組み合わせによって、同じ沼でも、色合いや表情を大きく変わるのだといいます。この日、特に印象に残ったのが五色沼では二番目に大きな弁天沼。岸辺のヨシと背景の針葉樹が青と緑のグラデーションを湖面に描いてみせてくれました。

benten2numa2014.jpg【Photo】日本画壇に足跡を残した東山魁夷画伯の代表作「緑響く」を意識した一枚〈click to enlage

 家路に就く前に土湯温泉に寄ってから、五穀豊穣への感謝を神に捧げる稲荷神社の例大祭で盛り上がる福島駅前に。法被や晒し姿の女性たちを乗せた23台の連山車が祭囃子が響く駅前通りに繰り出し、市民たちの熱気で溢れていました。

inari-reitaisai2014.jpg【Photo】自然美に圧倒され続けた秋の一日の締めくくりは、福島市民が心待ちにする秋の宵祭りの人為の美しさに心打たれた

 その足で向かったのは、すぐ近くで開催されていた「世界の屋台」という催し。目指す屋台は「Osteria delle Gioie オステリア・デッレ・ジョイエ」。以前アップした「ビジュアル系インパナータ」では、店名を伏せてアップしましたが、昨年の「ワイン・ヴァン・ヴィーノフクシマ」以降、抜きん出た梅田勝実シェフの料理にすっかり魅了されている庄イタなのです。

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【Photo】福島市「Osteria delle Gioie オステリア・デッレ・ジョイエ」ある日のテーブルより。11月。トスカーナ風アンティパスティ・ミスティ(左上)、5月。サクラエビと春キャベツのスパゲッティ(右上)、3月。駿河湾のシラスと今時期のルッコラのスパゲッティ・パン粉とともに(左下)、10月。肉汁への誘い再び。ジューシーな秋のサルティンボッカ(右下)

 なれど、その日は福島市の名物B級グルメ、円盤餃子を食べたいという家族の求めに応じ、飯坂温泉に本店がある「餃子照井 南矢野目店」で軽く腹ごしらえを済ませていました。

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【Photo】「世界の屋台」会場でのオステリア・デッレ・ジョイエ。「サン・ジェルヴァジオ」の珠玉の食後酒「ヴィンサント・レチナイオ」を店頭で発見、「これも持ち帰りで」と口走り、スィニョーラ・ウメダに呆れられる庄イタなのだった(左)、会場で食したのはイタリア産のポークを使った本格的なポルケッタ。旨し(右)

 そのため催し物会場で食したのはシェフお手製「ポルケッタ」だけ。しかも家族サービスに徹したこの日。開店4周年の振るまい酒、IL VEI Rossoの相伴に預かる家人を横目に、帰路の運転のためにヴィーノはぐっと我慢(T_T)。

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【Photo】フィレンツェのドゥオーモの屋根瓦に使われている素焼の陶器の一大産地であるインプルネータ近郊に醸造所がある「Lanciolaランチオーラ」。キアンティ・クラシコ・エリアにもブドウ畑があるが、これは醸造所に隣接したキアンティ・コッリ・フィオレンティーニ・ゾーンのブドウから醸し、法定熟成期間26カ月を経てリリースされ、10年以上に及ぶ長期熟成をするリゼルヴァ(左)、夏山冬里で育つ健全な岩手山形村短角牛ポルペッテと豚サルシッチャのトマト煮込み(右)

 野菜と肉の旨味と滋味に満ちた「岩手山形村短角牛ポルペッテと豚サルシッチャのトマト煮込み」は、フィレンツェの南郊外に醸造所がある「Lanciola ランチオラ」の「Chianti colli Fiorentini Riserva キアンティ・コッリ・フィオレンティーニ・リゼルヴァ2003」を相伴に自宅で頂きました。

 食い気抜きで錦秋の福島を格調高くお伝えした前編から一転。やはり色気より食い気優先のレポートとなった後半。存分に食欲の秋も満喫できました。また行こうっと。
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◆ クッチィーナ・インコントラ
 住:福島県耶麻郡猪苗代町字土町38 あるぱいんロッジ内
 Phone:0242-62-3350
 営:昼/11:30~14:00L.O. 火曜定休(祝日の場合翌日)
      1200円(平日のみ),1800円,3200円
   夜/ 完全予約制 4500円より。委細応相談
 URL:http://www.alpinelodge.jp/index.html

◆ Osteria delle Gioie オステリア・デッレ・ジョイエ
 住:福島県福島市黒岩字堂ノ後22-1
 Phone:024-529-6656
 営:11:30~14:00(L.O) 18:00~20:30(L.O) 水曜、第2・第4火曜定休

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コメント

秋の色をまとった裏磐梯の美しさをご紹介いただきありがとうございます。
ソースかつ丼、会津の定番ではありますが、五色沼近くにオーベルジュ併設のイタリアンがありますが、そちらはお寄りにならなかったのですね。
12月を迎えた裏磐梯は、まもなく白銀の世界に変わりますが、文末にある通り、またどうぞお越しください。

モンテシノーブ様
コメントをお寄せくださり有難うございます。
レークラインには2時を過ぎた頃に辿りついており、空腹を満たすことを優先した次第であります。
そちらのイタリアンは、前を通りましたが、5年ほど前にランチで伺ったことがありますが、今回の本命は昨年秋以来のクッチィーナ・インコントラ様でした。お近くでしたら、一度お運びください。
たとえワインを何本頂いても、這ってでも寝床に着けるのは、ありがたい限りです(笑)。

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