あるもの探しの旅

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再見。石窯ピザOzioオッツィオ

 大粒のブドウが旬を迎える頃、鶴岡のフルーツタウン櫛引でのブドウ狩りと併せてクリア必須のミッションが庄イタには存在します。それは庄内産ブドウをふんだんに使ったピッツァを仙台市青葉区国見の「石窯ピザOzioオッツィオ」で食すること。

 山形県酒田市出身の石川淳さんと仙台市出身の雄子さん夫妻が営むオリジナルピザとパスタ料理の店Ozio。ご主人の郷里である庄内や、かつて店があった山元町など、生産者から直送される旬の素材を取り入れた、まさに庄内系イタリアンな創作メニューを提供しています。

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【photo】Ozio(=イタリア語で「のんびりした時間」の意)という店名にある通り、ゆったりした時間が流れる山元町が気に行って店を構えたという石川さんが、縁あって仙台に移転して2年半。山元時代からの馴染み客に加えて新たなファンを開拓している淳さん(右)と雄子さん(左)ご夫妻。トンボ玉作家の顔も持ち合わせる雄子さんは、トンボ玉工房「Morelloモレロ」を主宰し、Ozioでは制作体験を組み込んだコース設定も

 今年7月にハードカバー改訂版が出版された労作「土着品種で知るイタリアワイン」は、個性豊かなイタリアワインを知るには好適な一冊です。その著者であり、イタリア・ボローニャを拠点にワインジャーナリスト兼コンサルタントとして活躍するのが中川原まゆみさん。

 中川原さんは、3年前、東日本大震災の発生を受け、ジャーナリスト仲間や親しい生産者たちに、被災したイタリアンレストランのための義援金を呼びかけました。仲介を依頼された庄イタが総額11,515ユーロを橋渡しした先5軒のひとつがOzioでした。《Link to back number

jun_yuko-ishikawa.jpg【photo】自作した石窯の前で仲睦まじく立ち働く石川ご夫妻は息もぴったり。木の温かみを感じるログハウスで、創作ピザを召し上がれ

 宮城県亘理郡山元町の海岸近くにあったOzioは、3.11の津波で壊滅。かつての場所は町によって災害危険区域に指定され、現地再建を断念せざるをえませんでした。そこに手を差しのべたのが、庄イタも良く存じ上げている東北福祉大学の某氏。山元にあった店に以前から通っていたという、この大学関係者の好意により、同大国見ケ丘第一キャンパスの一角を新出発の地として紹介されます。

 そこは1997年に仙台市宮城野区港地区で開催された第8回JAPAN EXPO「国際ゆめ交流博覧会」にスロヴェニア館として出展したログハウスを移築した東北福祉大学スロベニア記念館。石川さん夫妻が2か月近くをかけて自作した石窯が完成した2012年4月、13カ月あまりの空白を経て店は再開を果たしました。

ozio_kunimi.jpg【photo】アドリア海に面したイタリアの隣国スロヴェニアのログハウスを活用したOzio外観。東北福祉大の学生食堂を兼ねるとはいうものの、一般客の利用も当然OK

 外パリ・中モチの生地の美味しさが命ともいえるナポリピッツァとは異なり、フカフカの生地に旬の素材をトッピングしたOzioのピザ。庄イタが愛するナポリピッツァと方向性は違いますが、遊佐町産パプリカなど、ご主人の郷里である庄内や山元町時代から繋がっている生産者から届く旬の新鮮素材を使ったオリジナルメニューは、パスタを含めてどれも魅力たっぷり。

 鮮度の良い生野菜や生ハムなどのアンティパスティ・ミスティに日替わりで3種から選べるピザorパスタ+セットドリンクの平日限定ランチセット(1,350円)がお薦め。いつも美味しいデザートが付く「欲張りセット」(1,650円)も。

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【photo】平日限定ランチセットと欲張りセットのサラダは、ご覧の通りの充実ぶり(左写真)。ランチセットは3種のピザとパスタ料理からの選択制。9月末に食したのは、庄内産白桃と生ハムの冷製スパゲッティーニ(右写真)

 そんなOzioで、昨年もこの季節に食したのが「庄内産いろいろぶどうのピッツァ」。先月末に訪れた時は6種類のブドウを使用しており、チーズはコクを出すため、モッツァレラだけでなくゴーダなど複数をブレンドするとのこと。半分にカットしたブドウがゴロゴロとトッピングされた今シーズンも、深まる秋の味覚を堪能させて頂きました。

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【photo】庄内産いろいろぶどうのピッツァ。この日は6種類のブドウをトッピング。その出元を聞いてビックリ!!! w(゚0゚*)w

 あまたの食材が揃う食の都・庄内で、ブドウ産地と言えば、昼夜の寒暖差が大きく、昔は暴れ川だった赤川の氾濫原ゆえの砂礫土壌を拓いた鶴岡市西荒屋。ブドウのみならず果樹栽培が盛んな西荒屋地区の「産直あぐり」に出荷している生産者は89にも上ります。

 帰りしなに石川ご夫妻と会話を交わして驚いたのが、庄イタが慌ただしく日帰りでブドウ狩りに訪れた翌週、石川さんたちも西荒屋の佐久間良一さん・みつさんのもとでブドウ狩りをしていらしたとのこと。予期せぬ形で素材の答え合わせができました。

 いやー、世間は狭い。

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石窯ピザOzio(オッツィオ)
住:仙台市青葉区国見ヶ丘6-149-1 東北福祉大学スロベニア記念館 1F
営:11:00-14:00L.O./17:00-20:30L.O. 水・木曜定休
Phone:022-343-6672 
Pあり 禁煙
URL: http://www.ozio.info/ozio/baner_decobanner.gif 

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