あるもの探しの旅

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忽然と消えた●●●は神隠し?

そして浮上した被疑者 A・B・C・Dとは?


Quando sei a Roma, vivi come i romani.(伊語)(= When in Rome, do as the Romans do.)☞ 郷に入っては、郷に従え。〟これは、当サイトのカテゴリー内「Profilo プロフィール」にある通り、庄イタの行動規範です。

 今回は、このポイントを踏まえた上で話を進めます。なお、庄イタは、郷に入らずとも郷に従う(☞ イタリアに行かずともイタリア的)傾向が顕著でもあります。

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【Photo】ローマ出身の俳優・監督アルベルト・ソルディ(1920-2003)主演で1954年に公開されたコメディ映画「Un americano a Roma ローマのアメリカ人」のワンシーン。ハーレーダビッドソンを乗り回す生粋のローマっ子ナンドは、まだ見ぬアメリカへの憧れが度を越している青年。西部劇映画を見終え、ガンマン気取りで警官に怪しまれつつ帰宅。深夜の食事は、母親が用意したマカロニと菰被りボトルの赤ワインかと思いきや「俺はマカロニも赤ワインも喰わない。アメリカ人だからバゲットにジャムとヨーグルトとマスタードを塗って...」と言いつつ、バゲットに牛乳をかけて食するも、あまりに不味くて吐き出す(笑)。挙句の果て、悪態をつきながらマカロニを頬張り、「これは牛乳だ」と言いながら赤ワインをラッパ飲み。イタリアかぶれの庄イタが妙に親近感を感じるアメリカかぶれのお騒がせキャラ

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 季節の変わり目に生ずる邪気を払うべく、平安期に唐から伝来した習慣が宮中行事化した「追儺(ついな)」が、室町時代になって一般化したのが節分であるといわれています。
mamemachi_2009.jpg【Photo】ベズビオ火山に敷設された登山電車のCMソングとして世に出た「フニクリ・フニクラ(Funiculì funiculà)」。誰もが知るこの曲を全く関係ない内容に差し替えた「♪履こう履こう鬼のパンツ」という替え歌に乗せられて虎柄の丈夫なパンツは履かずとも、鬼の面をつけた父親が、子どもが撒く殻付き落花生の標的となって逃げ惑う。そんな仙台の一般家庭における節分風景の一例

 子どもが成長した近年は、豆まきすらしていなかった節分ですが、祖父母の存命中は、仙台では一般的だったと思われる勇ましい豆まきの掛け声「鬼は外 福は内 天打ち 地打ち 四方打ち 鬼の目ん玉ぶっ潰せ」とともに家の各部屋を回ったものです。

 天井・床・四方の壁に向けて撒くのは殻付きの落花生で、全ての部屋で豆まきをした後、撒いた落花生は回収。10代前半だった時分は、年齢の数の豆を食べました。

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【Photo】京都東山「青山豆十本舗」の豆まきセットの内容は、家長制度が無くなって久しい平成の世においてもお父さんが被るのがお約束であろう鬼の面、煎り大豆、そして仙台では見たことのない謎の丸干イワシ。種明かしは後ほど

 ところ変わって関西では、落花生ではなく煎り大豆が主流。行動規範に基づく異文化体験として、これまでは全く必要性を感じなかった恵方巻、そしてこちらに来て初めて知った節分イワシにも挑戦した今年。

蛇足ながら、庄イタが暮らすのは西宮市ですが、2月20日に辞職した今村岳司前市長宅では、私有地に侵入したオニに向かって「殺すぞ」と凄んでみせるのでしょうか 。よいこのみんな、こんなみっともない大人になっちゃダメだよ。

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 ここ20年ほどで急速に認知度が高まった恵方巻とは、今さらながらですが、歳徳神がいる方向を向いて無言で巻き寿司を丸かじりすると福を招くというもの。

 1980年代後半に大手コンビニのプロモーションで、それまで呼称が定まらなかった巻寿司が、恵方巻の名前で徐々に全国へと浸透します。

 恵方巻の発祥に関しては、大阪の繊維問屋街・船場の商人説ほか、遊郭起源説、戦国武将がゲン担ぎとして行った説など諸説ありますが、いずれも決め手となる文献・資料は存在せず、断定は不可能といわざるを得ません。真相が闇に包まれたままの由来について、想像が妄想の域にまで達したフェイク情報がネット上に氾濫しており、いささか辟易気味。

ehomachi_7&11-001.jpg【Photo】1998年(平成10)に初めて「恵方巻」という名前でプロモーションを仕掛け、全国区の認知度へと押し上げたのがセブン・イレブン。今年も熱い商戦を繰り広げた

 大阪鮨商組合の資料によると、節分に招運のため太巻き寿司を丸かぶりする習慣は、戦前から一部で存在していたようです。

 クリスマスのデコレーションケーキにしろ、バレンタインデーのチョコレートにしろ、お化けカボチャと仮装ゾンビが街に溢れるハロウィーンにしろ、年中行事にちなむモノが日本で広まったのには、必然性なり理由が存在したはず。

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【Photo】今年の節分2月3日恵方巻きの特設コーナーが設けられた西宮市の食品スーパー上・下画像。さまざまな具材の恵方巻に熱い視線を送る西宮市民

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 一部で過剰生産をした挙句、食物廃棄を増やしていると槍玉に上がる恵方巻。それでも西宮に引っ越して西宮市民の恵方巻購入率の高さを目の当たりにし、とやかく言うのは野暮というものと考えるようになりました。

 食卓のよき伴侶となるイタリアワインを愛する者として、あこぎな商業主義が目に余る低品質&高価格なボジョレー・ヌーボーは断じて認めるわけにはいきません。固い話は抜きにして恵方巻が家族間や社会の潤滑油だと思えば、存在価値は認めてもよろしいのでは ?

 恵方巻発祥の地とされる関西における節分事情を確かめるべく、自宅に近いikari 夙川店から、関西スーパー苦楽園店、そして阪急OASIS甲陽園店と、キャラが異なる3軒の食品スーパーを巡りました。

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 惣菜コーナーの一角は、幾種類もの恵方巻で溢れており、品定めに余念のない西宮市民の熱気が渦巻いています。バックヤードではフル回転で製造しているのでしょう、次々と恵方巻が売り場に補充され、売れ行きの良さを物語ります上画像

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pop_kansu.JPG人が群がる恵方巻もさることながら、さらに庄イタが気になったのが、特設コーナーが設けられたイワシ。関西では節分にイワシを食べる習慣があるのだといいます。

 更なる謎は関西スーパー苦楽園店のサービスカウンター前にありました。そこには1家族1本限定でお持ち帰りくださいと、ヒイラギの枝がわんさと置いてあるではありませんか。

 これは、葉付きのヒイラギの枝にイワシの頭を挿し、厄除けの「柊鰯(ヒイラギイワシ)」にするのだといいます。そこで発動したのが、冒頭で述べた行動規範 Quando sei a Roma, vivi come i romani.hiiragi_kansu.jpg

 脂が乗ったイワシを焼くと、結構な臭気を発しますよね。誰が言い出したのか不明ですが、鬼や厄はその匂いと突起状のヒイラギの葉を嫌うのだそう。これは〝ニワトリが先か卵が先か〟的な話で、イワシを食するのが先か、ヒイラギに挿す頭を得るため副次的にイワシを買うのか?


 謎は解けぬまま、恵方巻に加え、ほぼ訳もわからずに付和雷同して尾頭付きのイワシを購入。しっかりヒイラギの枝も頂いたのは申すまでもありません。

 塩焼きにしたイワシをおかずに南南東を向いて恵方巻を食した夜、厄除けの柊鰯を玄関先に掲げました下左画像

 hiigaghi_iwashi.jpg yajirushi.jpg hiiraghi_senza_iwashi.jpg

 それから2日後。玄関先の柊鰯は、イワシの頭だけが神隠しに遭ったかのごとく忽然と消え、ただのヒイラギになってしまったのです!!!上右画像

IMG_2832.jpg アカン。追い払った厄が、また寄ってきてまう。(☜柊鰯を玄関先に掲げるメンタリティはもはや関西人ゆえ、モノローグも関西弁^^)

 氷点下の冷え込みとなった2月5日(月)の朝、出勤する時に柊鰯の無事は確認しています。イワシもろともヒイラギが吹き飛ばされる強風が吹き荒れたわけではなく、かといってイワシの頭だけが神隠しに遭ったとは到底思えません。

 床面から140cmほどの高さがあるドアホンの位置にヒイラギだけは残っているので、尾頭付きのイワシを入手すれば再生は可能です左画像

 しかし、柊鰯が復活したところで、イワシの頭が消えた理由が解明されなければ、同じことの繰り返しになるやも。

 所轄の西宮警察署に被害届を出しても窃盗事案として受理されるとは思えません。そこで対策を考えるうえで、ヒイラギには目もくれず、厄除けのイワシの頭を持ち逃げした可能性が高い不心得な容疑者を庄イタなりに炙り出してみました。

 捜査本部@庄イタ家の初動捜査線上に浮かびあがった土地勘がありそうな被疑者は4名。まずは音声のみですが、犯人の影を捉えた映像から。

 
 拙宅から徒歩30秒の距離にある夙川公園の松並木で騒ぎ立てる知能犯カラス。ヒトの8倍以上の視力とされるイヌワシなど猛禽類ほどではないにせよ、抜群の視力をもってして上空から侵入した嫌疑がかかる重要参考人(参考鳥?)A説。

 マンション2階の犯行現場へと階段から忍び込み、持ち前の身軽さでジャンプ一番、壁面タイルの目地に爪を立ててイワシの頭だけを咥えて逃亡した容疑の重要参考人(参考猫?)B・C・Dがコチラ。

yogisha_a.jpg yogisha-bc.jpg

 いつも近所を徘徊している三毛猫上左画像による単独犯行説。同じく庄イタ宅と隣家の境界にある塀の上や屋根の上によく出没する左右の目の色が違うオッドアイの白猫コンビ上右画像による共犯説。

 節分から20日を経た現時点における捜査状況を皆さまにご報告しておきますと、今のところ犯人特定には至っておりません。なにせ各容疑者ともご覧の通り、なかなかシッポを出さないものですから。

 おあとがよろしいようで。

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