あるもの探しの旅

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2015/03/26

気仙沼の味「あざら」

奇跡の巡り合わせにお互いビックリ。

もはや妖術使い。
これは呼び寄せられてしまいました (^0^; 。

 2月26日(木)、岩手県陸前高田市で、復興庁平成26年度「新しい東北」先導モデル事業「いのちと地域を守る新しい津波防災アクション『カケアガレ!日本』企画委員会」主催による津波避難訓練が行われました。

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 東北大学災害科学国際研究所、岩手日報社・河北新報社、電通グループが主体となった今回の訓練が実施されたのは、同市米崎地区に昨年夏にOPENした「イオンスーパーセンター陸前高田店」。

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【Photo】いのちと地域を守る実践的な津波避難訓練モデル構築を目指す「カケアガレ!日本」。同企画委員会が実施を呼びかけ、2月26日にイオンスーパーセンター陸前高田店で実施した訓練の模様

 Viaggio al Mondoでは、矮化(わいか)栽培による特徴的な樹形をした「米崎リンゴ」の産地として、拙稿「無機と有機のカタチ」〈2014.3〉で陸前高田市米崎地区を取り上げています。

 陸前高田の震災発生前の人口は2.4万人。そして震災関連死を含む犠牲者・行方不明者数は2,228名。市民のおよそ10人に1人が津波の犠牲となっています。

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【Photo】防災・減災ワークショップ「むすび塾」と「カケアガレ!日本」の連携例。2014年10月に宮崎日日新聞社との共催により、宮崎市木花保育園で実施した園児の避難訓練の模様

 津波被害が最も深刻だった宮城県内を皮切りに、昨年は福島県いわき市、今年は陸前高田で津波発生を想定した避難訓練を実施。岩手にもエリアを拡大しました。さらに被災地・東北発の防災・減災モデル構築のため、編集局の巡回ワークショップ「むすび塾」との連携で、釧路、宮崎、京都でも、東北大学災害科学国際研究所が監修する実践的防災学の見地に立った訓練を行っています。

kesenuma-merccato2014.7.jpg【Photo】屋上に避難した市民が、かろうじて難を逃れた気仙沼魚市場。壁面には、車と比較しても尋常ならざる高さであったことが一目瞭然な東日本大震災での津波高を示す青い表示が取り付けられた。その下に立つと、津波の恐ろしさを実感する(上写真) 味噌味・醤油味ともに2014年モンドセレクション金賞に輝いた無添加・手作りの網元逸品「ケイさんまつくだ煮(右下写真)

sanma-tsukuda-ni-kei.jpg  震災発生から4年の時が経過し、三陸沿岸では水産業を中心に沿岸部の浸水域で事業を再開する事業所が増えています。休業中に失った販路復活が思うに任せないのが、被災地の厳しい現状。たとえ居住地は高台に移転しても、豊かな海の恵みで生計を立てる上では、加工場は沿岸部で再建せねばなりません。

 そのため当初は、陸前高田に加工場を有する事業所に津波からの避難を想定した訓練実施を持ちかけました。しかし、避難訓練を独自に実施した直後であったり、秋鮭漁や養殖漁業の繁忙期と重なるため、折り合いが付かないまま時が経過しました。そこで不特定多数の人が利用する商業施設に切り替えて今回の実現に至った次第です。

 仙台から車で3時間近くを要して北上山地を越える経路が平坦ではないように、訓練実施に至るまでの道のりも、また平坦ではありませんでした。そのため事前調整のために陸前高田には幾度も足を運びました。

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【Photo】隣りにある「福よし」でも、村上健一名人が炭火で串焼きするプリップリの唐桑産を味わえる冬の三陸を代表する味覚マガキ。ケイの佃煮名人・菅原義子さんが、気仙沼大島産を用い、高級珍味として昨年から発売した「かき つくだ煮」

 一関市街地から旧大東町を経るR343は、途中で山深い笹ノ田峠を通過するため、できれば冬場は避けたいところ。そのため現在は南三陸町の手間まで開通している三陸自動車道経由か、ひと頃は護岸工事の、最近では嵩上げ工事の大型車両が行き交うR284(気仙沼街道)を経由することになります。

kei-maitake.jpg【Photo】つくだ煮名人の菅原義子さんは新境地開拓に意欲を燃やす。ド定番のサンマ以外で特にお薦めは、岩手・宮城内陸地震、東日本大震災と続いた大地震で被災した宮城県栗原町で菌床栽培された舞茸を、地元の無添加醤油で甘辛く煮付けた「舞茸つくだ煮」。旨いぞ~(^¬^)

 後者ふたつのルートは気仙沼を経由するため、この一年、気仙沼には仕事で何度か足を運んでいました。真似のできない美味しさのさんまつくだ煮に惚れ込み、自宅の在庫が無くなるごとに顔を出していたのが、魚町に仮事務所兼加工場を復旧させた製造元、(有)ケイです。〈拙稿:2011年6月「海の男は不屈だった」/ 同11月「復活宣言」〉

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【Photo】元・網元の菅原啓・義子ご夫妻が現在も暮らす気仙沼湾に面した3階建てRC構造の旧社屋兼住居の裏手にあるケイの仮事務所兼加工所

 「味噌味」「しょうゆ味」「同ごぼう入」の3種類が揃う看板商品さんまつくだ煮だけでなく、料理上手の代表・菅原義子さんの手にかかった舞茸の佃煮は、さんまつくだ煮に相通じる滋味に溢れたカラダが喜ぶ味わい。

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【Photo】味付けは信頼する地元の老舗の仙台味噌と醤油。保存料・化学調味料を用いず、安心して食べられる「手作り」を貫く。全壊した旧加工場の裏手に必要最低限の設備を揃えて復旧したケイの加工場では、地元のお母さんたちがパック詰め作業を行っていた

 昨年12月、魚町の事務所兼加工所にお伺いした時、気兼ねのないお付き合いをさせて頂いている奥様に、つい口を滑らせてこう言ってしまいました。「機会があれば料理名人の義子さんお手製の『あざら』を食べてみたい」と。

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【Photo】自然の造形美を生かした柾目の天然秋田杉が、水分を適度に吸収し、ご飯のおいしさが3割増となる庄イタ愛用の伝統工芸品「大館曲げわっぱ」2段重お弁当箱。おかず箱のさんまつくだ煮と共に、ケイの舞茸つくだ煮は、ご飯のトッピングとして頻繁に登場する(上写真)

 あざらとは、発酵が進んで少し酸味が加わった白菜漬と、冬場に旬を迎えるメヌケ(目抜)やキチジ(吉次)などの脂が乗った白身魚を味噌と酒粕で煮込んだ旧正月の頃に食される気仙沼の郷土料理です。

 気仙沼大島が外洋に面して横たわる波静かな天然の良港である気仙沼は、全就業者に占める水産業の割合が突出して多い土地柄。地名の語源がアイヌ語のケセ(=果ての)モイ(=入江)であるとする説があるように、アイヌの人々が、はるばる漁の拠点として訪れていたのでしょう。

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【Photo】階上(はしかみ)と松川の2店舗で営業を再開した気仙沼資本のスーパー「クリエみうら」で購入した「あざら」は、夕方には売り切れ必至の人気商品。超レアな気仙沼の地酒「鼎心(かなえ)」の肴に最高!!

 この地を治めていた葛西氏を攻略した伊達政宗は、旧唐丹村(とうにむら)までの現在の釜石市の一部と大船渡、陸前高田までを所領としました。旧伊達藩領でありながら、明治維新後に気仙沼が宮城県に編入されたのは1876年(明治9)。

 明治になっても、登米(とめ)県、桃生(ものう)県、石巻県、一関県、水沢県、磐井県と所属が6度にわたって変遷した挙句、現状の鞘に収まっています。

 地勢的にも宮城の最北東部の岩手県境に突き出した格好の気仙沼。北隣りの陸前高田や大船渡・住田町までを指す気仙地方という括(くく)りの方が、地元の方たちの意識の上では、しっくりくるのかもしれません。

 かかる事情から、気仙沼は伝統的にモンロー主義の土地柄。仙台であざらを知る人は、気仙沼出身の人を除けば、まず存在しないはず。かといって忘れられた存在かと言えば、そんなことは断じてありません。
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【Photo】自家製の白菜漬とメカジキのカマを味噌とたっぷりの酒粕で味付けした義母のお手製あざら

 今年の元旦、日帰りで気仙沼市本吉町にある家人の実家に里帰りした折、あざらが食卓に上がりました(右写真)。ピエモンテ州出身で仙台生まれ??(*'ω'*)の庄イタにとって、義母が手作りしたあざらを食するのはこの時が初めて。

 気仙沼街道沿いでは、気仙沼との県境を接する旧室根村(現一関市)の隣町、旧千厩町(せんまやちょう)出身の義母にとって、あざらは馴染みのある料理ではなかったようです。

 本吉に嫁いでから何度かあざらを食べたことがある程度という義母が、白菜の古漬とともに使ったのは、脂が乗った白身魚を用いるあざらのセオリーを踏まえたメカジキのカマ。昨年のメカジキ水揚げ高が2,373トンで日本一の気仙沼でなければ入手困難な希少部位です。嬉しいことに伏見男山の酒粕が相当に利いており、左党にはたまらない味付けでした。

 2013年(平成25)からは、複合商業施設「気仙沼さかなの駅」主催による「あざらグランプリ」が開催されています。これは、地元のお母さんたちが自慢のあざらを持ち寄り、実食した一般客の投票によりグランプリを選出するというもの。3年目の今年も事前エントリー制で13名が参加。グランプリの栄冠は、吟味した地元の素材を丹念に煮込んだ同市松崎猫渕の主婦白幡とし子さんが獲得しました。

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【Photo】まさに〝瓢箪から駒〟な成り行きにで某所でご馳走になった「ケイ」菅原義子さんお手製のムール貝・ホタテ・カキ・ウニなどの具だくさん海鮮おこわ、吉次あざら、カニ缶・ビンチョウマグロ缶あざら。そのココロは「念ずれば通ず」?? 神がかり的な顛末は文末で

 被災した市内階上(はしかみ)店を現地再開し、被害が大きかった松岩店は内陸部の松川地区に移転し、新たなスタートを切った地元資本のスーパー「クリエみうら」では、11月から5月の大型連休の頃まで、あざらを惣菜コーナーで扱っています。大鍋で仕込む100パックほどが連日売り切れてしまうほど、震災前から固定ファンが存在するのだといいます。

 それは同本郷のJA産直「菜果好(なかよし)」でも同様。こうした店舗の惣菜コーナーであざらを置くのは、白菜が収穫され、古漬が出回る冬場を挟んだ季節に限られます。

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【Photo】市や県などが出資する第三セクター「気仙沼産業センター」が運営する海鮮市場「海の市」(中央)は昨年7月に営業を再開。周辺の浸水域では嵩上げ工事が行われ、日々風景が変わっている(上写真) ある時は佃煮名人、またある時は水彩画家の顔を持つ菅原義子さん。一昨年、ご好意でお送り頂いたつくだ煮に添えられていたご挨拶状には、解体される前の第18共徳丸が描かれていた(下)

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 そろそろ今回の副題タイトルのタネ明かしをするとしましょう。翌朝9時に避難訓練がイオンスーパーセンター陸前高田店で実施される2月25日は、事前の打ち合わせと設営もあり、昼すぎに気仙沼入りしました。

 この日仙台から同僚が運転する車に庄イタと同乗した「カケアガレ!日本」企画委員会のメンバーで仙台勤務2年目のH氏が、被災後の気仙沼を訪れるのは2回目。昨年夏の施設再開の際、H氏の知人がリニューアルに関わったというシャークミュージアムが2Fに入居する「海の市」や魚市場、旧JR気仙沼線の嵩上げが進む南気仙沼駅周辺などを案内しました。

 新たな海の市は、1Fが物販スペースと飲食店。2Fは震災遺構として保存が検討されている気仙沼向洋高校や、嵩上げのため現在は撤去された大型漁船「第18共徳丸」〈拙稿:「第二十八共徳丸に思う」2014.7参照〉が鹿折に打ち上げられていた当時の姿が、3Dの記録映像で上映されています。

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【Photo】急遽立ち寄ったケイの仮事務所にあったのは、送り状の宛先に庄イタ宅の住所が記載され、発送される寸前の保冷BOX。(左写真) 「こんなこともあるのね~」と言いつつ作業場から出ていらした義子さん。発送する箱の中身だという、あざら2種類と炊き込みご飯をご馳走に(右写真)

 集合時刻の30分前に気仙沼市街を出れば陸前高田には到着するはず。自ら魚を下ろすという魚好きのH氏に、ケイのさんまつくだ煮をご紹介する時間がありそうでした。そこで急遽ケイを訪れると...。

 奥の加工場から出ていらした義子さんは私の姿を見て開口一番、「あらま、本人が来ちゃった」と目を丸くしています。聞けば、昨年末に私が何気なく言ったおねだりを覚えていて下さった義子さんが、2つの味付けであざらを作って、宅配便で発送するばかりのところに当の本人が集荷に伺った格好になった次第。

 ご自身の励みのため、昨年出品したモンドセレクションで金賞を受賞したさんまつくだ煮だけでなく、何を作っても美味しい義子さん。さては妖術の使い手かも(笑)。伺った3人揃って気仙沼ならではの具だくさんな海鮮炊き込みご飯とともに2種類のあざらを店頭でご馳走になってしまいました。

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【Photo】宅配業者を介することなくお預かりした保冷箱を帰宅後に開封すると・・・。店頭でご馳走になった海鮮おこわ、キチジあざら、カニ缶とビンチョウマグロ缶あざら、さんまつくだ煮、のり佃煮(左)。そしてご丁重な手書きメッセージカードが2枚(右)

 実を言うとケイに伺う前、Viaggio al Mondoで以前ご紹介した本格ネパール・インド料理の店「Yeti(イエティ)〈2012年9月拙稿参照〉でボリュームたっぷりのランチセットを食していました。そのため、この時は満腹度120%だったのですが、別腹を発動し、残さず美味しく頂きました。

 嬉しかったのは、お連れしたH氏が、海鮮おこわとあざらに添えられたさんまつくだ煮に感動。味噌味、醤油味を揃って買い求めてくれたこと。

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【Photo】「散歩をしていたら良い香りがするので立ち寄ってみました」と、突然現れた南果歩さんとツーショットの義子さんの写真と、それ以降リピーターとなった南さんとスタッフのお母さんたちの笑顔の写真が、ケイの店頭を飾る

 「K-Port」〈2012.9拙稿「想いをカタチに。」参照〉を憩いの場として気仙沼にプレゼントして下さった俳優・渡辺謙夫人の女優南果歩さんがそうだったように、食べれば違いがわかるケイのさんまつくだ煮。食べる人を思って無添加にこだわり続ける名人なればこそ出せる味のファンが、また一人こうして増えてくれました。

 店頭にあった保冷BOXは訓練を終えてからお預かりし、帰宅後に開封しました。中には義子さん手書きのご挨拶状がしたためてあり、感激しきり。時折香り立つ柚子がアクセントになって食べ飽きしない心のこもったPRICELESSなあざらの美味しさを5割増しにしてくれたのでした。

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網元逸品 さんまつくだ煮 (有)ケイ

・住:宮城県気仙沼市魚町2-5-17
・Phone :0226-22-0327  ・Fax :0226-22-3331
・Mail : sanmakei@yahoo.co.jp
・URL : http://www.k-macs.ne.jp/~choko-hs/
◎ さんまつくだ煮〈しょうゆ味・味噌味〉各450円(税別)
  ほか各種 全国地方発送


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2015/03/09

Made in TOHOKU 仙台・東北が世界に誇れるモノづくり展

Sendai and Tohoku presents its arts and crafts to the world.
東北の手しごとを、見て・聞いて・感じよう

 東北六県と新潟の伝統工芸品を紹介する企画展「Made in TOHOKU-仙台・東北が世界に誇れるモノづくり展」が、東北電力グリーンプラザで現在開催されています。(入場無料・14日まで)
madeinTohoku-01.jpg 仙台市・仙台観光コンベンション協会・東北電力グリーンプラザが主催するこの催しには複数の知人が絡んでおり、開幕初日3月4日に伺ったほか、一昨日も会場に足を運んで来ました。

logo-WCDRR.jpg フライヤー(上写真)には、企画展の最終日3月14日(土)に開幕する「第3回国連防災世界会議」の公式ロゴマークがあしらわれています。仙台出身のデザイナー佐藤悠さんが手掛けたロゴ(右)の5つの色は、5大陸の人と人が手を携えて行動を起こす姿を表現したといいます。

FLAG-wcdrr.jpg 国連(UN)が主導するこの国際会議は、世界が連携して自然災害による犠牲と損失を防ぐ指針を打ち出すため、10年に一度開催。潘基文(パン・ギムン)国連事務総長ほか世界193の国と地域から首脳級・閣僚級など5,000人以上が参加する本体会議は、国連総会に次ぐ規模。

 第1回は1994年(平成6)に横浜で、第2回は2005年(平成17)に神戸を会場に開催されており、今回、東日本大震災の被災地・仙台市をメイン会場に開催されることになりました。これは日本がさまざまな自然災害に見舞われてきた事実と無関係ではありません。

【Photo】国連が作成した幾何学模様のキービジュアルと略称WCDRRをデザイン化した歓迎フラッグが各所に掲げられる仙台市内(左・下)

 「東日本大震災の経験と教訓を世界へ」をテーマに国や実行委などが主催する10件の総合フォーラムほか、国内外の企業・団体・NGO・大学などが企画し、仙台市内各所で開催される市民参加型のパブリック・フォーラムは350件以上。これは神戸で開催された第2回会議の10倍という特筆すべき数字です。

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 5日間の会期中、国内外の随行者・プレス関係者を含め、延べ4万人が参加する見込みです。これは東北で開催される国際会議としては過去最大規模。震災発生当時、過酷な状況にあっても互いに助け合い、思いやりを忘れない東北の人々を、驚きをもって世界が賞賛したことを皆さんもご記憶かと思います。

benjyogami.jpg【Photo】庄イタの周辺では、耳にすることが最近めっきり少なくなった仙台弁。「ようこそいらっしゃいました」を意味する「よくござった」と語りかけるかのような藩制時代以来の仙台の工芸品「堤人形」。その特徴は鮮やかな朱色。時を経ると色合いに深みが加わる。これは男女一対の「赤芥子」(別の雅号:厠神)。ロケ地:仙台市歴史民俗資料館の某所。ヒント:植村花菜の代表曲

 東北の暮らしの中で育まれた手仕事もまた、世界に誇るべきもの。この機会に東北6県と新潟から選りすぐった伝統工芸の素晴らしさを再認識したいものです。

 「手しごとミュージアム」には、伝統の技に現代性を取り入れた暮らしを彩る逸品が揃います。例えば青森・BUNACO、岩手・南部鉄器、秋田・曲げわっぱ、宮城・鳴子漆器、山形・天童木工、福島・ノダテマグ、新潟・越後三条打刃物。

madeinTohoku-2.jpg 「プレミアムギャラリー」では、仙台で生まれた11品目の伝統工芸品と出合うことができます。一昨年、数量限定でGUCCIとコラボしたバッグが話題を呼んだ仙台平の紋付袴、松川だるまに代表される仙台張子、名工・田村政孝氏が200もの工程を経て編み出す稀少性の高い仙台竿、堅牢さと装飾性を兼ね備えた仙台箪笥などなど。

 さらに見逃せないのが、国内外で活躍する仙台ゆかりのアーティストの感性が、伝統の技と出合って誕生した「クリエイティブプレミアム」。固定概念を破るプロダクツで注目される尾方釿一氏や木村浩一郎氏らが手掛けた玉虫塗や仙台堆朱を取り入れた作品は、見る人のイマジネーションをかきたててくれるでしょう。

 メイン会場である東北電力グリーンプラザ以外の仙台市内各所でも、Made in TOHOKUのコラボ企画が展開されます。
madeinTohoku-3.jpg 11日(水)まで藤崎7階催事場で開催されている「Made in TOHOKU」には、イラストレーター佐藤純子さんの下絵をもとに遠刈田系こけし工人・小笠原義雄氏が絵付けした12カ月ごと異なる花をあしらった愛らしいサイズの12本揃いの「花こよみ」が限定50セットで登場。

 仙台木地製作所とセレクトショップBEAMSが連携して2年前に登場するや話題をさらった本藍を使った青いこけしが「fennica indigo kokesi」。完売必至の予想通り、3月8日(日)にビームス仙台で発売されたインディゴこけし300本は、開店前から行列ができ、数分で完売したといいます。

madeinTohoku-4.jpg 工人がモノ作りについて語るトークイベントが行われるアクアホールには、宮城を代表する銘酒のひとつ「浦霞」と堤焼の酒器との四季ごとの組み合わせや、洋風のテーブルセッティングに曲げわっぱを調和させる組み合わせを提案する一角も。
 
 仙台市内の飲食店17店舗では、堤焼や玉虫塗、埋もれ木細工など、今回展示されている伝統工芸品で宮城の味を味わえる企画を展開中。

 遠来のお客様が数多く仙台を訪れるこの機会に、存分に宮城・仙台の粋を見て・触れて・味わって頂けるよう、改めて地元を知ることが肝要。311以降、国内外から差しのべられた温かい支援への感謝の心を込めたおもてなしを心がけたいものですね。

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Made in TOHOKU
仙台・東北が世界に誇れるモノづくり展

メイン会場:東北電力グリーンプラザ 仙台市青葉区一番町3丁目7-1電力ビル1F
日時:2015年3月4日(水)~14日(土)10:00-18:00 
   ●3月9日(月)は休館 最終日は16時まで
URL:手とてとテ http://tetotetote-sendai.jp/
問:Made in TOHOKU事務局 022-214-2772
  (株式会社ディー・エム・ピー内 ※平日10:00‐18:00)

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