あるもの探しの旅

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2015/11/28

食の都 庄内 ~庄内平野の四季と恵み~

じ~んわり訪れたくなるプロモーション動画

 お堅いイメージが強かったお役所仕事の殻を破るような意表を突いた自治体のプロモーションビデオが、今年は話題を呼びました。

 宮崎県小林市に移住したフランス人男性が地元の魅力を流暢な方言で紹介する「ンダモシタン小林」、県内各地の温泉でシンクロナイズドスイミングを披露し、おんせん県をアピールする大分県「シンフロ」、関の孫六を代表格とする刀鍛冶の伝統を受け継ぐ刃物の町・岐阜県関市「もしものハナシ」などなど。

 山形県庄内総合支庁では、2004年(平成16)から「食の都庄内」事業を展開しています。前出の事例のようにインパクト勝負路線ではなく、心にしみる映像で庄内の食の魅力を10分ほどにまとめたプロモーション動画「食の都 庄内 ~庄内平野の四季と恵み~」を新たに公開しました。

YouTube_shoku_miyako=shonai.jpg【Photo】庄内屈指の夕陽ビュースポットが、酒田市松山地区の高台にある「眺海の森」。田植え前後の水ぬるむ季節。眼下を流れる最上川と日本海、そして水を張った水田が水鏡と化し、日本海に沈む夕陽が庄内平野を茜色の残照で染め上げる

 〝食の都〟といわれて庄イタが真っ先に思い浮かぶのはイタリア・ボローニャ。近隣のモデナやパルマからは、12年以上の熟成を経たアチェート・バルサミコ・トラディツィオナーレ、ハードチーズの王様パルミジャーノ・レッジャーノクラテッロ・ディ・ジベッロを頂点にパルマハムなど、風味に秀でた食材が産出されます。そうした高級素材を生かした美味を味わえるボローニャは、総じて料理がおいしいイタリアでも、とりわけ美食の町として認知されています。

 世間一般には、フランスのリヨン、スペインのサン・セバスチャン、中国の広州なども食の都として名が挙がるでしょうか。味にうるさいイタリア人も舌を巻くほどハイレベルなイタリアンレストランが群雄割拠する東京にも世界各国の料理が揃っており、負けてはいないと仰る向きもおありでしょう。

creative-tsuruoka.jpg しかしながら、山紫水明の肥沃な大地から実に多彩な食材が季節ごとに揃い、地元の素材を生かした伝統的な郷土料理が味わえる点で、名実ともに食の都と呼ぶにふさわしいのが山形県庄内地方です。鶴岡市は日本で唯一、ユネスコの食文化創造都市として認定されています。

 春夏秋冬の移り変わりがはっきりとした気候風土。山・里・川・海の多彩な地勢。世代を超えて自家採種を繰り返しながら受け継がれてきた70品目を超える特色ある在来作物。個性豊かな作物と同様に魅力的な生産者。地元にある素材を縦横無尽に使用する料理人や加工業者。こうした人と風土と自然と伝統の連関が生み出す世にもまれな地域こそ、良質な水に恵まれた庄内地方なのです。

1-food053.jpg【Photo】鶴岡市羽黒町手向(とうげ)の宿坊や、羽黒山神社参籠所「斎館」では、出羽三山一帯で採れる旬の山菜や胡麻豆腐を伝統的な味付けで供する精進料理を食することができる(※冬期間も休まず営業・要予約:0235-62-2357)

繝ュ繧ウ繧呵オ、.jpg 山岳信仰の聖地・出羽三山を訪れる巡礼者を迎える宿坊では、餡かけ胡麻豆腐・ズイキ胡麻味噌和え・月山筍など、山伏が食する精進料理が振る舞われます。庄内ならではの行事食では、七福神の大黒天が嫁を迎えて年越しをする「大黒様のお歳夜(としや)」にあたる12月9日、二股の「まっか大根」と黒豆ご飯などの豆を用いたさまざまな料理と、ハタハタと豆腐の田楽焼きが各家庭の夕餉に並びます。

 Viaggio al Mondo ~あるもん探しの旅~では、一般公開に先駆けてご紹介した映画「よみがえりのレシピ」制作委員会と、在来作物をライフワークとする写真家・東海林晴哉さんの映像提供のもと、動画制作に携わったのは、ドキュメンタリー映画監督の渡辺智史さんが共同代表を務めるクリエーティブ集団「いでは堂」。
 

【Movie】プロモーション動画に登場する食の都庄内を支える食材を順に列挙すると・・・。孟宗筍、月山筍、だだちゃ豆、外内島キュウリ、民田ナス、早田ウリ、砂丘メロン、遊佐パプリカ、天然岩ガキ、刈屋梨、庄内柿、平田赤ネギ、温海カブ、藤沢カブ、酒造り@竹の露酒造、庄内おばこサワラ、寒鱈。 ほとんどがViaggio al Mondoで過去にご紹介してきた旬の逸品揃い

 ここで縷々述べるより、まずは動画をご覧ください。3分半のダイジェスト版もありますが、お勧めは10分におよぶ長尺バージョン。映像で庄内の魅力を知り、実際に彼の地を訪れ、懐が深い食の都庄内の神髄に迫られんことをお勧めします。
きっとあなたの人生が豊かになりますよ。

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2015/11/14

高貴な香り漂うお部屋はいかが?

Rosso Nobile da Dr. Vranjes


 秋真っ盛り。庄イタの郷里ピエモンテ州ランゲ丘陵には、すぐ目の前の視界をも遮るほど濃い霧のヴェールが立ち込めます。

 すると凡百の黒トリュフとは比較にならぬほど鮮烈な「Tartufo Biancoタルトゥフォ・ビアンコ(白トリュフ)」のクラクラするような馥郁たる香りが記憶の奥底から蘇ってくるのです。(2007.6拙稿「白トリュフの魔力」参照)

Tartufo_bianco@rupestr.jpg【Photo】ピエモンテ州アルバ近郊で産する白トリュフの香り立ちは尋常ならざるもの。こうして部屋の一角に香るオブジェとして置いておきたいが、たちまちにして破産することは必定 (T T)

 稀少性が極めて高く、日本での業務用仕入れがキロ50万円前後と、グラム当たりの単価が世界一高い食材といわれるアルバ産白トリュフ「Tartufo Bianco Pregiato タルトゥフォ・ビアンコ・プレジャート」。

  名高いトリュフ祭り「La Fiera Internazionale del Tartufo Bianco d'Alba」に世界中から多くの人が訪れるアルバに名声では及ばぬものの、トスカーナ州やエミリア・ロマーニャ州などのごく一部でも「Tartufo Bianchetto タルトゥフォ・ビアンケット」ないしは「Tuber Albidum Pico トゥベル・アルビドゥム・ピコ」と呼ばれる種類の白トリュフが産出されます。

 白トリュフが地中に潜むポプラやナラの樹が生い茂った森には、トリュフ犬を従えたトリュフハンターが繰り出します。100gあたり200ユーロ近くの値が付くこともある高価な白トリュフの亜種を求め、ここ掘れワンワン。

tartufi-hunt.jpg【Photo】ピエモンテ州アスティ県カネッリ近郊の某所。キノコ採り同士が決して場所を明かさないのは日本もイタリアも同じ。前世イタリア人でも一応は異邦人ゆえ、トリュフハンターが早朝に行うトリュフ狩りへの同行が叶った。この優秀なトリュフ犬は、鼻を利かせて探し始めてから5分ほどで見事に白トリュフを探りあてた(下写真)

hunted-tartufo.jpg そんな今の季節、トスカーナ州ピサ県「San Miniato サン・ミニアート」や同シエナ県「San Giovanni d'Asso サン・ジョヴァンニ・ダッソ」ではトリュフ祭りが開催されます。モンタルチーノやモンテプルチアーノといった名醸地にほど近いサン・ジョヴァンニ・ダッソに繰り出したいのは山々ですが、今年も白トリュフフレーバーのオイルで彼の地に思いを馳せて我慢するとしましょう。

  気を取り直して今回の本題へ。前々回はオリエンタル・フローラルなメンズユースとしても許容範囲と思われる少し甘いザクロをイメージした香りで、秋の装いへと衣替えしました。身につける香りに続いての話題は、部屋の香りの模様替え。

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 プライベート空間に漂う心地良い香りは、満ち足りた時間を運んでくれます。今回取り上げる「Dr. Vranjes ドットール・ヴラニエス」は、歴史と伝統美に彩られたフィレンツェに工房を構えるブランドです。

 1088年に創立された欧州最古の総合大学、ボローニャ大学で化学・薬学を専攻した創業者のパオロ・ヴラニエス氏は、ボローニャ出身。1983年にルームフレグランスに特化したDr. Vranjes を旗揚げします。

 Dr. Vranjes のブランドイメージを築いたルームフレグランス「アロマディフューザー」のフォルムは、フィレンツェのドゥオーモ「Cattedrale di Santa Maria del Fiore サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」のクーポラ(=天蓋・丸屋根 / 下写真)をモチーフとしたもの。

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【Photo】高さ82mの「Campanile ジョットの鐘楼」最上部まで414段の階段を登りつめた者だけが間近にする事が許される大聖堂の威容。初期ルネサンスに偉大な足跡を残した建築家であり彫刻家でもあったブルネレスキの設計。画期的な二重構造のクーポラ最上部は地上91m。464段の階段も踏破するW登頂は、よほどの健脚と強心臓の持ち主以外には到底無理

 バンブースティックをボトルに差し込むタイプのルームフレグランスが、最近では珍しくなくなりました。香りを揮発させるスティックの本数で香りの強弱を調整する方式の先駆けとなったのがDr. Vranjes なのだそう。

 仙台PARCOにショップがある「TOMORROWLAND」で定番として取り扱うのが、天然エッセンシャルオイルを使用するドットール・ヴラニエスのルームフレグランス「Acqua アクア(=水)」,「Aria アリア(=空気)」,「Ginger & Lime ジンジャー・ライム」,「Green Flowers グリーンフラワー」、そしてイタリアで人気が高い「Melograno (=ザクロ)」(下写真)の5種類(各250ml 税込 ¥8,640 / 500ml 税込 ¥14,040)。

dr.vranjes_melograno.jpg 身につける香りには、自然由来の香料成分を調合したサンタ・マリア・ノヴェッラのザクロを選ぶ香りフェチな庄イタですが、ルームフレグランスとして、ずーっと以前から気になっているのが、Dr. Vranjes の最高級ラインで、赤ワインをイメージしたのだという「ROSSO NOBILEロッソ・ノービレ)」。その香りを公式HPの表現を借りてご紹介すると ...。

 トップノートはストロベリーとブラックベリーを基調とし、シトラスのアロマが見事に調和する。その後、スミレとバラの柔らかく醸成したノートと繊細で気品あるタンニンがユニークなハーモニーを奏でる。

 シトラスは白ワインで時おり感じる柑橘系の香りですが、イタリアを代表する醸造用ブドウの一つが「Sangiovese サンジョヴェーゼ」です。キアンティ・クラシコやブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、カルミニャーノなどを生みだすこの品種から醸したワインの風味を、あたかもソムリエが表現するような言葉が並びます。

melograno_Dvranjes.jpg 通常はフィレンツェのドゥオーモのクーポラをかたどったボトルにスティックを立てて使うのですが (上写真)、ロッソ・ノービレには、ワインの香りを開かせるための空気との接触面積を大きくとった形状の刻印入りデカンターと、バンブースティックではなく本物のブドウの枝8本がセットされたスペシャルパッケージが用意されます。

 ワイン好きの目には、その佇まいが極めて魅力的に映ります。(下写真)

Drvranjes-rosso-nobile.jpg

 訪れた場所、記憶、感情に訴えかける香りなのだというロッソ・ノービレ。「ワインは味わいの素晴らしさだけではなく、目を喜ばせ、香りとそこから始まる会話を愉しませるものである」とは調香師のパオロ・ヴラニエス氏の弁。人生を楽しむ達人たちが暮らすスローフード発祥の国イタリアならではのアイテムですね。

 9月から11月初旬にかけてイタリア各地のブドウ産地を巡ると、醸造所からは収穫したブドウを圧搾する香りが漂ってきます。フィレンツェ周辺のキアンティ地方や、シエナ南方のモンタルチーノ、モンテプルチァーノ(下写真)など、田園風景が美しいサンジョヴェーゼの名醸地トスカーナ州のブドウ産地では、10月下旬に収穫が終了。現地情報によると2015年はAmazing な出来だそう。

citta-di-montepluciano.jpg 今年リリースされた2010年産ブルネッロ・ディ・モンタルチーノが、評価本で軒並み高スコアを連発し、センセーションを巻き起こしています。天候不順のため、サンジョヴェーゼ・グロッソから造られる最上級のブルネッロの生産を諦め、セカンドラインのロッソ・ディ・モンタルチーノしか生産しなかった醸造所もあった前年とは対照的な2015ヴィンテージ。いやが上にも期待は高まります。

sangiovese-vendemmia.jpg【Photo】収穫の季節を迎えたモンテプルチァーノのブドウ畑。バッカス神の祝福を受け、たわわに実を結んだサンジョヴェーゼの亜種「Prugnolo Gentile プルニョーロ・ジェンティーレ」

 750mℓ 容量のワインフルボトルと同サイズで、香りの持続期間が6~8ヵ月だという、Dr. Vranjes ロッソ・ノービレのスペシャルパッケージ。本国価格€ 160に対して日本国内での正規価格は35,000円(税別)。うーむ。これは費用対効果について熟慮のしどころ。

 そこで選択肢の一つとして浮上してくるのが、直訳すると〝モンテプルチァーノの高貴なワイン〟を意味する歴史あるヴィーノロッソ「Vino Nobile di Montepulciano ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ」。香りの素晴らしさは両者互いに譲らぬとして、〝置いて眺めるだけ〟VS〝おいしく飲める〟という点が最大の差異となるでしょう。

azinone-poliziano.jpg【Photo】「Avignonesi アヴィニョネージ」と並び称される珠玉のヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチァーノの造り手が「Poliziano ポリツィアーノ」。さほど人手をかけずとも最良のブドウが収穫できるという奇跡のような畑のクリュものが「Asinone アジノーネ(上写真)。日本ではリリース時点で6,500円前後。ファーストヴィンテージは1983年でDr. Vranjes の創設と奇しくも一致。庄イタのセラーで熟成を続ける1997年や2007年のようなグレートヴィンテージにこの特別なワインが到達する熟成の高みを想像するだけで幸せな気持ちに浸れる

vista-Montepulciano.jpg【Photo】DOCGヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの生産地域は海抜250m~580m。遠くエトルリア時代からサンジョヴェーゼが栽培されており、発祥の地とする説もある

 ワイングラスから立ち上ってくるのは、サンジョヴェーゼの亜種「プルニョーロ・ジェンティーレ」の魅惑的なかぐわしい香り。すると牧草地と糸杉が織りなす360度の絶景が広がる世界遺産「Val d'Orcia オルチャ渓谷」から、トラジメーノ湖からアレッツォまで広がるDOCGヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの心臓部「Val d'Chiana キアーナ渓谷」への夜間飛行が、たった1杯のグラスで叶うのです。

San-Biagio-Montepulciano.jpg【Photo】小高いモンテプルチアーノの街を囲む城壁を出て訪れたいのが、ルネサンス様式の優美な佇まいをみせる「Chiesa di San Biagio サン・ビアージョ教会」。メディチ家出身の教皇クレメンス7世が建築家アントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ヴェッキオに命じて1518年に着工し、1528年に献堂式が行われた。マドンナ・ディ・サン・ピアージョとも呼ばれる

 ゆえにヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチァーノのほうが、コストパフォーマンス的により魅力的に思えてしまう庄イタ。なにやら山口瞳のお酒にまつわる名エッセー「酒呑みの自己弁護」的なオチになってしまいました。
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2015/11/07

アンジェリーナへ捧げるラヴ・レター

Ti voglio bene con il cuore.


 Amore mio ANGELINA
 愛しのアンジェリーナ

 あなたが私のもとを去ったあの日から、待ち焦がれるのが、束の間の邂逅。

 人生はさようならの繰り返しで、その時が必ず訪れることが、
 運命(さだめ)なのだと頭で分かってはいる。それでも
 愛してやまない存在との身を切られるような別離の味は、いつもほろ苦い。

 アンジェリーナの甘い囁きに抗うことなど、私には無理な相談。
 あなたは、何処までもかぐわしく、いつも夢見心地へと誘う。

 久方ぶりに存在を身近に感じることができたこのひと月は至福の時。
 そっと寄り添い、味わう幸せに幾度となく溺れたことでしょう。
 嗚呼、それなのに再びあなたは手の届かない遠い地へと去ってしまった。

 今はただ、最後と知りつつ駆られてしまった魅惑の味を噛みしめ、
 聖夜の再会まで、夜な夜な身を焦がし続けるのだろう。

 その日まで、ずっとあなたを想ってます。
 Ti penso sempre, Tanti Baci
                                       Carlo

 イタリア男ならば、いともたやすく女性の耳元で紡ぎ出してみせるような言葉を並び立ててみました。贈る相手はパリジェンヌのアンジェリーナ。

montblanc-angelina.jpg【Photo】大方の日本人は、パリ本店と同じ大きさの「モンブラン」(税込810円)を巨大だと感じるはず。日本限定で適量のハーフサイズが「デミ・モンブラン」(税込486円)


siren-roxymusic.jpg 甘美な歌声に魅せられ、深追いした船乗りを海の底へ沈めてしまうギリシャ神話に登場するセイレーンさながらに、誘惑を断ち切る理性を失うや、体重増や体脂肪増に跳ね返って来るのが玉にキズ。綺麗な薔薇には棘がある。

【Photo】英国のバンドRoxy Musicが1975年に発表したアルバム「Siren サイレン」。バンドを率いるブライアン・フェリーの当時フィアンセだった米国人スーパーモデル、ジェリー・ホールが扮する魔性の歌姫セイレーン。移り気なジェリー・ホールは、後にミック・ジャガーに乗り換えた 

 1903年創業のパリに本店を構えるパストリー兼カフェ「ANGELINA」の支店「サロン・ド・テ・アンジェリーナ」がプランタン銀座に初出店したのが1984年。

montblanc_angelina2013.jpg サクっとした食感のメレンゲ、ふんわりとしたコクのある生クリーム、香り立つ濃密なマロンペーストが三位一体となった類い稀なモンブランの美味しさは、たちまちにして日本女性を虜にしました。それは辛党・甘党を使い分ける二刀流、庄イタも例外ではありません。

 パリ本店では、2008年にマロンペーストをリニューアル。日本でも5年前にパリ本店から輸入したマロンペーストに変更されています。

 数年前、仙台三越に出店し、庄イタが狂喜したのも束の間の儚い夢。仙台では知名度が不足していたのか、不幸にして一昨年の食品フロア改装時、悲しいかな撤退してしまいました。orz

 それからというもの、仙台では知る人ぞ知るこの絶品モンブランを購入する機会は、今回のように10月7日から11月3日まで仙台三越に出店した年1回程度の出張販売と、藤崎でクリスマスデコレーション(直径15cm 税込3,456円)を扱うシーズンに限られてしまいました(T_T)。

 アンジェリーナ、だから声を大にしてこう叫ぶのです。

 Venez à SENDAI s'il vous plaît !!!!!
 カムバック・センダイ・プリーズ !!!!!

 自分のもとを去った恋人カタリを追慕するナポリ歌曲が〝Core 'ngrato(邦題:「カタリ・カタリ(つれない心)」)。ここは「カタリ」を「アンジェリーナ」と読み替え、シチリアが生んだ往年の名テノール、ジュゼッペ・ディ・ステファノの切ない絶唱を庄イタの心の叫びとしてお聞きください。

 未練タラタラ。なぁーんてね。


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