あるもの探しの旅

« 沖田ナス&ヴィーノ。アッビナメント検証は続く。 | メイン | ブドウ畑でつかまえて »

いちごワイン by 山元いちご農園

山元いちごの幸せ便

 復活を遂げつつある「仙台いちご」。その最大の産地は、福島との県境を接する宮城県最南部の沿岸部、亘理郡山元町亘理町の沿岸浜通りです。

yamamoto-ichigo1.jpg 震災前は東北最大のイチゴ産地であり、地域の基幹産業であったイチゴの生産園地96ヘクタールのうち、91ヘクタールが津波で流失。129の生産者がいた山元町では98%にあたる124軒、251の生産農家がいた亘理でも9割以上の232人が被災する文字通りの壊滅的な被害を受けました。

 郷里再生に向けた旗頭となるべく、震災発生の3カ月後の2011年6月、3軒のいちご農家が農業生産法人「山元いちご農園」(岩佐隆 代表取締役)を立ち上げました。

【photo】津波浸水域でいち早くイチゴ栽培の復活に取り組んだ「山元いちご農園」では、除塩を必要としない高設式のEM栽培を取り入れ震災翌年2月に完熟イチゴを初出荷した

yamamoto-ichigo2.jpg

yamamoto-ichigo.jpg 国や団体などの助成と借入金を元手に、総事業費4億8,000万をかけて10棟の大型ハウスを整備。40人を新規雇用し、震災翌年の2月に初出荷にこぎ着けました。復活して3回目となる仙台いちごにとって最大の需要期となるクリスマスに向け、冬いちごの出荷が今月末には始まります。

 JAみやぎ亘理管内には復興交付金を活用した最新鋭設備を備えた栽培・育苗合わせて458棟の大型鉄骨ハウスが集積した「いちご団地」と選果場が完成。昨年11月上旬には「感謝の心」というラベルを貼った主力品種「とちおとめ」や「もういっこ」を仙台市場ほか北海道・京浜方面に出荷。稼働2年目の今年も、地域再生に向けて歩みを続けています。

yamamoto-ichigo3.jpg【photo】真っ赤に色付いた山元いちご農園の朝採りイチゴ(上・左)

 多くの犠牲を生んだ震災発生以降、東北大災害研や電通グループとの共同作業で、庄イタが取り組んでいるのが、地域事情に応じた津波避難訓練モデル構築を目指す「カケアガレ!日本」です。

 今年6月14日(土)、自動車を使った津波避難訓練が山元町で行われました。翌日には同町花釜地区で住民による意見交換会があり、カケアガレ!日本企画委員会として聞き取り調査を実施。その際、昼食に立ち寄ったのが、山元いちご農園が今年2月にオープンさせた「Berry Very Labo ベリー・ベリー・ラボ」。

 地場産品の直売所を併設したそこでは、自家製イチゴをたっぷり使ったフードメニューやドリンクメニューを味わうことができます。お腹を空かせた庄イタがオーダーしたのが、ベリー・ベリー・ラボがイチオシする「いちごカレー」と「フレッシュいちごジュース」。収穫期の最終盤に差し掛かりつつあった主力品種「とちおとめ」と、甘めのカレーとの意表を突いた組み合わせです。

     yamamoto-ichigo4.jpg  yamamoto-ichigo5.jpg
【photo】ベリー・ベリー・ラボの人気メニュー「いちごカレー」(写真左・右) 「イチゴとシーフードのクリームパスタ」(ともにサラダ付き850円・税込918円)や「おすすめランチ」(11:00~13:30/サラダ付き850円・税込918円)。 いちご100%使用の「いちごジュース」(380円・税込410円)

 甘酸っぱさとマイルドなスパイシーさが入り混じるそのお味にご興味がおありなら、30分食べ放題の摘み取り体験ができるイチゴ狩りがてら、どうぞ山元にお出掛けください。摘み取り体験ができるのは1月初旬から6月中旬にかけて。お帰りには、お隣り亘理町・JR常磐線山下駅近くの洋菓子店「お菓子のアトリエ・リモージュ」の看板商品、上質な生クリームとスポンジ生地の中に隠れんぼをした亘理産イチゴを求肥で包み込んだ冬季限定「イチゴのシルキーケーキ」のお買い求めもお忘れなく。

yamamoto-wine7.jpg【photo】山元いちご農園産イチゴを100%使用した「いちごワイン」。色合いが綺麗なフロストボトル(左)と紫外線による変質防止効果の高いグリーンボトル(右)の2種類(中身は同一)

 姿恰好が個性的など、規格外のイチゴに新たな付加価値を与えるべく、山元いちご農園が六次化の成果として商品化したのが「いちごワイン」。10月4日(土)、ベリー・ベリー・ラボで、齊藤俊夫町長や阿部均町議会議長を招いてのお披露目会が行われました。

yamamoto-wine8.jpg【photo】ベリー・ベリー・ラボのテラス席からは、発災から3年半を経過し、集団移転用地の嵩上げ工事が進む山元町の姿を見ることができる。今年12月には常磐自動車道の未開通区間だった相馬IC-山元IC間が開通する

 冒頭、挨拶に立った岩佐社長が語ったのが、かつて地元・山元のイチゴを使った果実酒を作りたいと互いに夢を語った一年後輩の故・桔梗幸博さんのこと。宮城県内初のイチゴ果実酒を製品化した桔梗長兵衛商店は、ご当主の幸博さんが犠牲となり、残念ながら廃業に追いやられました。が、このほど山元いちご農園が100本の数量限定で製品化したいちごワインの誕生を、きっと亡き桔梗さんも天国で喜んでいることでしょう。

yamamoto-wine9.jpg いちごワイン醸造の委託先として選んだのが、郷里再生に向けて歩み始めたばかりで、まだ体制が万全とはいえない山元いちご農園の事情を何かにつけ勘案してくれた酒田市浜中の「オードヴィ庄内」。庄内砂丘特産のメロンや、刈屋梨を使用した果実酒の製造実績があり、パートナーシップを組んだのだそう。

 グラスからはイチゴ果汁100%ならではの甘酸っぱい香りが立ちあがってきます。口に含んだロゼのような美しい色合いの液体は、香りから予想したほど甘口ではありません。イチゴを生食するよりも複雑味があり、安価なワインにありがちな薄っぺらさや水っぽさもありません。

 「ほぉ~、なかなかのお味」

 そう思って改めて眺めたエチケットには、赤く熟したイチゴのイラストが描かれ、青いガクは山元町の鳥であるツバメをデザインしたもの。キャッチフレーズは「山元いちごの幸せ便」。ほんのり甘酸っぱいこのワインが、きっと味わった人と山元町に幸せを運ぶ青い鳥になってくれることでしょう。
yamamoto-wine10.jpg
◆ 山元いちご農園 いちごワイン
 ・原材料: 山元町産イチゴ、
       酸化防止剤(脱硫酸塩)
 ・アルコール分: 8%
 ・720mℓ:2,000円 ・360mℓ:1,200円(各税別)
 ・フロストボトル・グリーンボトルの2種類
  (中身は同一)
 ・初ヴィンテージは100本限定

**************************************************
山元いちご農園株式会社
 Berry Very Labo ベリー・ベリー・ラボ
 住:宮城県亘理郡山元町山寺字稲実60
 Phone:0223-37-4356
 営:10:00-17:00 月曜定休
 URL: http://yamamoto-ichigo.com/
     http://berryverylabo.com/

 【商品取り扱い】
        ・山元いちご農園内 Berry Very Labo ベリー・ベリー・ラボ 
        ・橋元商店 山元町山寺頭無161-1 Phone:0223-37-0036 
                 営:7:00-19:00 第1・3・5日曜定休
        ・仙台名店ドットコム http://www.sendaimeiten.com/

baner_decobanner.gif 

コメント

山元いちご農園さんからの最新情報によれば、発売後の反響が大きく、発売10日目にして早くも生産本数の半数ほどを残すのみとなったとのこと。完売後は次回製造分の予約を受け付けるそうです。

超・限定のファーストヴィンテージに関しての耳寄りな情報をViaggio al Mondo 読者の皆さまだけにお知らせします。

今月23日発行の「河北ウイークリーせんだい」プレゼントコーナーをどうぞお見逃しなく。 山元いちご農園さんのご好意で、超レアいちごワインを3名様にプレゼント致します。

応募に関しての詳細は来週木曜日の河北ウイークリーせんだいをCheck it out!

Luglio 2018
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

archive.gif

Copyright © KAHOKU SHIMPO PUBLISHING CO.