あるもの探しの旅

« Pizzoccheri al citron giapponesi | メイン | Piovere dal cielo棚からボタ餅 »

Bravissime Monte Bianco

ハートまでトロけるモンブランはいかが?


 この冬、仙台ではジェラートが熱い。Viaggio al Mondo には昨年6月に登場した青葉区一番町の「GELATI BRIO ジェラーティ・ブリオ」が、その発信地です。

〈2015.6拙稿「Il dolce e l'amaro スウィート & ビター 〈後編〉」参照〉


 ジェラテリアにとってはシーズンオフにあたるこの季節。ジェラーティ・ブリオのショーケースには、定番のシチリア産ピスタチオや岩手・中洞ミルクジェラートほか、果実系では柑橘類やリンゴを主とする旬のラインナップが並びます。

 DSCF7480.jpg DSCF7480-001.jpg

【Photo】山形県舟形町産ブラウンマッシュルーム+ブラックチョコレート風味「Fungo & Choco フンゴ&チョコ」(右)。同ホワイトマッシュルーム+ホワイトチョコレート(左)のカップリングも(シングル¥ 380・ダブル¥ 450・トリプル¥ 520)

 原価率を著しく押し上げるに違いないマニア垂涎の某レアもの樽熟グラッパを仕込みで使うケースもあるチョコレート系やナッツ系ジェラートも充実。そんなこの季節ならではのフレーバーとともに、付け合わせとしてお試し頂きたいのが、外はサクサク、中はモチモチ&フワフワの香ばしく軽い食感の「ポップオーバー」です。

popover-brio.jpg

【Photo】冬季限定のポップオーバーとの組み合わせを楽しむ真冬のジェラート。熱々&フワフワと、ひんやり&トロ~リ冷たい組み合わせが目新しい。

popover2-brio.jpg

【Photo】新食感スイーツとして人気上昇中のポップオーバーは、店内のオーブンで毎日45分をかけて焼き上げる自家製。ジェラートと交互に召し上がれ(Mサイズ ¥ 200 Sサイズ ¥100)

 そして何よりも、この冬に食べ逃しては一生の不覚!! に相違ない皿盛りのTorta Gelato トルタ・ジェラート(=ジェラートケーキ)が、ジェラーティ・ブリオのスペチャリテとして密かに登場しているのをご存知でしょうか ?

brio-tiramisu.jpg

 3月中旬までのイートイン限定の皿盛りトルタ・ジェラートが、「Tiramisù ティラミス(上写真・税込¥750)と、「Monte bianco モンテ・ビアンコ(下写真・税込¥890)のツートップ。

 クリスマスシーズンに数量限定で登場し、好評を博したというトルタ・ジェラート。開店した2014年の冬から登場したティラミスに関しては、食べる前から想像がある程度つき、実食した印象も期待にたがわぬ結構なお味でした。

 辛党・甘党の二刀流を標榜する庄イタのイチオシは、この冬デビューの新作モンテ・ビアンコ(下写真)。この投稿を最後まで読み終えた皆様が抱くであろう期待値を、少なくとも150%は上回る美味しさに悶絶すること請け合いです。

montebianco-brio.jpg

 そもそもMonte Bianco モンテ・ビアンコとは、イタリア・フランス国境に聳えるMont Blanc モンブラン(4,810m)のイタリア語名。1789年のフランス革命以前は、15世紀初頭から山全体がサヴォイア公国の領地でした。

 1792年、武力による領土拡大の野望を抱いたナポレオン・ボナパルトが、首都をトリノに置いたサヴォイア公国の流れをくむサルデーニャ王国第3代国王ヴィットーリオ・アメデオ3世に対し、欧州最高峰モンブランを含むサヴォワ(伊語:サヴォイア)地域や、ニースの割譲を迫ります。

Aosta_Monte-bianco.jpg

【Photo】ヴァッレ・ダオスタ自治州の温泉保養地「Pre-Saint-Didier プレ・サン・ディディエ」は、古代ローマ時代から属州ガリアへと通じる要衝の地。背後に標高4,000m級のモンブラン(モンテ・ビアンコ)山塊が迫る海抜1,000mを超える高地に温泉が湧出する保養地。山側の2kmほど先が、モンブラン観光の起点となるCourmayeur クールマイユール

 1796年のパリ条約によって、サヴォワはフランス領とされますが、皇帝ナポレオン1世失脚後のウィーン会議(1814-1815)によって、パリ条約の無効が宣言されます。その結果、サヴォワ県全体がサルデーニャ王国に返還されます。

 イタリア王国成立後の1861年、初代イタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエレ2世とナポレオン3世との間で、モンブラン山頂に国境線を引くことで妥協が成立。現在に至るまで、モンブラン山頂は両国の領地という玉虫色の定義がなされています。

 こうした歴史的な経緯を踏まえ、日本ではモンブランの名で広く認識されているこの名峰を、イタリア式のモンテ・ビアンコと呼ぶべきと考える前世イタリア人の庄イタ。さて、皆さまいかがでしょうか。 以下、紛らわしいので山をモンブラン、ジェラートはモンテ・ビアンコと表記しますが、庄イタ的には、どちらもモンテ・ビアンコ以外の何物でもありません)

【Movie】本格的な登山を志すのでなければ、モンブラン観光には、フランスと国境を接するクールマイユールから出るケーブルカー「Skyway」が便利。高所恐怖症の方には厳しいかもしれない360°のパノラマを楽しみつつ、往復40€(18歳-64歳。年齢による各種割引あり)で万年雪に覆われたモンブラン山頂が、すぐ眼前に迫る標高3,466m地点のプント・エルブロネへと難なく到達が可能

 フランス語表記のMont Blanc 、イタリア語表記のMonte Bianco のいずれもが〝白い山〟を意味するこの山は、山頂付近を分厚い氷塊に覆われています。ゆえに夏と冬では標高がメートル単位で異なるのだといいます。そうした自然のメカニズムに加え、自然環境に影響を与えているのが、一向に止まらない地球温暖化です。

nocciora_brio.jpg

【Photo】モンテ・ビアンコのベースとなるジェラートは、ピエモンテ州クーネオ県特産のヘーゼルナッツを使ったNocciola ノチオーラ。ポップオーバーとの相性も良好。モンテ・ビアンコで使用するマロンのジェラートは、専用のオリジナルレシピによるもの

 ここ数年、アルプスの氷河が溶け出し、アルピニストを生命の危機にさらす雪崩が頻発するようになってきました。異常気象を誘因する温室効果ガスを排出しない移動手段が自転車。宮城県民にとって喫緊の課題である脱メタボに向けた「みやぎカイゼンプロジェクト」推進にも繋がる一石二鳥のツールでもあります。

 もともと仙台は東北でも積雪が少ない土地柄。ましてや路面の凍結が少ない今年。体内の内燃機関を活性化させる街乗りに適したBianchi Lupo号で駆ける機会を減らさぬよう、心がけています。

making-brio.jpg making2-brio.jpg

 そんな庄イタのカロリー燃焼のための努力を水の泡と帰する甘い罠(?)の極め付け、モンテ・ビアンコ。ティラミスもそうですが、トルタ・ジェラートは注文を受けてから一皿ずつの手作り。店主でジェラタイオの磯部智広さんによる作業過程を、カウンター奥のガラス越しに眺めていると、否応なしに期待感は高まります。(上写真)

making3-brio.jpg

 ベースは冬場の定番ジェラート、Nocciola ノチオーラ(=ヘーゼルナッツ)。その上にピエモンテ産の栗を原料とするマロングラッセを刻んで挟み込むように、別誂えのラム酒が香る大人の栗ジェラートをドッキング。握りこぶし大に盛りつけされたジェラート×2には、絞り袋に入ったバニラ香る濃厚マロンペーストをぐーるぐると半回転(上写真)

making4-brio.jpg

 残り半周にはフワフワの生クリームをたっぷりとトッピング(上写真)。最後の仕上げにはバージンスノーのように粉糖をサーラサラ(下写真)

making5-brio.jpg

 付け合わせには甘酸っぱい洋ナシのコンフィチュールが箸休め的に添えられます(下写真)。皿の上で繰り広げられる多彩なマロンの風味とヘーゼルナッツ、そして生クリームの饗宴。やがて訪れるのは、めくるめく至福の時。それではボナペティート。

montebianco2-brio.jpg

 完成形。まさにこれは万年雪を頂く山頂を挟んで、北西フランス側はメール・ド・グラース氷河と雪原が広がり、南東イタリア側には切り立った岩壁がそびえ立つモンブランの山容そのもの。

 世界の登山家を魅了する名峰が連なるヨーロッパアルプス。その最高峰モンブラン。そして世の美味しいもの好きを魅了してやまない(はずの)冬季限定 トルタ・ジェラートの最高峰、モンテ・ビアンコ@ジェラーティ・ブリオ。

 ひと匙ごとに幸福が訪れるモンテ・ビアンコは、ボリューミーで食べごたえも十分。半分まで食べ進んだところで、皆様にもお裾分け(下写真)。ハイ、あーん

brio-montebianco3.jpg

 どうです? 今すぐにでも食べたくなるでしょ ? ココロの奥底まで満たされるはずの一皿を召し上がられた後は、落とした頬っぺたの持ち帰りをお忘れなく(^ ^。

 1911年にモンブラン登頂を果たし、13年後に世界初のエベレスト登頂に挑んだのが、英国の登山家ジョージ・マロリー(1886-1924)。山頂付近で消息を絶つ前年、「どうしてエベレストを目指すのか?」というニューヨークタイムズ紙記者の問いかけに答えたマロリーの言葉はあまりに有名です。

Because it's there.(=何故なら、そこにエベレストがあるから)〟

 たとえ貴方がダイエット中だろうと、ここは理性をかなぐり捨ててモンテ・ビアンコ攻略に取り掛かりましょう。庄イタがお薦めする理由は至って単純明快です。

 何故なら、そこにモンテ・ビアンコがあるから。

*****************************************************************

GELATI BRIO ジェラーティ・ブリオ

・住:仙台市青葉区一番町1-6-23 shuon 358 ビル1F
・Phone:022-302-5669

logo_brio.jpg・12月~2月末まで冬季短縮営業
   (火~金) 12:00~19:00 (土) 10:00~19:00
    (日・祝) 10:00~18:00  月曜定休(2/15~18 臨時休)
・3月より通常営業
   (火~木) 11:00~20:00  (金) 11:00~21:00
   (土) 10:00~21:00  (日) 10:00~20:00  月曜定休
    禁煙 バンコ(カウンター)6席 テラス4卓12席   Pなし
・URL:https://www.facebook.com/GELATI.BRIO


baner_decobanner.gif
ブログランキング・にほんブログ村へ

Luglio 2018
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

archive.gif

Copyright © KAHOKU SHIMPO PUBLISHING CO.