あるもの探しの旅

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2019/10/15

諸行無常、ああ無情。

セラー故障 & 修理(TT)覚え書き


● 諸行無常
 ☞ 全ての事象は泡沫(うたかた)であり、永久不滅のものは存在しない

 仏教の開祖ブッダ(釈迦 BC463頃?~BC383頃?)は、35歳にしてインド北東部ブッダガヤの菩提樹の下で悟りを開いたとされます。いい年をして煩悩を断ち切れない庄イタとは月とスッポンですね。

 ブッダが説法を行ったという古代インドに実在した寺院が「Jetavana-vihāra ジェタヴァナ・ヴィハーラ(祇園精舎)」。唐の成立初期に実在した高僧、西遊記で知られる玄奘(げんじょう・三蔵法師とも)が仏典を学ぶため、天竺(インド)を目指した7世紀前半にはブッダゆかりの菩提樹は仏教弾圧で切り倒され、聖地ジェタヴァナ・ヴィハーラはすっかり荒廃していたのだそう。

「善因善果 あるいは 因果応報」Marzo(3月)2017拙稿参照で取り上げたフェニキア人が築いた強国カルタゴが共和制ローマに滅ぼされた例を挙げるまでもなく、有史以来あらゆる文明や国家も栄枯盛衰を繰り返してきました。

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 地球上のみならず広大な宇宙空間でも星は誕生と滅亡のドラマを繰り広げています。

 今年7月24日、直径およそ130mの小惑星が地球に向かって時速7万2,000kmで急接近していることがブラジルの研究機関の探査によって明らかとなりました。

 小惑星群の衝突による人類滅亡の危機をいかにもアメリカ的な筋書きで能天気に描いた1998年公開のハリウッド映画「Armageddon アルマゲドン」上動画では、ブルース・ウィリスが自らの命と引き換えに小惑星を核爆弾で爆破、地球を救います。グローバルな視野を持たず、自国第一主義を標榜するトランプ大統領は、自ら犠牲となるヒーローの登場を決して望まないことでしょう。

 6,600万年前にユカタン半島付近に落下し、太陽光が遮断される気候変動が全地球規模で発生、恐竜など当時の全生物の7割以上を滅亡させたと推定される直径9.7kmの小惑星と比べれば遥かに小さくとも、映画「君の名は。」で描かれた架空の町「糸守(いともり)」を住民もろとも消滅させるような甚大な被害が予想されます。

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 「2019OK」と名付けられたこの小惑星を宇宙空間に絶えず目を光らせる世界の研究者があわや衝突寸前まで見落としていた理由は、地上からは針の先のようにしか見えない地球に直進する軌道だったため。差し迫った事態が発覚した翌25日午前、地球から月までの距離の1/5しかない72,400kmまで超ニアミスした小惑星は、地球をかすめて通り過ぎました。

 地球にとって危機一髪の事態であったことを世界が知ったのは2019OKが地球をかすめて通り過ぎた後だったのだといいます。 

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 今回は事なきを得た地球とて、温度上昇と膨張を続ける太陽の熱によって、10億~20億年後には生命の存続が不可能になると予測されています。

 さらに50億年後には現在の100倍ほどに巨大化する太陽が赤色巨星へと変貌し、太陽系では水星や金星が消滅。

 海洋が蒸発し死の星と化して久しい地球も表層の地殻が融解し、ジリジリと焦がされた挙句に蒸発するか太陽に飲み込まれる可能性もあるのだといいます。まさに諸行無常。

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● ああ無情
① 情け心のないこと。心のないこと。木や石などにいう(広辞苑第6版より抜粋)
② 切ない女心を歌ったアン・ルイスの名曲。表記は「あゝ無情 
③ ヴィクトル・ユーゴーの長編小説「Les Misérables レ・ミゼラブル」の翻訳児童書

※ 本稿では①の意味。「木や石などにいう」の〝など〟はワインセラーを指す

〝行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず〟の有名な書き出しで始まる鴨長明の「方丈記」序文は、こう続きます。

〝よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し〟

【現代語訳】 川の澱みに浮かぶ泡は、消えたかと思えば生じ、長く留まることはない。現世の人や住まいも同じだ。

 要するに〝有為転変は世の常。形あるものは滅びる〟ということ。

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 今年になって庄イタ的に最大の事件だったのが、206本収容可能なワインセラー「サイレントカーヴ」上画像の経年劣化による故障です。追い打ちをかけるかのように、賃貸用に供している仙台の拙宅2階のエアコンまでが故障。弱り目に祟り目とはまさにこのこと。

 不運な巡りあわせを呪いつつ、半ばヤケで1階リビングダイニング用の20畳タイプのハイパワーエアコンも消費増税前に買い替えたことを前々回「モヤモヤ さまぁ~ 2019」でサワリを述べました。

 その最後はこう結ばれていました。〝事の顛末は追って詳報。.....するかも〟

 と、いうことで、皆様のご要望にお応えし、今回は自虐ネタです。ワイン道楽が、いかに無駄金を使うかが良~く分かるはずです。以下、他山の石としてください。

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 バブルの余韻が残っていた東京支社勤務時代、欧州全土がグレートヴィンテージとなった1990年vinが市場に出回り始めると、徐々にワイン蒐集がエスカレート。

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【Photo】欧州の主要ワイン産地が大成功を収めた1990年をセラーからピックアップ。バローロ村のラ・モッラ地区の銘醸地コンテイーザとチェレクイオに畑を所有していた醸造所「GROMIS グロミス」を1995年に「GAJA ガヤ」が買収する以前のクリュ名付きバローロ。GAJAの眼鏡にかなった畑の'90ヴィンテージ(中央)。良作年のみ仕込まれるエドアルド・ヴァレンティーニの「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ'90」は、ワインに造詣が深いイタリア文学者の大岡玲氏が他のヴィンテージとは次元が異なる〝神品〟と称えた(右から2本目)。2000年vinからは375mℓ瓶で年産2,000本程度がリリースされる「Vin San Giusto ヴィン・サン・ジュスト」と名前を変える前は500mℓ瓶で1,800本程度が作られていたサン・ジュスト・ア・レンテンナーノ「ヴィン・サント'90」(左端)。「ペルカルロ'90」(右端)ともども超レア物。産地に行った年のワインは確保する契機となった繊細で長命なリースリングの造り手エゴン・ミューラー「シャルツホーフベルガー・カビネット'90」(左から2番目

 そんな頃、仙台本社でお世話になっていた酒類卸小売業の取引先が新店をOPEN。お祝いに駆け付けました。そこでフォルスタージャパン社の36本収容タイプの加湿循環方式セラー「ロングフレッシュ」最新型ST-AF140G(定価22万円+消費税5%)が2割引の特価になっていました。

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【Photo】最大36本を収容するワインセラー「ロングフレッシュ」1号(永遠の都・ローマ建国伝説に登場する双生児にちなむ愛称「Romolo ロモロ」ラテン語読みでロムルス:)と2号(同「Remoレモ」ラテン語読みでレムス:)。購入時期はスウェーデン製サイレントカーヴで、酒神バッカスと結ばれた女神から授けた愛称「Ariadnē アリアドーネ」より1年遡るも、どちらも故障知らず。さすがは信頼の日本製!!

 それでも決して安くはない買い物への背中を押したのが「ワインへの『やさしさ』が『おいしさ』でかえってくる」というコマセ効果抜群の名コピー。

 その通り!

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 そこで扉の中央がUVカットの二重ガラス窓になったセラーを血迷ったか2台衝動買い。6ケース・72本分の器が整ったことでストックアイテムは加速度的に増えてゆきます下画像:「Remoレモ」内部

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 収穫前にイタリア国営放送Raiで特集番組が組まれるほどイタリアの主要ワイン産地が世紀のヴィンテージと騒がれたのが1997年。'97vinが市場に出回り始めた'99年当時は、導入後間もない統一通貨ユーロの対日本円レートが112円ほど。値ごろ感も手伝ってイタリア国内のサイトにも網を広げ、以前以上のペースで日本では入手困難なレア物を中心に'97vinを集めました。

 その中心となったのは、作り手のケアが十分に行き届く年産平均5,000本が極少量生産される庄イタ一押しの薫り高い「La Cerbaiola Giulio Salvioni ラ・チェルヴァイオーラ」や同8,000本の「Case Basse カーゼ・バッセ」、'97年vinの前評判が特に高かった「Casanova di Neri カサノヴァ・ディ・ネーリ」、「Siro Pacenti シーロ・パチェンティ」、「Antinori アンティノリ」などの〝Brunello di Montalcino ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ〟下画像左3本

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 ジメっとした辛気(しんき)臭さと青っぽさを感じるボルドーとは違い、同じブドウ品種でも陽光降り注ぐ風土が育んだ親しみやすく外交的な個性が際立つトスカーナ産カベルネ・ソーヴィニョン。

 1944年にボルドー五大シャトー筆頭格の「Ch.Rafite-Rothschild シャトー・ラフィット・ロトシルト」から苗木を譲り受け、接ぎ木したカベルネで一躍世界の頂点に躍り出た「Sassicaia サッシカイア」下画像、キアンティ地区産カベルネの実力を示すエレガントで香り高い「Solaia ソライア」、フィネス(高貴さ)を感じるメルロ主体の「Siepi シエピ」や「l'Apparita ラッパリータ」など、イタリア国外での評価が先行した国際品種で一世を風靡した有名どころの〝Super Toscana スーペル・トスカーナ〟も外せないところ上画像右4本

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【Photo】凱旋門賞連覇、16戦無敗記録などを打ち立てた伝説の名馬「Ribot リボー」の馬主で無類のボルドー好きだったマリオ・インチーザ・デッラ・ロケッタ伯爵が自己流で始めたブドウ栽培。そもそもは自家消費用だったワインが市場に出回り始めた1968年から4年後の'72年ヴィンテージが、11カ国33種のカベルネ・ソーヴィニョンを試飲した著名な評論家による1位評価を受け、全く無名だった地ボルゲリから伝説が生まれた。数多くの受賞歴に輝くサッシカイアでもとりわけ期待値が高い'97年、家族のバースデーヴィンテージで3本確保した優良年の'98年に加え、ワイン・アドヴォケイト誌で100点評価を受けたパーフェクトイヤー2016年がこの夏セラーに仲間入り

 こうしたイタリアワイン法に縛られない作り手の自由な発想の産物であるスーペル・トスカーナでは、トスカーナ原産のサンジョヴェーゼが到達しうる遥か高みを示す「Percarloペルカルロ」や「Flaccianello della Pieve フラッチャネロ・デッラ・ピエヴェ」「Le Pergore Torte レ・ペルゴーレ・トルテ」などもしっかり確保。

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 そして呼称は違えど実質的に「Baroloバローロ」である「Langhe Sperssスペルス'97」上画像中央に世界で最も影響力がある米国のワイン評論家ロバート・パーカーが99点を献上した「Angelo Gaja アンジェロ・ガヤ」ほか、我が郷里ピエモンテからは「Aldo Conterno アルド・コンテルノ」、「La Spinetta ラ・スピネッタ」、「Paolo Scavino パオロ・スカヴィーノ」、バリック樽の使用とベルルスコーニを毛嫌いした伝統主義者「Bartolo Mascarello バルトロ・マスカレッロ」といった銘醸蔵の〝バローロ〟と〝Barbaresco バルバレスコ〟。

 こうした飲み頃を迎えるまでに長い時間を要するワインが増えるとストックの把握が困難になってきます。忘れ去られたサル酒のようになっては元も子もありません。事態打開のため、ワインリストをExcel(エクセル)で自作しました。

 収蔵ピーク時の自作リストがコレ。
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【Photo】セラー故障騒動後の8月上旬、大阪市中央区谷町6丁目「Osteria Cavatappi オステリア・カヴァタッピ」で持ち寄りワイン会を催した。暑さのピークゆえ、庄イタが供出したのは珍しく白ワインのエドアルド・ヴァレンティーニ「Trebbiano d'Abruzzo トレッビアーノ・ダブルッツォ'97」。10日前に店に預けてセラーで保管してもらった抜栓直後は微発泡するほど若々しさを感じる口当たり。温度が上がりフローラルな香りが開くに従い、ナッツやライチなどのニュアンスに富んだ表情をみせた

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 翌1998年は、家族のバースデーヴィンテージという特殊事情を抱えた年。そのため'96年から3年連続の際立った優良年となったピエモンテの銘醸や天候に恵まれたトスカーナ州南部ボルゲリ地区産で、米国のワイン評価本Wine Spectator誌で年間No.1評価を受けたカベルネ主体の「Ornellaia オルネッライア'98」やメルロ100%「Masseto マッセト'98」下画像左2本は、それぞれ複数本を確保。

 2030年代後半まで飲み頃のピークが続くであろう「Ch.Lafite-Rothschild ラフィット・ロートシルト'98」やセカンド3本を含む「Ch.Haut Brionオー・ブリオン'98」、「Ch.Latour ラトゥール'98」などのボルドー五大シャトーもの下画像中央の3本、作柄に恵まれたジロンド川右岸のポムロールやサンテミリオン、そして貴腐ワインの最高峰「Ch.d'Yquem ディケム'98」下画像右から2番目なども市場に出回る前に複数本をオーダーする〝Primeurプリムール〟で調達。

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 南半球オーストラリアからはシラーズの名手「クラレンドンヒルズ」が450ケース限定で生産し、2025年までピークが続くと評したロバート・パーカーが95+ポイントを献上したカルトワイン「Astoralis アストラリス'98」上画像右端、ムートン・ロートシルトによる南米チリ版「オーパス・ワン」と呼ぶべきコンチャイトロとのジョイントで生産する「Almavia アルマヴィヴァ'98」にまで食指を伸ばしました。

 その受け皿のため、'97vinで飽和状態となったフォルスタージャパン製セラーに続いて今回故障した206本収蔵可能なスウェーデン Electrolux エレクトロラックス社製の「サイレントカーヴCS200」を購入。メーカー希望小売価格40万ほどのハイエンドモデルを実際にいくらで購入したか、はっきりとは記憶していません。

 長期熟成に耐える高価な赤ワイン、そして陶然たる夢心地に誘われる珠玉のデザートワイン類は、庫内温度を14℃に設定した3台のセラーに。一方、寝かせることなく開ける3,000円台以下の比較的カジュアルな赤ワインや白ワインは、温度変化が少ない階段下収納で二重構造の段ボール箱でスタンバイ。

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【Photo】サイレントカーヴCS200の引き出しは甘露の揺籃さながら。(右から)カンパーニャの雄マストロベラルディーノが、イルピニアで栽培するフィアーノに貴腐菌が付く10月下旬以降に収穫。60日間陰干し後に搾る極甘口ワイン「Melizie Irpinia Fiano Passito メリツィエ・イルピニア・フィアーノ・パッシート'13」。サン・ジュスト・ア・レンテンナーノがバリック樽を導入し「Percarloペルカルロ」のファーストヴィンテージとなった年の「Vin Santo ヴィンサント'83」。娘に贈るフルボトルより早熟が期待できる「d'Yquem ディケム'98」ハーフボトル。最後の晩餐はコレで〆る?「Vin San Giusto ヴィン・サン・ジュスト'97」。劣らず素晴らしいサン・ジェルヴァジオ「Recinaio レチナイオ'97」。極め付けはアヴィニョネジ「Vin Santo ヴィンサント'92」。イタリア最南端、絶海の孤島パンテレッリア島で8月中旬に収穫するジビッポ(マスカット・オブ・アレキサンドリア)を強烈な日差しの下で3~4週間の天日干し後、9月に収穫する第二陣と混醸する芳香の塊「Ben Ryé ベン・リエ'13」

 セラー内部の温度が最も低い最下段には娘に受け渡す想定ゆえ、庄イタお手付き厳禁の'98vinコレクション。その上段が最下段に収まらない'98や'97vin、中間の狭い引き出し部分に500mℓやハーフボトル主体のデザートワイン類、その上段が'01や'06などの2000年代、最上段は'60年代~のオールドヴィンテージと大まかに分類して収蔵していました。

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【Photo】ピエモンテ州クーネオ県ネイヴェは名高い銘醸地Barbarescoに隣接するコムーネ。小さな町のEnoteca(=酒販店)で購入した「Giacosa Leone & Figli ジャコーザ・レオーネ&フィリ」という作り手のバルバレスコ'64をセラー故障によるダメージ確認を兼ねて7月上旬に御開帳@庄イタ宅。収穫から55年を経てなお良作年のネッビオーロならではのエレガントな力強さと長い余韻を残す

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 記録的猛暑となった昨年、北側の部屋に設置している2台のロングフレッシュからは庫内温度を長期保管に適した14℃に保つための稼働音が絶えず聞こえていました。同様に冷却方法が異なり音が全くしないサイレントカーヴも背面のパイプが常に熱くなっており、同様のフル稼働だったはず。

 その無理が祟ったのでしょう。最高気温が30℃に迫る日もあった6月中旬、飲み頃を迎えた1本を取り出すために開けたセラーの庫内温度を示す表示が24℃になっているのに気づきました。これは室温と変わらず、さらに気温が上昇すれば熱劣化が懸念される温度です。

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【Photo】昨年の猛暑下でのオーバーワークが引き金で故障したエレクトロラックス製ワインセラーの冷却ユニット。お役御免で取り外されたセラーに面した側()とメーカーが派遣した修理クルーが持参した取り付け前の冷却ユニットの放熱ヒンジがついた外側(

 翌朝メーカーに電話連絡すると、冷却ユニット内のアンモニアを加熱し、気化熱で庫内を冷やす熱吸収式サイレントカーヴの耐用年数は10年が目安とのこと。

 購入して20年以上が経つ日本製セラーがバリバリ現役なのとは対照的に、19年が経過したスウェーデン製セラーの冷却ユニットとコントロールパネルを交換する必要があるとの説明を受け、一刻も早い出張修理を依頼したのは言うまでもありません。

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 背面の冷却板を取り外す修理には、あらかじめワイン全てを取り出さなければならないとのこと。2年前の引っ越しで大活躍したモンテ物産のワイン専用段ボール17箱を取り出し、せっせと夜中に移し替え。仙台から西宮に引っ越した際の悪戦苦闘〈Luglio(7月)2017拙稿「イタリア瓶属 大移動」参照〉の記憶が蘇りつつ、終日つけっぱなしのエアコンのある部屋に200本を移動させたのです。

 この棚卸しにより、現状の在庫確認ができた副次的な恩恵があったにせよ、セラーに再収容することを考慮して作り手やヴィンテージなど体系的に箱詰めしたため、再び睡眠不足を招き、腰にくる作業であったことは確か。

 2日後の修理は2時間半ほどで終了上画像。後日お宝「ソライア'97」や前述の「バルバレスコ'64」を抜栓し、完璧な熟成保管状態を確認。とにもかくにも熱劣化は免れたようです。

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【Photo】セラー故障後、お世話になった方の壮行会で抜栓したソライア'97の御開帳@東心斎橋「PESCE ROSSO」。お裾分けしたシニアソムリエの小田さんを唸らせたパーフェクトな保管状態を確認。ポテンシャルの高さを実感した残り2本のソライア'97もきっと魅了してくれるはず

 修理代15万あまりとエアコン2台の手痛い出費38.5万円との三重苦、そして今年2月の経済連携協定(EPA)発効によりEU諸国産ワインの関税が撤廃された恩恵を打ち消す消費増税が10月に実施されました。踏んだり蹴ったりとはこのこと。

 遠からず再び訪れるであろう引っ越しに備え、ワインの新規購入は厳に慎まなくてはならない緊縮令は継続中なのです(TT)。

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