あるもの探しの旅

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2013/04/07

卒業しました

piatto201204.jpg 爆弾低気圧が襲来した先週末、社主催による大きな催事に携わったため、毎月第一土曜日の発行に極力あわせるよう心掛けてきたViaggio al Mondoの「Piattoこぼれ話」カテゴリーの更新ができませんでした。

 今回はPiattoに関してちょっとしたご報告をします。

 仙台市青葉区一番町にあるフラワーショップ「ハナサク4Leaf(フォーリーフ)」の店頭で色とりどりの花に囲まれて佇む高以亜希子さんが表紙を飾った4月号をもって、仙台発・大人文化を提案するマンスリーマガジンPiattoの関連業務から離れることになりました。

piatto2010.10_cover.jpg【Photo】4月6日発行Piatto最新号(上)と2010年10月の創刊号(左)。表紙に関するこぼれ話はコチラ

 創刊当初はオヤジ連中から「何だっけ、ピッコロじゃなくて、えーっと・・・」などと言われたPiattoというネーミング。イタリア語で皿や料理を指すこの名前に最終的に落ち着くまで、外部の編集プロダクション数社からの提案を含めて事前に挙がった候補は、ゆうに300を超えます。ああでもないこうでもないと、社内会議で議論を重ねるも「これぞ!!」という決定打がなく、やがてアイデアが煮詰まる隘路に。空腹による思考回路停止の寸前で、イタリアンのコース料理にちなんだPiattoという名が浮かんだ庄イタの案が起死回生となり、採用となったのでした。

 Antipastoに始まり、Primo Piatto、Secondo Piattoへと続き、Dolce、Bevandaまで一連のコース料理のように、旬のオイシイ話題を毎号召し上がって頂けるようにという願いを込めたこの名前。発行経費を広告収入で賄うフリーペーパーという制約の中ではありましたが、これまでご用意した前菜からパスタ&リゾット、肉&魚のメイン、そしてドルチェ&カッフェに至るPiatti(複数形)をお楽しみいただけたでしょうか?

trattoria_alpha.jpg【Photo】シチリアのタロッコオレンジジュースを取り上げた河北aipha2000年7月号のTrattoria alpha(トラットリア・アルファ)。協賛広告にはジャンジャン横丁にあった頃の「イル・デスティーノ」、「francesca」オーナーのTさんが多くの料理人を育てた「VINO IL SALOTTO」、泉パークタウンにあった「泉亭」、多賀城の東北歴史博物館にあった「ビストロレストランK」など懐かしい名前が並ぶ〈誌面クリックで拡大〉

2002_05cover.jpg Piattoの前身にあたる月刊情報誌「河北alpha」では、2000年5月号から連載したイタリア食材シリーズ「Trattoria alpha」を立ち上げ、2002年5月のリニューアル号では、日韓共催FIFAワールドカップで、デル・ピエロ、トッティ、カンナバーロらスタープレーヤーを擁すも、正視に堪えない決勝トーナメント韓国戦で登場した迷審判による不正ジャッジに泣いたイタリア代表が仙台をキャンプ地に選んだことを機に「VIVA! ITALIA-好きだからもっと知りたいイタリア」を特集。太っ腹にもバッグがリニューアル記念読者プレゼントとなったGUCCIのほか、ETRO・MISSONIなどの最新モード、家具、書籍、食&ヴィーノなどイタリアで埋め尽くされた特集の巻頭は、パンツェッタ・ジローラモのインタビューでした。

【Photo】ロゴや内容を一新し、河北ALPHAとしてリニューアルした2002年5月号は渾身のイタリア特集

panzetta_giroramo.jpg【Photo】東京渋谷のNHK放送センターで教育テレビ「イタリア語会話」収録の合間に取材したパンツェッタ・ジローラモの単独インタビュー記事。その日はドルチェ&ガッバーナで決めていたジローラモの著作「極楽イタリア人になる方法」と「パスタとワインと豚のシッポ」を持参、取材後サインをねだるミーハーなのだった〈誌面クリックで拡大〉

 2003年4月、山形営業所開設に伴い、一旦ALPHA担当を外れます。なれど、それがきっかけで、独創的な食の世界と真摯に向き合い、当時は無類の輝きを放つも、ほとんど顧みられることがなかったアル・ケッチァーノを東田川郡櫛引町(後に鶴岡市に合併)で発掘。同年9月号「食の里・庄内」で世に唯一無二の価値を紹介します。同年秋には、イタリア・マルケ州アンコーナ県アルチェヴィアと藤島町の有機農業を通じた民間交流促進訪問団の現地運転手を兼ねて私費で随行、翌年3月号で同行レポートにまとめました。

ALPHA_2004.03.jpg【Photo】2004年3年号。前年秋の訪伊使節団同行記〈誌面クリックで拡大〉

 新潟下越から東北6県をカバーするViaggio al Mondoにおける予測不能な出没ぶりから、フーテンの寅次郎と一部で囁かれる庄イタに代わり、5月号からは私と同じ「かほくブログ」に所属する「OH!たけっち」指揮のもとでPiattoの誌面作りが行われます。東北各地における神出鬼没ぶりは、遠征が週末に限られた庄イタ以上。昨日は会津、今日は岩手久慈、明日は八戸&弘前といった雲隠れを得意技とする行動パターンは浜崎伝助さながら。松竹映画が寅さんからハマちゃんにバトンタッチした構図と符合するPiattoの司令塔交代劇。今後いかがなりますか、乞うご期待。

 あくまでも庄内系イタリアンゆえ、ここでは庄内&イタリアつながりの掲載事例だけ一部挙げましたが、これまでALPHAやPiattoで取り上げたジャンルは多岐に渡ります。こうして振り返ってみると、随分と長きにわたってフリーペーパーに携わったなぁ、と実感します。

 ALPHAとPiattoをご愛読くださった皆さん、そして取材でお世話になった多くの方々、ご協賛頂いたクライアント、そしてタイトかつハードな作業で支えて下さった歴代編集スタッフの方たち、本当にありがとうございました。
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2013/03/02

お雛様めぐりは「日本海ひな街道」へ Piatto3月号こぼれ話

201303cover.jpg  
毎月第一土曜日発行のPiatto3月号は本日発行。仙台市区部中心エリアの河北新報読者の皆さまには、山形県山辺町ふるさと資料館所蔵の古今雛が表紙となった広告特集「山形百彩 山形春紀行雛物語」と同日配布となりました。

 春の観光シーズン幕開けを飾る催しが、ここ数年、東北各地で開催されるようになった「雛まつり」です。いち早く雛祭りを観光の目玉にしたのが、紅花商人が最上川交易で得た富で得た京都や江戸のひな人形を公開した山形県河北町谷地のひなつり。紅花の産地となる山形内陸には、そうした上方や江戸で作られた時代雛が今に伝えられ、各地で「雛街道」と称する観光行事が行われています。

【Photo】色とりどりの傘福と、辻村寿三郎氏の妖艶な創作人形「さかたの雛あそび」が展示される酒田市日吉町の国指定文化財「山王くらぶ」で撮影されたPiatto3月号表紙(上写真) 酒田きっての料亭だった相馬屋を改装した相馬樓。茶房くつろぎ処では、大型の雛段の上段で次郎左衛門雛(左)と享保雛(右)が並んで訪れる人をお出迎え(下写真)

1303-tokusyu1.jpg 谷地のほか各地の雛まつりをこれまで10年にわたって訪れてきた庄イタが、これぞ珠玉!!とお勧めするのが、最上川交易における内陸への中継地点として、そして北前船交易の拠点として「西の堺・東の坂田(=酒田)」と日本永代蔵で井原西鶴に繁栄ぶりを称えられた酒田と、徳川四天王に数えられる譜代大名の酒井家が治めた城下町・鶴岡を中心に珠玉のお雛様が伝わる庄内地域。現代に作風が受け継がれる時代雛、古今雛の祖とされる原舟月の作になる雛人形が数多く残るなど、いずれ劣らぬお雛様の質の高さと数の多さには圧倒されるほど。

 その象徴が、Piatto3月号日本海ひな街道特集の導入を飾った二対のお雛さま。それは「本間さまには及びもないが せめてなりたや殿さまに」とまでいわれた酒田を代表する豪商・大地主の本間家のお雛さまと、明治以降も旧領地に残った数少ない大名・酒井家伝来の由緒正しきお雛さまです。

本間家旧本邸_相生様.jpg【Photo】交易で大いに栄えた湊酒田を代表する豪商の並はずれた繁栄ぶりが伺える本間家旧本邸に4月上旬まで展示される「相生様(百歳雛)」

 本間家繁栄の礎を築いたのが本間光丘(みつおか)。幕府の巡見使を迎えるため、明和年間に光丘が建造したのが、武家屋敷と商家造りが合体した本間家本邸です。天井まで届きそうな高さ2m、幅1間半(約2m72cm)の赤い雛段に飾られる京都で江戸末期に作られた古今雛(男雛31cm、女雛27cm)を今月号ではご紹介しました。見逃してならないのは、古今雛と並んで微笑む白髪の「相生様(あいおいさま)」(男雛26cm、女雛22cm)。ともに白髪になるまで連れ添えるようにという願いが込められたお雛様です。

1303-tokusyu2-03.jpg【Photo】今年も酒田夢の倶楽で無料公開される加藤家古今雛(江戸後期・江戸製) 惜しげもなく金糸を使った刺繍が施された衣装、ガラスを組み込んだ優しげな眼差しと穏やかな表情、ともに40cm以上ある堂々たる見事な造り...。いずれを取っても訪れる価値十分  (写真協力:コマツコーポレーション)

 庄イタの意向で、一昨年のPiatto3月号でご紹介したため、今号では取り上げませんでしたが、酒田を訪れたならば是非ともご覧頂きたいのが、洛中洛外図屏風を背に柔和な微笑みを浮かべる江戸時代末期に江戸で作られた加藤家の古今雛(男雛43cm、女雛40cm)。華麗な鳳凰の刺繍を施した衣装と透かし細工の冠を戴くお雛様、端正なお顔立ちの内裏様、そして雅楽五人囃子は、今年も酒田の観光スポットとして外せない山居倉庫内の「酒田夢の倶楽」で出合うことができます。

sannnou_kasafuku2009.jpg【Photo】映画「おくりびと」がアカデミー外国語映画賞を受賞し、空前の賑わいとなった2009年に訪れた「山王くらぶ」の999個の飾りが下がる傘福。今回の取材で目にした下げ飾りは、4年前よりはるかに手が込んだ造りだった

 国登録文化財「山王くらぶ」は、料亭「宇八樓」であった時代、竹久夢二も訪れた1895年(明治28)築の風情ある木造建築。取材に訪れた日も地元の女性たちが下げ飾り作りに励んでいました。最近では4年前にも999の飾りが下がる大きな傘福を目当てに訪れていますが、当時と比べると一つ一つが、明らかに手の込んだ作りになっているのがわかります。リピーターの方でも決して見飽きることはないはずです。
 
 「鶴岡雛物語」として初公開された1995年(平成7)から18年目となる今年も、会期中は「致道博物館」の御隠殿に展示される酒井家伝来の有職雛(男雛20cm、女雛18cm)。今号の制作スケジュールの都合で、鶴岡を訪れたのは、まだ展示が始まる前。そのため、酒井家十八代当主の忠久氏・天美さんご夫妻のお宅に伺っての取材となりました。

hina-tool-hosokawa.jpg【Photo】徳川四天王筆頭格の酒井家伝来のお雛さまと同様、見逃せないのが、極小サイズの雛道具に精緻な蒔絵が描かれた逸品の数々。庄内藩酒井家酢漿草・熊本藩細川家九曜雛道具(上写真・江戸中期 致道博物館蔵) 田安徳川家葵雛道具(下写真・江戸後期 酒井家蔵)

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 お殿様のもとに参上するとあって、世が世なら"失礼があっては打ち首獄門"と緊張しきりだったこの日。前日スタッフで撮影前に昼食を頂いた酒田「ル・ポットフー」や投宿した湯田川温泉の宿などで、「酒井の殿様のご自宅に参上して取材する」と明かすと、かつての領民の末裔である皆さんから「へぇ~」ときまって感心されるのでした(笑)。2006年7月に酒田市産業会館で行われた「奇蹟のテーブル」出版記念パーティやその他の会合でご夫妻とはお会いしたことがあったほか、寒河江に嫁がれた長女の賀世さんに仲立ちをお願いしていたこともあり、忠久さん・天美さん夫妻は笑顔で出迎えて下さいました。

8th_tonohan.jpg 国の名勝に指定された庭の雪景を望むお座敷の床の間には、藤沢周平の小説「義民が駆ける」で描かれる幕府の三方領知替え案に対し、領民挙げての反対が巻き起こった10代藩主忠器(1790-1854)の筆になる立雛の掛軸が下がります。忠器公治世下の天保3年、酒田で創業した「御菓子司 小松屋」の精緻な芸術品のような雛菓子と、江戸後期に京都で作られた公家の装束の有職雛と愛らしい笑顔の稚児雛が、そこで待っていてくれました。それらが一般公開されるひな街道期間中は、田安徳川家から輿入れした姫君持参の見事な細工が施された必見の雛道具や、その小ささに感嘆する貝合わせもあわせて展示され、必見です。

【Photo】酒井忠器(ただかた)公が描いた立雛。封建時代ゆえ男雛の大きさが目立つが、形勢がすっかり逆転した現代では、女雛をはるかに大きく描かなくてはならないだろう(右上写真)
 
1303-tokusyu2.jpg【Photo】ひな街道開催期間中の4月3日(日)まで致道博物館の御隠殿に展示される酒井家の有職雛と稚児雛(上写真)

 荘内銀行の前身となる貸金業を営み、明治期の庄内では本間家に注ぐ大地主であった風間家の邸宅「丙申堂」。2005年に公開された映画「蝉しぐれ」で、牧文四郎(市川染五郎)とおふく(木村佳乃)の再会シーンの撮影が行われました。独自の発展を遂げた庄内の雛菓子作りを、この道60年の本間三男さんの手ほどきのもと、丙申堂で体験できるのが3月10日(日)。Link to backnumber翌週17日(日)に菓子作り体験が行われる鶴岡市本町の三井家蔵屋敷では、全国でも現存する人形が数えるほどしかない「古今斎」を名乗った名工・三代目原舟月(しゅうげつ)の内裏雛と雅楽七人囃子が穏やかな笑みを浮かべて出迎えてくれます。

 健やかな女児の成長を願う雛まつり。そんな優しい日本の伝統の精華の数々が、これだけ揃う地域は東北では他にありません。寒さが一段と身にしみたこの冬。水温む優しい春のきざしを探しに日本海ひな街道を訪れてみませんか。

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2012/12/29

Piatto 読者参加 みやぎの環境保全米試食講習会

piatto2013.1-1.jpgPiatto 1月号こぼれ話 ver.2
◆Web Piatto:http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/

 仙台発・大人文化を提案するマンスリーマガジンPiatto2013年1月号は本日発行。仙台圏で23万部が毎月第一土曜日に発行されるPiattoですが、最新号は一足早くお届けしました。今号でレポートしているのが、サンモール一番町にある産直レストラン「みやぎフードキッチンCOCORON」を会場に実施した「みやぎの環境保全米 新米試食講習会」(Piatto主催・JA全農みやぎ協賛)。試食会が開催されたのは、年の瀬が押し迫る12月12日(水)。お米は収穫された年の12月末までは新米として扱われます。この日はCOCORONがオープンして3周年にあたり、その記念イベントとして開催されました。

piatto2013.1-2.jpg【Photo】今年も頑張った自分へご褒美ジュエリーを贈りませんか、という特集ページにちなんだPiatto1月号の表紙(上)。その5面に掲載されている試食講習会レポートページ(左)。詳細は今日の河北新報朝刊折込の本誌、またはWeb PiattoでCheck it out !!

 名取市在住のフードコーディネーター、伊藤豊子先生監修による安心安全な宮城県産ひとめぼれ新米と、仙台雪菜・仙台白菜・余目ねぎ(仙台曲がりネギ)といった旬の伝統野菜について学び、それらを使った特別メニューを実際に召し上がっていただく講習会には、総勢20名の女性にご参加いただきました。

 只今子育て中だというフリーアナウンサーの宮田敬子さんの司会で幕を開けた試食会。その主役は、みやぎの環境保全米ひとめぼれ新米でした。農薬や化学肥料の使用割合を慣行栽培の半分以下に減らし、耕土保全に役立つ有機質肥料の使用割合を増やすことで、水田で生息するシロサギなどの水鳥や、カエルやトンボといった多様な生態系保護につながることから、JA全農みやぎで栽培を奨励しているお米です。現在では宮城県内の全作付の6割が環境保全米になっており、県をあげたこうした取り組みは宮城ならでは。

cocolon_1.jpg【Photo】TBC東北放送を退社後も、ラジオ番組COLORS水曜日のパーソナリティとして活躍中の宮田敬子アナ。女性ばかりの和やかな雰囲気のもとで行われた試食講習会

 農薬の使用を減らすことで、雑草除去の手間は増えますが、健全な土壌のもとで育てた安心安全な食べ物を届けたいという地元の稲作農家を応援し、自然環境を守るためにも積極的に毎日の食卓にサステナブルな環境保全米を取り入れたいものです。

cocolon-3.jpg いろいろ野菜と豆のミネストローネ、ちぢみほうれん草と仙台曲がりネギのイタリアンオムレツなどと皆さんに召し上がって頂いたのは、平成24年産環境保全米ひとめぼれ無洗米。ヌカを除去する特殊精米技術の導入により、水で研がずに炊けるお米です。精米工程で出るヌカは、肥料や家畜の飼料としてリサイクルされるのだといいます。研ぎ汁が出ないため、生活排水が削減され、川や海の水質悪化を防げるお米です。「水の確保が大変だった震災の時は無洗米のお世話になったわね」との声が会場から聞かれました。

cocolon-4.jpg【Photo】試食講習会の特別メニューより、ちぢみホウレンソウと仙台曲がりネギのイタリアンオムレツ(左上)・いろいろ野菜と3種のお豆のミネストローネ(右上)・仙台黒毛和牛の赤ワイン煮 温野菜(仙台白菜&仙台雪菜)添え(左下)・ひとめぼれ入りアイスクリーム、黒豆とイチゴジャム入りチョコレートのサラミ仕立て、蔵王ハーブティー(カモミール)(右下) 里芋のドリア(下写真・左) 

cocolon-5.jpg 環境保全米についての講師をお願いしたJA全農宮城の西條さん(上写真・中)が、持参したIH対応の土鍋に蒸気抜きの穴がないガラス蓋をして(鍋に合うサイズの穴なし蓋がない場合は、穴を割りばしで塞げばOK)炊き上げたひとめぼれは、甘さが際立つ文字通り一目惚れの美味しさ(上写真・右)。お代わりを所望する参加者も多く、ご飯の美味しさを改めて認識頂いたように思います。
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 野菜とお米に関するクイズの正解上位者には石巻・亘理・山元でハウス栽培が復活しつつある仙台イチゴやトマトが贈られました。環境保全米ひとめぼれ無洗米2kgとともに参加者全員にお渡ししたのが、「旬米新缶 ひとめぼれ」2合(300g)。

 旬米新缶は、特許申請中の脱酸素技術により、精米したての味を5年にわたり維持するのだといいます。通常の350ミリ缶と同サイズのため、持ち歩きに便利なコチラ。非常用の備蓄米としての用途は勿論、海外で暮らす日本人にとってもニッポンの味を忘れないためにも重宝するだろうとのことで、成田空港で取り扱う予定とのこと。

 ご参加いただいた皆さ~ん、せっかくなのでここはじっと我慢して、5年後に開缶して味をお確かめください。それまでは、ホームパーティでは座を盛り上げ、大晦日の紅白歌合戦をよりヒートアップさせるマラカス代わりにシャカシャカ鳴らして使うのが、なんといってもオススメです ♪♪♪

 Piattoを、そして「Viaggio al Mondo ~あるもん探しの旅」をこの1年ご愛読いただきありがとうございました。それでは皆様、良い年をお迎えください。
Buon anno nuovoooooo!! ~\(^0^)

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2012/12/01

伊達の粋空間

Piatto12月号こぼれ話 ver.2
◆Web Piatto : http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/
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 仙台発・大人文化を提案するマンスリーマガジンPiatto12月号は本日発行。巻頭では、ホームパーティが華やぐ簡単に作れるおいしい料理をご紹介しています。

 取材にご協力頂いた「醇泉(じゅんせん)」は、杜の都の迎賓館「勝山館」の日本料理店。その発祥は、1688年(元禄元年)に創業し、安政年間に仙台藩御用酒蔵の一つとなった「勝山」銘柄の蔵元「伊澤酒造」の迎賓施設でした。 皇族方などの賓客を迎える施設であった格式ある勝山館は、戦災により焼失してしまいます。半世紀の時を経て1991年(平成3)に復興した現在の勝山館にも、母体である勝山ならではの美酒と美食でお客様をもてなしする精神は脈々と受け継がれています。

amano_jyunsen.jpg これまでPiattoでは、東北No.1を目指すイタリア料理店「パドリーノ・デル・ショーザン」矢島広之シェフのブロデットを昨年の10月号で、そしてナポリに本部がある「真のナポリピッツァ協会」の認定を受ける直前に取材を行った「ピッツェリア・パドリーノ」千葉壮彦ピッツァイオーロを今年の7月号において、ほぼ庄イタの独断で取り上げてきました。

【Photo】家庭でも簡単で美味しくできるおもてなし料理として、醇泉の天野耕一料理長にお勧め頂いた「蔵王香鶏と仙台芹の沢煮鍋」。醇泉では、その日調達可能な最高の素材を目利きして料理を決めるため、コースの献立は日によって変わるのだという(左写真) 

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 客人を招く食卓にふさわしい料理と演出を特集した今月号では、瀟洒な佇まいをみせる勝山館のエントランス左手に暖簾を掲げる日本料理 醇泉の天野耕一料理長お勧めの和前菜と鍋料理をご紹介しました。10月31日に行われた取材・撮影で使わせて頂いたのが、和風館3階にある「末広の間」。

【Photo】師走に入り、朝方は雪が舞って例年比で7日早い初積雪を観測した仙台。明朝はこの冬初めて氷点下の予報。そこで恋しくなるのが鍋料理。彩り豊かな冬の根菜を油抜きした油揚げで束ねた食べやすく見た目も美しい沢煮鍋。地鶏と組み合わせることで栄養バランスも良好で低カロリー。柚子や生姜を薬味に温かいお部屋で召し上がれ

suehiro_shozankan.jpg【Photo】水玉文様陣羽織と宮城野萩の意匠を会津伝統の華麗な会津絵漆器の手法で手描きした襖(下写真)とベンガラ壁のコントラストが映える「末広の間」(上写真)は、その名の通り末広がりの88畳の和室。椅子・テーブル使用時で60名、座卓を配した72名までの披露宴にも対応

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 さまざなま会合や宴会需要と並んでブライダルのニーズも高い勝山館。油抜きした油揚げと三つ葉で束ねた仙台芹・長ネギ・ゴボウ・大根・ニンジンが具材として入った沢煮鍋の豊かな彩りだけでなく、4年前に改装したという和風モダンなお座敷の粋な内装にも目を奪われた庄イタなのでした。
jinbaori_masamune.jpg【Photo】伊達家の家紋「竹に雀」の金刺繍が施された水玉文様陣羽織。政宗公晩年の江戸初期から中期にかけての作とされる。秋冬ミラノコレクションに登場してもよさそうな時代を超越した粋を感じさせるのは、さすが伊達男の面目躍如 (仙台市博物館所蔵 市指定文化財)

kurabutai_shozan.jpg 伊逹政宗が着用したとされる水玉文様陣羽織と宮城野萩をモチーフに喜多方の蒔絵職人が手描きしたホログラムも取り入れた襖が、朱色のベンガラ壁に映え、洒脱な伊達者の語源となった政宗公の粋な気概を感じさせます。勝山館では、末広の間で執り行う仙台ならではの美意識を取り入れた披露宴が人気なのだそう。文武両道で書画や能にも秀でていたという政宗公。薪能の舞台ともなる蔵舞台は、挙式はモチロン、結婚写真の撮影にも対応します。

【Photo】結婚という晴れ舞台にふさわしい最高の演出がなされる勝山館中庭に設けられた蔵舞台。ここでは間違っても演目に"狂言"は似つかわしくないので老婆心ながら...(笑)

cappella_shozan.jpg そして忘れてならないのが、隣接する勝山公園がガラス越しの借景となる「光と風のチャペル」。取材を行った日は、葉が色づく前の緑したたる杜の都ならではの表情をみせてくれました。冬の入口へと季節が進んだ今ならば、黄色や赤に色づいた葉が残る木々が秋の名残りのステンドグラスさながらになっているはず。これからの雪降る季節には、大理石のバージンロードに溶け込む純白の世界と化すことでしょう。

【Photo】水の都ヴェネツィア伝統のムラーノグラスでハンドメードされた多灯シャンデリアから降り注ぐ柔らかな光が、天然大理石のバージンロードに映り込む堂内は、厳粛かつゴージャスな非日常空間

 絆婚や料理男子がもてはやされる昨今。男女を問わずホームパーティで料理の腕前をアピールし、人生のよき伴侶を見つけようと意気込む独身のアナタ、どんな式を挙げたいですか?

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2012/11/03

暮らしをデザインする「あかり」

Piatto11月号こぼれ話 ver.2 
◆Web Piatto : http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/
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 仙台発・大人文化を提案するマンスリーマガジンPiatto11月号は本日発行。8月号の取材現場に携わって以降は、「ジョジョ展 in S市杜王町」関連業務と編集作業の時期が重なった9月号・10月号では誌面制作に全くタッチせずにいました。ゆえにPiattoこぼれ話カテゴリーはひさびさの更新です。

 晩秋の夜長、灯火親しむの候だからこそ、見直したい照明について11月号では取り上げました。居心地の良い空間づくりに欠かせない要素のひとつが「あかり」。いつものお部屋の雰囲気をガラリと変えるプロのアドバイスを参考に、大切な人とのリラックスした時間を過ごすもよし、自分と向き合う満ち足りた時間を過ごすもまたよし。

 ほの暗いロウソクのような暖色系の白熱灯や、壁面にバウンスさせた間接照明を好み、蛍光灯のシーリングライトが発する寒色系の光を忌み嫌う傾向がある庄イタ。きっと電球が一般化する以前に前世を過ごした19世紀中葉の北イタリアでの前世の習性が抜け切らないのでしょう。震災後は不夜城のごとき歓楽街のまばゆさには、以前にも増して違和感を感じるようになりました。

monmaya_1.jpg【Photo】登録有形文化財に指定された1928年(昭和3)築の町屋造りの母屋。(株)門間箪笥店の若き6代目・門間一泰(かずやす)専務が「monmaya」と屋号を変えた現在は、伝統的な様式美を継承する仙台箪笥とデザイン性の高いイタリアの照明器具をリスペクトして誕生した「DI CLASSE ディクラッセ」の照明器具などを取り扱う伝統美とモダンが調和するショールームとして活用

 今月の巻頭特集「毎日がいとおしくなる あかりがつくる心地よい暮らし」では、あかりを軸に和洋それぞれのノウハウをご紹介しています。登場したアイテムをお勧めするのは勿論ですが、今回の取材先は、テイストは異なれど、いずれも時間を工面してでも訪れたい素敵な雰囲気をたたえた空間でした。

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【Photo】間口は一般家屋とさして変わらないものの、奥行きがある典型的な町屋造りのmonmaya。木枠のガラス窓、表紙にも登場した雪見障子、ゼンマイ式の柱時計幾何学模様を描く象嵌細工の欄間など、随所に古き良き日本家屋の面影を残す(写真左)

 まずは表紙撮影と併せて築84年の母屋がロケ地となった「monmaya(もんまや)」。1995年(平成7)に完成したショールーム仙台箪笥伝承館を併設するこちらは、創業以来140年になる老舗です。門間箪笥店としての創業以来の地である仙台市若林区南鍛冶町は、染師町・畳屋丁・弓ノ町・石切町などと並んで、その名が示す通り藩制時代は鍛冶職人が住まった職人町。丹念な鍛冶仕事の精華である飾り金具がふんだんに用いられた芸術品のような仙台箪笥は、仙台人にとっては一竿は欲しい憧れの家具です。

monmaya_4.jpg【Photo】神棚と押し入れの下の壁面に組み込まれた明治の名工といわれた門間民冶の手になる玉杢の欅に仙台木地呂塗りを施した仙台箪笥。重厚感のある金具は、寅年生まれの民冶が、彫金の名人と称された菊地松右エ門に製作を依頼した名品

 門間箪笥店は、仙台では唯一の取り扱いとなる新潟県燕市のダイニング・キッチンウエアブランド「enn」のサービングプレートを8月号で取り上げています。その時と同様、美しい造形は、世の東西を問わず融合することを示してくれた「DI CLASSE ディクラッセ」の照明器具をメインに撮影が行われたのは、ショールームとして使われる1928年(昭和3)築の母屋。平成の初期までは実際に住まいとして使われていた町屋造りの純和風建築です。文化庁から登録有形文化財の指定を受けるだけあって、職人技が光る建具や作り付けの箪笥のしつらえは一見の価値ありです。

 続いては青葉区花京院に建つビルの1Fにある「トーヨーキッチン&リビング 仙台ショールーム」。今号では照明器具を中心にご紹介しましたが、それだけではもったいないのがこちら。なぜならそこは庄イタの物欲を刺激する質の高いイタリアン・プロダクツが、数多く展示されていたのです。
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 毎日の料理が楽しくなりそうな機能的でデザイン性に満ちた同社オリジナルキッチンツール、遊び心いっぱいのハイセンスなイタリア家具、芸術の薫り高いモザイクに圧倒される世界遺産の街ラヴェンナに工房を構えるSICIS(シチス)社のヴェネツィアン・モザイクなどが所狭しと展示されています。

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【Photo】壁面のヴェネツィアン・モザイクが変幻自在な光を放つ。プラスチックにクロームメッキを施し、装飾性の高さを演出するできるシャンデリア「Kilalaキラーラ」。9灯(W780×H780)と5灯(W450×H580)の2サイズ。ダイニングチェアは「AMI AMI アミアミ」。ブラックと白も展開(左写真)
 高低差をつけたダブル使いの事例を誌面でご紹介したキラキラの「Klunkerクランカー」(右写真奥)の手前は、花型のポリカーボネートが華やかさを演出する「Bloomブルーム」(W590mm×H750mm)。いずれもミラノ近郊に本拠地を構えるKartell社の製品
 

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【Photo】スタンド型フロアライト「Satin サテン」(W400×H1995)の隣のソファに座る取材スタッフEさんは伝説の小人族コロボックルにあらず(笑)。(左写真) 重量が軽く、女性でも積み重ねが簡単にできる肘掛椅子「Louis Ghost ルイ・ゴースト」(右写真)は、一見すると"空気椅子"

 世界的に活躍するプロダクトデザイナー、吉岡徳仁氏が2008年のミラノサローネで発表したポリカーボネートで編み格子のような造形を生み出したKartell カルテル社のチェア「AMI AMI」、パリ生まれの工業デザイナー、フリップ・スタルクが、ルイ15世の時代に登場したクラシックな肘掛椅子を透明な樹脂で現代風にリモデルした「Louis Ghost」など、アート感覚溢れる機能的な生活ツールは、1脚2万円台から3万円台と手が届く範囲。
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 オブジェのようなシャワー水栓「BIG」を採用したアイランドキッチンから、色合いがひとつずつ異なるため、見る角度や光の当たり方によって万華鏡のような表情を見せるSICIS社製ヴェネツィアン・モザイクのコースターまで、ショールームには幅広いラインナップが揃います。

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【Photo】トーヨーキッチンオリジナルのシンクは樹脂製で可動式の水栓や「BIG」(上写真)だけを挙げても機能性と優れたデザイン性を両立している。  SICIS社のモザイクを用いたこのコースター(1個500円・左写真)に載せたコップの水が、季節と時間によってさまざまに表情を変える水の都ヴェネツィアのラグーナ(=潟)へと変貌しそう

 今年9月、東京南青山に絢爛たるSICIS社のヴェネツィアン・モザイクの展示スペース「SICIS TOYO KITCHEN STYLE」がオープンしました。250平米の床や壁面を埋め尽くす色ガラスを組み合わせたモザイクは、日本では他に例を見ないスケール。それはSICIS社の工房があるイタリア・ラヴェンナの至宝、6世紀の建造当時のモザイクの輝きに息をのむサン・ヴィターレ聖堂内陣や、その脇に建つ小さなガッラ・プラチディア聖堂内部を埋め尽くす天上の楽園かと思えるモザイクをも想起させるかもしれません。目の保養・心の栄養になること間違いなし。こちらも必見です。


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2012/07/07

ザクロの香りでFacciamo un Bagno!

Piatto 7月号こぼれ話 Ver.2

piatto2012.7cover.jpg 仙台発、大人の女性のためのマンスリーマガジンPiatto 7月号は本日発行。Web Piatto 限定コンテンツとして好評を頂いている「こぼれ話」には、庄イタがふたつのネタを投稿していますので、そちらもご覧ください。http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/

 古代ローマの浴場設計技師ルシウスが、現代日本の銭湯にタイムスリップ。奇想天外な設定のもとで珍騒動を巻き起こすヤマザキマリ氏のコミック「<テルマエ・ロマエ」。イタリア語訳・フランス語訳も出版された原作をもとに映画化され、この春劇場公開された抱腹絶倒の映画に触発されたか、コロッセオの前に立つトーガ姿のローマ人が「Facciamo un Bagno! =お風呂入りませんか?」と連呼するソフトバンク・モバイルのCM。

 テルマエ・ロマエではヒロインを演じ、永遠の都ローマに舞台を移したこのCMでは、オードリー・ヘップバーンさながらのローマの休日を過ごすタレントの上戸 彩。トーガ姿で連呼するローマ人とコロッセオ前で遭遇した彼女は「ローマかぶれね」と一刀両断。すると白戸家のお父さんが「どの国にもいるな、ああいう奴」と応じるたびにドキッとしたイタリアかぶれのワタシです(笑)。

faccamobagno.jpg ローマ屈指の観光スポットであるコロッセオ前には、観光客のチップ目当てに古代ローマ時代の戦士姿で立つパフォーマーを以前から見かけました。このところのユーロ安で増加が見込める日本人観光客相手に、こんな怪しげなローマ人が出没しているのかどうかは定かではありません。


 数値が毎月発表されるようになった2004年以降、経済の悪化で今年4月に過去最悪の失業率を記録したイタリア。ゆえに新手の物乞いと間違われかねないなローマ人が左手に持つ黄金色の盃に入っているかもしれないのが、Piatto7月号でご紹介した現存する世界最古の薬局「サンタ・マリア・ノヴェッラ」のザクロのバスソルト。

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melograni2003.10@marche.jpg【Photo】マルケ州アンコーナ県Ostra Vetere オストラ・ヴェテーレ(上写真)近郊で先進的な有機農業を実践するレナート・ジラルディ氏の畑で収穫されたザクロ

 食用のみならず観賞用にザクロが栽培されてきた地中海世界では、たくさんの実を結ぶザクロは、古来より多産と豊穣の象徴とされてきました。秋に熟すると外皮が裂け、ぎっしりと詰まった実の中に種子を宿すザクロは、キリスト教においては、教会の結束の強さやキリスト復活のシンボルとなりました。真っ赤なその色からして、キリストの受難をも意味するとされます。ゆえに「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の母体となったドメニコ会修道士にとっても、ザクロは特別な果実でありました。

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 修道僧でありながら、修道女との禁断の恋に落ち、果ては還俗したことでも名高いフラ・フィリッポ・リッピや弟子にあたるボッティチェッリといったルネッサンス芸術の画家たちも作品の中でザクロをさまざまに取り上げています。ボッティチェッリが描いた聖母子像では、わが子を待ち受ける過酷な運命を憂いているかのような聖母マリアの表情が印象的ですね。

ボッティチェッリ/ザクロの聖母(1487年・ウフィツィ美術館蔵・右上)
filipo_lippi.jpgフラ・フィリッポ・リッピ/聖母子と聖アンナの生涯の物語(1452年・ピッティ美術館蔵・左下)

 Piatto7月号でご紹介したサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局のバスソルトには、塩化ナトリウムは含まれておらず、これからの季節でもOK。バスタブの大きさやお好みで使用量を調節すれば、優雅なザクロの香りに包まれたバスタイムを過ごすことができます。湯上り後の肌に残る香りの持続性もこのバスソルトの特徴です。

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 入浴剤とともに誌面に登場したザクロ型テラコッタにはザクロ抽出成分が沁み込んでおり、1年前後は香りが持続します。時が経過し、香り立ちが弱くなってきても大丈夫。リメイク版「007カジノ・ロワイヤル」でエヴァ・グリーン演じるボンドガール愛用のオーデコロン「Acqua di colonia Melograno」を使えば高貴で爽やかなザクロの香りが戻ります。

 そのほか石鹸やローションなど、多彩なラインナップがを揃うサンタ・マリア・ノヴェッラと同じフィレンツェ生まれであることを、ドゥオーモのクーポラをかたどったフォルムが物語る「Dr.Vranjes ドットール・ヴラニエス」のルームフレグランスなど、イタリアで人気が高いザクロの香り。エキゾチックで少しミステリアスなフレーバーに包まれてこの夏を迎えるのも素敵です。
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2012/06/02

表紙の裏話

Piatto201206cover.jpgPiatto 6月号こぼれ話 ver.2

 仙台発、大人の女性のためのマンスリーマガジンPiatto6月号は本日発行。仙台圏にお住まいの河北新報購読者の方は誌面を、そうでない方もWeb Piatto〈http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/〉をチェックして下さいね。

 6月号の特集「夏目前!目指せ!スッキリ夏美人」でご紹介したのが、鳴子の米「ゆきむすび」の発酵玄米と、地元産の山菜・野菜を中心とした食事と湯あみを満喫する「一汁三菜」プランが女性客に好評だという東鳴子温泉にある「旅館大沼」。保湿成分が多く美肌効果が高い重曹泉と、胃に優しい食事の組み合わせで、中と外からオンナ磨きができると女性に人気の湯宿です。

 これからの季節にふさわしいお出掛け着としてスタイリストさんが選んだのは、淡いピンクの一着と目にも鮮やかなグリーンのワンピースという初夏らしい装い。フィトンチッドたっぷりな緑したたる木立ちの中で撮られた6月号の表紙には、目が覚めるようなグリーンのワンピース姿の高以亜希子さんにご登場頂きました。最近では積水ハウスや井田両国堂のCMでも活躍中の高以さん。昨年9月の誌面リニューアル後、ずっとご登場いただいているので、もうおなじみですね。

Piatto2012.6_front.jpg 表紙撮影が行われたのは、ひなびた温泉街に建つ本館から車で5分ほどの閑静な離れの一角に建つ茶室「緑清庵」です。本館での食事シーンに始まった撮影の最後、離れから本館に戻った高以さんにお願いし、表紙を想定して何パターンかポーズをとって頂きました。

 これは編集スタッフが最後まで選択に迷った表紙候補の一枚。最終的に特集記事の中でも使われることがなかったため、結局お蔵入りに。それではあまりに勿体ないので、特別にお目にかけましょう。

 取材が行われた4月24日は、天候には恵まれたものの、寒気を伴った低気圧の影響で、雲が時おり立ち込める日でした。東鳴子温泉は、宮城内陸部でも最北部にある温泉地。木立ちで日差しが遮られる茶室の軒先や、ひんやりとした離れで撮影を続けているうち、肌寒さを感じてきました。ましてや高以さんがお召しのワンピースは、季節先どりの半袖で、ほぼシースルーの夏仕様。この頃には体の芯まで冷え切っていたことでしょう。

 撮影前日に腰を痛め、コルセットを巻いて臨んだこの日。3時間余りに及んだ撮影の間、ほぼ立ちづめだった腰がパンパンに張ってきました。名湯の誉れ高い東鳴子の湯にすぐにでも直行したい誘惑を私に断ち切らせたのは、薄手のワンピース姿で輝く笑顔をみせる高以さんと、撮影に没頭するスタッフの姿。時折クルマが通るため、路上での撮影が幾度か中断するなかでも集中を切らさない高以さんに、心の中でエールを送っていました。

royce.jpg 寒さに耐えきった高以さんのエネルギー源になった(かもしれない)のが、途中で立ち寄った大崎市池月にある「あ・ら・伊達な道の駅」のソフトクリーム。平成の大合併で大崎市となる前の岩出山町が、北海道石狩郡当別町と姉妹都市だった縁で、あ・ら・伊達な道の駅では、当別町に工場があるROYCE製品をラインナップ豊富に扱っています。

 現在はROYCE直営ではなくなったものの、「伊達なソフトクリーム」と名前が変わっただけで、原材料とレシピは当時のまま。上質なトロ~リとした口どけと濃厚なミルクの風味が後を引くソフトクリームを目あてに道の駅を訪れるファンも少なくないと聞きます。

 「ソフトクリームには目がないんですー♪」と仰る高以さんも絶賛。伊達なソフトクリームは250円。鳴子温泉の行き帰りにぜひどうぞ。(営業時間 / 9:00~18:00) 

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2012/03/03

わんぱくたまご

Piatto 3月号こぼれ話ver.2

piatto201203.jpg 19世紀英国では、産業革命による粗悪な大量生産品の氾濫に対し、暮らしに芸術を取り入れ、豊かな創造性を取り戻そうというアーツ&クラフツ運動が起こりました。その精神的な支柱となったのが、テキスタイルデザイナー・詩人・空想的社会主義者のウイリアム・モリス(1834‐1896)です。

 ヴィクトリア朝英国に花開いたラファエル前派や世紀末ウイーンを妖しく彩ったウィーン分離派、フランス・ベルギーのアール・ヌーヴォー運動にも影響を与え、モダンデザインの祖とも呼ばれるモリス。21世紀を迎えた現在も色褪せないその思想を具現化した樹木や草花・鳥など自然のモチーフを取り入れたインテリア製品の数々。生命の芽吹きを感じさせるこれからの季節、暮らしの中に取り入れてみては。

 昨年はモリスが設立した「MORRIS&Co.」(モリス商会)Link to Website創立150周年でした。キイチゴをくわえたツグミを意匠化した「Strawberry Thief いちご泥棒」柄のファブリックの前に立つモデルの高以亜希子さんが表紙のPiatto Link to Website3月号は本日発行。巻頭特集のテーマは人の往き来が増えるこれからの季節、大人の女子会にお勧めの3店をロケーション別にセレクトしました。

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 随時募集中の読者モデルとしてご登場頂いた高橋由香さん、佐藤久美子さんのお2人に召し上がって頂いたのは、仙台市戦災復興記念館の脇にある「土井親方のこだわり料理 縁(えん)」の親方おまかせコース。お品書きにあった「カニ入りだし巻き玉子」で使っているという玉子に「おぉ」と反応した庄イタなのでした。

【Photo】土井親方のこだわり料理 縁のだし巻き玉子は3種類の味付け。プレーン(500円)やくらい山葵(550円)カニ(写真・650円) 全てお持ち帰り可

 それは先月末からオンエアが始まった日本生命のCMに出演している千葉県八街市「エコファーム浅野」浅野悦男代表や東京表参道「bar&enoteca Implicito」松永聡オーナーらが、海・山・里に珠玉の食材が揃う食の都・庄内の視察に訪れた折に見学した鶴岡市羽黒町「わんぱく農場」の「わんぱくたまご」でした。地に足が付いた仕事をしていた頃の「アル・ケッチァーノ」奥田政行氏をガイド役に伺ったのは、高病原性鳥インフルエンザが問題となり、部外者が鶏舎への立ち入りを一般に制限されるようになる1年前の2004年6月のこと。

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 運営元の(株)エコ・オフィス代表取締役 松浦眞紀子さんご案内のもと見学したわんぱく農場は、狭苦しいケージに鶏を押し込んで卵を産ませる養鶏場とは全く異なるものでした。数ある玉子の中で、みやぎ食材伝道師である土井親方の厳しいお眼鏡にかなった鶏卵を産む2,000羽のニワトリたちは、クラシック音楽が流れるストレスフリーな開放鶏舎と自由に行き来できる庭で放し飼いにされていました(現在は3,000羽を飼育)。

1pakuegg.jpg【Photo】一般的な卵と比べて高タンパク低コレステロールなわんぱくたまご。生臭さのないハリのある黄身、ぷっくりした白身の盛り上がりが品質と鮮度の良さを物語る。
こうした状態を維持する期間が普通の卵より長いのもこの玉子の特徴

 地元で調達した米ぬか・大豆かす・トウモロコシなどの穀類、おから・庄内麩、採卵後に粉末化された鮭や牡蠣殻など、入手経路が明白な材料だけを高温発酵装置で自社加工し、配合飼料となります。この完全発酵飼料を与えるため、不快な臭気をほとんど感じさせない鶏フンは、大豆やダイコンなどの農園内で栽培する野菜類の有機肥料として活用されます。与える水は総面積4,500坪の敷地に掘削した井戸で地下80mから汲み上げたミネラル成分豊富な月山水系の伏流水。養鶏場といえば、ニワトリの排泄物による特有の臭気を感じるのが普通ですが、こちらはその限りではないのがとても印象的でした。
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 そうした環境のもとで抗生剤を投与されずに伸び伸びと育つ鶏たちが生む卵もまた健康そのもの。白身の盛り上がりが高く、ハリのある黄身はご覧の通り針ネズミ状態になってもぷるんとしたまま。たまごかけご飯にしてよし、加熱調理してよし。「仙台でこの玉子を使っているのはウチだけかも」と土井親方。並々ならぬ素材に対するこだわりを垣間見たのでした。

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土井親方のこだわり料理 縁(えん)
住:仙台市青葉区大町2丁目13-9 幸田ビル1F
Phone:022-263-1030
営:昼11:30~13:30(要予約・5名以上から)
  夜17:00~22:00
定休:日曜・祝日
URL:http://kodawari-en.com/index.html

わんぱく農場
住:鶴岡市羽黒町荒川字漆畑33
Phone:0235-78-0232
購入はフリーアクセス:0120-189-414
URL: http://www.wanpakunoujou.com/index.html


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2011/12/10

「Salone del Piatto」へのお誘い

私も参加します。
スペシャル・ディナー会「サローネ・デル・ピアット」
@Ristorante da LUIGI

◆来年1月10日(火)、Piatto12月号でご紹介した料理「ウサギの洋ナシ詰め」をセコンド・ピアットとするフルコースを特別料金でお召し上がり頂けるディナー会「Salone del Piatto」を開催します。 残席あとわずか、ぜひご参加下さい◆

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 料理人渾身の一品や、思い入れの深い料理をご紹介するPiattoで好評連載中の「Invito al Piatto 一皿への誘い」。最新12月号でご登場願ったのは、広瀬通りに面した仙台市青葉区国分町にある「Ristorante da LUIGI リストランテ・ダ・ルイジ」です。オーナーシェフの廣瀬竜一さんは、ナポリで修業した後、フィレンツェのシンボルとも言うべきサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂から500mほどの距離にある人気店「Ristorante La Giostra リストランテ・ラ・ジオストラ」でトスカーナ料理をマスターしました。

 ルネッサンス芸術の祖ジョットが1334年に設計した高さ84mの鐘楼が建つ側のドゥオ-モ広場を進み、パッツィ宮の前からVia dell'Oriuolo(オリウオロ通り)を進んだ先の四叉路にあるリストランテ・ラ・ジオストラ。フィレンツェのチェントロという場所柄、フィリップ・ノワレ、ジョン・トラボルタ、フランコ・ゼフィレッリなど、多くのセレブが訪れるといいます。オーナーは、オーストリア・ハプスブルグ家の末裔ゆえに、敬意と親しみを込めて「Principe プリンチペ(皇太子)」と呼ばれたディミトーリ・クンツ・ディアスブルゴ・ロレーナ氏。腕を見込まれ料理長に就任した廣瀬さんは、プリンチペから初めて「ハプスブルグ家公認の料理人」という称号を許されます。

luigi_reception.jpg プリンチペからは、料理のみならず生き方についても多くを学んだと語る広瀬さん。2009年3月に人生の師と仰いだプリンチぺが急逝した後、郷里の仙台に戻りました。その年の12月、せんだいメディアテーク・オープンスクエアを会場に開催されたインテリア・空間デザイナーである尾形欣一氏のエキシビジョンのレセプションで、イタリア好きの私に是非にと尾形さんからご紹介されたのが廣瀬さんご夫妻でした。

【Photo】イタリア滞在当時の廣瀬シェフが、フィレンツェ郊外にあるブドウ棚の下で食事ができるレストランをモデルにしたというリストランテ・ダ・ルイジ。開店に先立って2010年8月28日に催されたオープニングレセプションにて

 広瀬さんは、ヨーロッパ文化への造詣が深い尾形さんに店舗デザインを依頼、遊び心いっぱいの白亜の空間のもとで正統トスカーナ料理を提供する現在の店を昨年9月にオープンします。お招き頂いたオープニングレセプション以降、何度か足を運んでいますが、数少ない私が苦手な食材であるレバーを使ったクロスティーニ・トスカーニは必食。トーストしたパンにレバーペーストをのせたお馴染みのアンティパストですが、プリンチペのレシピによるリストランテ・ダ・ルイジのクロスティーニは、ニンジンなどの野菜をたっぷりと混ぜており、レバー特有の臭みが全くありません。

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【Photo】ある日のリストランテ・ダ・ルイジのテーブルから。典型的なトスカーナ料理のひとつ、レバーのクロスティーニ・トスカーニ(左写真・写真手前)を含むアンティパスティ・ミスティ
(右写真・手前から)既成概念が崩れる廣瀬さんのトルタ・ザッハー、ティラミス

 
 ハプスブルグ家の血を引くプリンチペから薫陶を受けた廣瀬さんオリジナルの「Torta Sacher トルタ・ザッハー(ザッハ・トルテ)」もこの店を語る上で欠かせません。発祥とされるウィーンのホテル・ザッハーのザッハ・トルテは、とてつもなく甘く、1ピースを食べただけで鼻血が出るかと思うほどですが、広瀬さんがチョコレートに加水しながら1ホールづつ手作りするトルタ・ザッハーの軽やかな味わいは、個人的には元祖のズシリと重い味付けよりもはるかに好みです。

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 来年1月10日(火)18:30から始まるPiatto主催による初のディナー会「Salone del Piatto サローネ・デル・ピアット」では、最新号のInvito al Piatto でご紹介した「ウサギの洋ナシ詰め」を含むコース料理をお楽しみ頂けます。臭みが少なくロースがしっかりとした肉質の良いスペイン産ウサギのオーブン焼きには、洋ナシの女王とも呼ばれる山形産ラ・フランスがスライスされて組み合わされます。フレッシュなラ・フランスがみずみずしいソースの役割を果たしますが、ベースのビーフに玉ネギやニンジンなどの野菜を加えた褐色のソース「フォンド・ブルーノ」と香り付けのフェンネルシードが味に深みと幅を与えます。

【Photo】ウサギの洋ナシ詰め

 サローネ・デル・ピアットでは、アンティパスト2皿・プリモピアット(パスタまたはリゾット)・セコンドピアット(当日は「ウサギの洋ナシ詰め」)・ドルチェの料理5品と、お飲み物をご用意致します。通常は5,500円のディナーコースですが、サローネ・デル・ピアットの初回を飾るということで、廣瀬シェフに特別の計らいをいただき、今回のみ特別価格4,500円でのご提供となります。

guado98_tasso@luigi.jpg【Photo】Salone del Piatto当日は、プラス2,000円で料理とのアッビナメント(=組み合わせ・マリアージュ)を意識したワイン4種をグラスでサービス。注ぎ足しでは物足りない方は、別途料金でボトルオーダーも可(※写真のVino Toscanoはありません)

 美味しい料理にはヴィーノが欠かせないと仰るワイン好きの方には、この日の料理にあわせてセレクト頂く4種のグラスワインをプラス2,000円でご用意致します。こんなオイシイ話を見逃すわけにはいきませんヨ!!。全20席のテーブル席は皆様にお譲りし、厨房と向かい合ったカウンター席で庄イタもご一緒させて頂きます。おかげさまで20日の申込み締切りを待たず、残席わずかとなりました。お一人様もOKゆえ、どうぞご参加ください。

第1回 Salone del Piatto サローネ・デル・ピアット
 【日 時】 2012年1月10日(火)18:30~
 【会 場】 Ristorante da LUIGI(リストランテ・ダ・ルイジ)
 【参加費】 4,500円(通常価格5,500円) ※ 現金にてお支払い下さい
 【定 員】 20名様限定(お申し込み多数の場合は抽選)
 アンティパスト2品・プリモピアット・セコンドピアット・ドルチェ・お飲物
 ※プラス2,000円でお料理に合わせたグラスワイン4種をご用意

◆エントリーは下記バナーから専用ページへと進み、「お申し込みはこちら」のボタンから、エントリーフォームにてお申し込み下さい。【12月20日(火)締切】
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Ristorante da LUIGI リストランテ・ダ・ルイジ
住: 仙台市青葉区国分町1丁目8-14 仙台協立第2ビル1F
  (地下鉄広瀬通駅より徒歩8分)
Phone: 022-263-7855
営:11:00~15:00(L.O.14:00) 18:00~22:00(L.O.21:00)
木曜定休 テーブル席全20席 全日禁煙
(※廣瀬シェフによれば、Rolling Stones御一行が来店した場合のみ喫煙可とのこと)


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2011/11/05

ショウガパワーで節電の冬を温かく

Piatto 11月号こぼれ話
目指せ!! まばゆい「冬美人」

piatto11uno.jpg 本日発行Piatto11月号では、女性にとってお肌の大敵である寒さと乾燥に負けない冬美人を目指しましょう! という特集を組みました。撮影は仙台市青葉区一番町の藤崎ファーストタワー館3Fビューティスクエアにある「インフェイシャス」Link to websiteのご協力で行いました。隣接するアトリウム棟2Fに「とんかつと豚肉料理 平田牧場 仙台ファーストタワー店」Link to backnumberがあり、1Fに「GUCCI」、2Fには「セルジオ・ロッシ」&「イヴ・サンローラン」、4Fがテラス席もある「メゾン・ド・ブラッスリー・ヴェランダ」がテナントとして入居する藤崎ファーストタワー館で、これまで唯一足を踏み入れていなかったのが3Fでした。

【Photo】高以亜希子さんの輝く笑顔で、ぱっと華やかさが増した明るく開放的な「インフェイシャス仙台藤崎店」ウエイティング・スペース

 それもそのはず、そこは女性専用サロンなのですから。フォトグラファーのAさんや、庄イタほか取材に立ち会った4人の男が女性専用スペースをウロウロしてお客様を驚かすことのないよう、開店前に撮影が終了しなければなりません。そのため、今月号でも輝く美しい笑顔を振りまいて下さったモデルの高以亜希子さんには、オープンの1時間半前にお越し頂き、撮影を始めました。

piatto20011.11_due.jpg【Photo】スタイルスパ・ガウシェル仙台藤崎店のまばゆいウエイティング・スペース

 
 インフェイシャス仙台藤崎店での取材目的はネイルケアでしたが、同じフロアには、系列のエステティックサロン「スタイルスパ・ガウシェル」があります。見る物すべてが新鮮な女性専用エステティックサロンで私が注目したのが、アーバンクラシカルモダンをテーマにしたというウエイティング・スペース。ロンドン在住で英国インテリアデザイン協会(BIDA)正会員、王立建築家協会準会員のインテリアデザイナー澤山乃莉子氏が手掛けた内装は、洗練された上質感漂う空間でした。

 シルバーに輝くビロード調のソファーや銀色のロココ調猫足テーブルや椅子などが配置され、銀色を基調に白と淡いモノトーンで統一されています。J・S・バッハのゴルドベルク変奏曲をBGMに、磨き上げた純銀製のアンティークなティーセットで淹れる紅茶の香り漂う午後のひと時が似合いそう。アストン・マーティンを乗りこなす英国貴族が暮らしていそうなこんな部屋が似つかわしい日本人は、叶姉妹かデビ夫人?あとは假屋崎省吾か美輪明宏ぐらい??

piatto2011.11_tre.jpg【Photo】温感効果が高いショウガを摂取できる「ヴェーダヴィ ジンジャーシロップ」

 輝く部屋と同様、美しくまばゆい女性を目指すアナタにこれからの季節にふさわしい一品を最後にご紹介しておきましょう。それはインフェイシャスでも取り扱っている「ヴェーダヴィ ジンジャーシロップ」(380g 税込2,940円)。冷えが気になる女性に嬉しい温感効果が高いショウガをふんだんに使ったという濃縮シロップは、6~8倍のお湯や炭酸水、牛乳、紅茶などで割って飲むのはもちろんのこと、調味料としてさまざまな料理に用いることも可能。加糖してありますのでヨーグルトやアイスクリームとの相性もよさそうです。

 夏に引き続き節電が求められる今年の冬。ショウガや唐辛子などカラダの中から温まる食品を積極的に食生活に取り入れ、免疫機能を高めて元気に乗り切りましょう。

◆Web Piatto : http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/

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2011/10/02

アドリア海の恵み「ブロデット」

Piatto2011.10.jpgPiatto10月号こぼれ話 ver.2
「Invito al Piatto 一皿への誘い」
魚介類のブロデット アドリア海風

 月が改まった昨日、毎月第一土曜日に発行されるマンスリーマガジン「Piatto ピアット」10月号が発行されました。特集テーマは「女性目線のステキを見つける デザインのある暮らし」。パナソニック リビングショウルーム仙台で撮影が行われた表紙は、今月も高以亜希子さんにモデルを務めて頂きました。相変わらずおキレイな高以さんの次に私の目を引いたのは、Web Piattoこぼれ話で触れたALESSI社のレモンスクイーザーもそうですが、ディスプレーに使われていた1本のワインには驚かされました。

【Photo】Piatto10月号表紙(上写真) ※Web Piattoは http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/

pesce_vineger.jpg そのイタリア・マルケ州産「Pescevino ペッシェヴィーノ」は1996年ヴィンテージ。本来は淡い若草色に輝くはずのヴィーノですが、室温に長期間置かれ、飲み頃をとうに過ぎているため、すっかり変色していました。中身は隣りに置いてある「Maille マイユ」のワインヴィネガーと同じような酢に変わっていることでしょう。エチケッタにはBianco delle Marche(=マルケ州の白)とあるので、間違いなく白ワインなのですが、ここまで激しく変色したワインを見ることはまずありません。

【Photo】一見Rosato(=ロゼ)かと思うようなPescevino。ショウルームのように特別な場合を除き、一般家庭では冷暗所でワインを保管し、飲み頃を過ぎる前に抜栓したいもの

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 さて、シェフとっておきの一皿をご紹介する「Invito al Piatto 一皿への誘い」連載第2回目は、東北No.1リストランテを目指す「リストランテ・パドリーノ・デル・ショーザン」矢島 広之料理長にご協力頂きました。出身地である栃木と東京都内で研鑽を積んだ矢島シェフが、2005年にイタリアへと渡った地が「イタリアの緑の心臓」と呼ばれる中部ウンブリア州の古都Perugia ペルージャ。ウンブリアは地中海に面したイタリア半島では数少ない海に面していない州です。

【Photo】料理への熱い思いを語るパドリーノ・デル・ショーザン料理長・矢島広之シェフ

 地域性が強いイタリアだけに、各地に特徴的な料理が存在し、いわゆるイタリア料理は存在しないとさえいわれます。狩猟が盛んなウンブリア州では、これからの季節、山鳩などのジビエや黒と白が共に採取されるトリュフをよく口にします。こうした内陸ならではの食生活が続くと、日本人なら魚介類が恋しくなるもの。アペニン山脈を越えれば、なだらかな丘陵地が続くマルケ州はすぐ隣。そこには輝くアドリア海の魚介を使った美味しい食事が待っています。

pesceria_senigallia.jpg【Photo】マルケ州アンコーナ県Senigalliaセニガッリアには、古代ローマ時代の円形劇場跡の建物に魚市場が立つ。目の前に広がるアドリア海の新鮮な魚がふんだんに並ぶ

 矢島シェフにお勧め頂いたのは、この地域を代表する魚介料理「Brodettoブロデット」。アドリア海沿岸のこの地域では、お馴染みの魚介スープ「ズッパ・ディ・ペッシェ」をこう呼びます。新鮮な魚介をたっぷりと使うこの料理は、異郷で暮らす矢島シェフの心をよほど捉えたのでしょう。この料理には私にも懐かしい思い出があります。

【Photo】ロレートの料理学校で講習を受けたのがブロデットの調理法だった(下写真)

loreto_scuola.jpg 2003年(平成15)10月にマルケ州アンコーナ県Loreto ロレートにある州立の料理学校を訪れました。有機農業を通じた民間交流を行うため、マルケ州を訪れた鶴岡アル・ケッチァーノ奥田シェフ一行に同行取材を行う中で、その日は同校の講師を務める地元のシェフからマルケ州の郷土料理を教えてもらったのです。

【Photo】同校の講師を務めるアンコーナ県Arcevia アルチェヴィアのリストランテ「Pinocchio ピノッキオ」のシェフ、ロモーロ・ディ・オルチァ氏(左)と有機農産物生産者組合「La Terra e il Cielo ラ・テッラ・エ・イル・チェッロ」代表のブルーノ・セバスチャネッリ氏(右)が講習の模様を見守る(下左写真)  ホテルマンの養成コースもある学校ゆえ、食事のテーブルセッティングも生徒たちが行ってくれた(下右写真)
      cuocco_pinocchio.jpg tablesetting_scola.jpg

【Photo】ロレートの料理学校でご馳走になったブロデット・アンコーナ風(下写真)

brodetto_ancona.jpg

 講習後の食事で豚の丸焼き「Porchetta ポルケッタ」などと共に供されたのがブロデットでした。マルケ州でも地域ごとさまざまな味付けがなされるこの料理。ムール貝やスカンピ(=手長エビ)などの鮮魚だけでなく、タラの干物「Stoccafissoストッカフィッソ」も具材に使われています。魚介のブロードとトマトがコクのある風味を生むアンコーナ風の味付けがなされ、定番のabbinament アッビナメント(=組みあわせ)となるこの地域の白ワイン「Verdicchio castello di jesi ヴェルディッキオ・カステッロ・ディ・イエージ」とではなく、地元の力強い赤ワイン「Rosso Conero ロッソ・コーネロ」と十分に渡り合うのでした。

Brodetto_padrino.jpg 【Photo】火を通す時間を素材ごとに変え、理想的な食感を生むよう矢島シェフのアレンジが加わった一皿。2名から要予約のこの大皿盛りは2名分で6,000円

 矢島シェフは高級魚のキチジをメインにこの日のブロデットを仕上げて下さいました。撮影中に立ち込める芳醇な香りの素晴らしいこと。それだけでワインを頂けそうな勢いです(笑)。あくまでも取材のため、目の前に出された「甲州ワイン牛のビール煮込みソース自家製タリアテッレ」ともども料理には口をつけず、特別にご案内いただけるという1970年代から1990年代の稀少なワインが眠るワインセラーへと後ろ髪を引かれる思いで移動したのでした。

【Photo】暗証コードを知る限られた者だけが入ることが出来るパドリーノ・デル・ショーザンの壮麗なワインセラー(左写真) 私がこれまで飲んだワインの中で、鳥肌が立つほどの感動を覚えた数少ないワインのひとつCh. d'Yquem'83が更なる熟成を重ねるほか、20世紀屈指のグレートヴィンテージ1990年産のボルドー五大シャトーが揃い踏み(右写真)
     cellar_shozan.jpg cellar2_shozan.jpg

 世界的な潮流の中で、実績を築いてきたフレンチからイタリアンにリニューアルして2年あまり。今後はイタリアワインも充実させたいと成澤政道マネージャー兼シェフソムリエは語ります。
I shall return!!baner_decobanner.gif
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Ristorante Padrino del Shozan
リストランテ・パドリーノ・デル・ショーザン

住:仙台市青葉区上杉2-1-50
Phone:022-222-7834
営:11:30~15:00(L.O.14:00)
  17:30~22:30(L.O.20:30) 月曜定休(祝日の場合は翌日休)
URL:http://www.shozankan.com/padrino-del-shozan/ 

2011/09/03

Piatto 本日リニューアル!!

お久しぶりの高以さん
 & 熱演が光った修造さん

 本日9月3日(土)、内容を刷新した「Piatto ピアット9月号」をお届けしました。タブロイド判にサイズアップしweb Piattomobile Piattoを除く)、記事内容も一新したリニューアル号はいかがでしたか? 装いを新たにしたPiattoへの皆さんのご意見・ご感想をお寄せ頂けると今月から新たに稼働した編集スタッフ一同、張り合いが出るというもの。プレゼントへご応募頂く際に一言添えて下さいね。

tacaco-urabe1.jpg

 巻頭特集「泉ウェルネス生活」のメインビジュアルでご登場願ったのは、TBC東北放送テレビのスポーツ情報番組「EVER SPORTS」でキャスターとして活躍中の高以亜希子さん。高以さんにはPiattoの前身となった月刊誌「alpha」の表紙で1997年6月号と1998年1月号にそれぞれ表紙モデルを務めていただいています。

 「この仕事を始めたばかりの撮影で、とても緊張しました」と当時を振り返る高以さん。この後、'98カネボウ水着イメージモデルに抜擢され、東京を拠点にモデルや女優としてCM・ドラマなどにも活動の場を拡げます。現在は郷里の仙台に戻って2年前にモデルの仕事を再開されました。

tacaco-urabe2.jpg【Photo】今月リニューアルしたPiattoのルーツともいうべき河北新報社発行の月刊誌「alpha アルファ」。1997年6月号(上写真)と1998年1月号(左写真)の表紙では、仙台駅前でプリクラを撮っていたところをスカウトされ、モデルの仕事を始めた頃の高以さんを起用

 Piattoは、確かな目を持つ大人の女性に向けた仙台発の情報メディアとして生まれ変わりました。高以さんも14年前に初めてご登場いただいた時とは一味違う大人の表情を見せてくれたように思います。毎月第1土曜日に発行されるPiattoに今後もご登場頂くので、スポーツキャスターとしての高以さんのファンとなられた男性の皆さんも、どうぞご期待下さい。

piatto011.9_2.jpg【Photo】強い日差しのもとで行われた撮影のひとこま

 さて、快晴に恵まれた8月11日(木)、泉パークタウンテニスクラブ前で行われた撮影では、テニスクラブ内でも別カットをおさえてありました。その際、エキストラとしてご協力いただいたのが、テニススクールのレッスンコーチ、三浦 純一さん

 誌面では、高以さんの背景としてクラブハウス前に佇む姿がぼんやりと写っていますが、それだけではもったいない爽やかな印象のスポーツマンです。それぞれのレベルにあわせ、ときに優しく、ときに熱く指導にあたるという三浦さんは、撮影にも全力で臨まれました。

piatto011.9_1.jpg 高以さんがポーズを変えながらシャッターを何度も切ってゆくのですが、三浦さんは、最高気温が33.8℃に達した炎天下のコートに一人立ち続け、素振りをずっと続けられました。その熱演ぶりに、熱血漢として知られる元プロテニスプレーヤーに姿を重ねた撮影クルーの誰もが、いつしか三浦さんをこうお呼びしていたのでした。

 「修造さーん♥」

 1975年(昭和50)に放送が始まったフジテレビの関東ローカル番組「くいしん坊! 万才」の11代目レポーターとして活躍中の松岡 修造氏。郷土の味を求めて全国津々浦々を巡るこの長寿番組には、ワイン好き・イタリア好きという嗜好が同じ私が一方的にライバル視している辰巳 琢郎氏も8代目レポーターで過去に登場しています。

shuzou_banzai.jpg 昨年6月には、この番組の収録のため、松岡 修造氏が食の都・庄内を訪れました。遊佐町では船上で岩ガキをほおばりながら、背景の山(⇒鳥海山)を指差し、福島・会津の宝の山こと磐梯山と言ってみたり、喉ごしのよい夏の庄内の味「麦切り」を、切り裂きジャックでもあるまいに「喉切り」と口走ってしまうなど天然系のキャラを炸裂させています。その様子は⇒ コチラ

(※リンク画面の「このコンテンツを新しいウィンドウで開く」をクリックしてご覧下さい)

 12代目の座を狙っているくいしん坊がここにおりますが、くいしん坊! 万才製作スタッフの皆さん、どんなもんでしょう?? それが無理でもTBC東北放送さん、あるもん探しの旅~Viaggio al Mondo とのニッチでディープなタイアップ番組なんていかが???

 熱いハートでご連絡をお待ちしています(*^-^*)

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2011/08/06

これぞ言霊(ことだま)

マカロンの摩訶不思議

piatto2011_8.jpg 昨年10月に新創刊したPiatto ピアットは、来月号から大幅に誌面を刷新します。リニューアル直前の今月の特集は、山形・福島と続いた「かわいっぴん」シリーズ第3回。これまでは伝統に新たな感覚を加えた工芸品や生活雑貨を取り上げてきましたが、今回は従来の路線に新たな視点を加え、震災被害から立ち上がり歩みを続ける宮城の逸品をセレクトしました。

 かわいい食べ物といえば、意匠を凝らしたケーキをまず連想します。甘いものの食べ歩きだけでなく、休日は家族のために自ら菓子作りを買って出るというスイーツ男子こそ、Piattoの前身にあたるマンスリーマガジンALPHAの頃からお世話になっているディレクターのゴーゴー氏。

 当時のスタッフブログで明かされたDolce Vita (=甘い生活)ぶりはコチラ。
 http://blog.kahoku.co.jp/alpha/staff/archives/2010/07/post_59.html
 http://blog.kahoku.co.jp/alpha/staff/archives/2010/08/post_67.html

alpha_2002.2.jpg 甘いものに目がないゴーゴー氏イチオシだったのが、3月の震災で店舗を襲った津波により、一階部分が浸水、製造機械類が使えなくなったため、7月初旬まで休業を余儀なくされた宮城県多賀城市「Kazunoli Mulata」の看板商品マカロンです。この店、ALPHA2002年2月号「あま~い生活」では、「フランス菓子シセイドウ」という旧店名時代に取材しています。当時からマカロンは人気がありましたが、クレームブリュレと並ぶ私のオススメだったモンブランを9年前は取り上げました。

【Photo】当時編集を担当していた私以外にも「この表紙、超・懐かしい~~っ!!」と仰る方もおいでかと。ALPHA2002年2月号

 撮影を終えた現場では、準備したマカロンを囲んで、編集スタッフ全員で試食しました。自宅から遠方のため、3年前に店名が Kazunoli Mulata と変わって以降は訪れることがなかったこの店。定番の10種類に加え、季節ごとに限定の2種類が加わり、全12種類がラインナップされるマカロンは、予約必須の人気で午前中には売り切れるのだとか。「あんまり美味しいんでボクはいっぺんに全部食べちゃうんです」と熱く語るゴーゴー氏に唖然としながら、しばしマカロン談義に花を咲かせました。

【Photo】前世イタリア人のみならずフランス人もその味に感嘆するという Kazunoli Mulata のマカロン。化粧箱入りプレミアム・マカロンBOX(12個入)

kazunoli_mulata.jpg 私が頂いたのはイチゴとピスタチオ。素材の風味が活きた優しい甘さのクリームとアーモンドが香るサックリとしたメレンゲ生地のハーモニーが絶妙です。この上は、コーヒー・抹茶・ココナッツ・ショコラ・キャラメル・レモン・ゴマ・ショコラ&カシスなど、ほか10種類のお味が気になるところ。これは即予約せねば、と思ったのでした。

kazunoli2_mulata.jpg 翌7月14日(木)の朝は、多賀城在住のプランナーSさんと別件で打合せが入っていました。「先日営業を再開した近所の人気店から今朝買って来ました」と切り出したSさんの手には、Kazunoli Mulataの12個入りマカロンがしっかりと握られていたではありませんかっ!!

 これぞ言霊(ことだま)の成せる奇跡。どうやら今年の運はこれで使い果たしたみたいです。

【Photo】今月号でご紹介した仙台市太白区秋保のガラス工芸作家、鍋田 尚男さんの夏らしい涼しげな皿とマカロンの饗宴。「棚からボタ餅」ならぬタナボタ・マカロン。うまかった~。


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Kazunoli Mulata カズノリ ムラタ
住:宮城県多賀城市町前3-2-25 (ホテルキャッスルプラザ向い)
Phone:022-362-7767
URL: http://www.kazunoli-mulata.com/
村田和範オーナー・パティシェのブログ ムラタ山荘 http://blog.goo.ne.jp/kazunoli_2008
営: 平日 9:30~19:30
   日曜・祝日 9:30~19:00
定休:毎週火曜日・月半ば水曜日 / 1月と8月に連休あり

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2011/07/09

光の魔術師 Ver.2

 今回もWeb Piatto Mobile Piatto の「こぼれ話」にアーティスティックな味付けを加えたViaggio al Mondo 仕様ゆえ、「Ver.2」です。
    Piatto8_cover.jpg Piatto7月号で特集したCover Story 「ハートを届ける手紙」の撮影が行われたのは、仙台市青葉区立町にあるレターグッズと雑貨の店「yutorico(ユトリコ)」。オーナーである高橋 智美さんのセンスが投影されたかわいらしい店内をお借りしました。

kobore7_1.jpg お店では陳列台として使っているヴィンテージもののデスクを店の入口に移動させて準備完了。そこで手紙を書き始めた場面を押さえる予定でした。モデルを務めたのは、編集スタッフのSさん。(左写真)

 特集のイメージカット(上写真)では、自然光のもとでソフトな感じの一枚を狙ったのですが、天気が良すぎて強い陽光が店内に差し込むため、光を反射するレフ板を当ててもカメラが狙う腕の内側に影が色濃く出てしまいます。そこで一計を案じたフォトグラファーH氏。まずはアシスタントを店の入り口に立たせて日差しを和らげました。

kobore7_2.jpg  次に光を吸収する黒っぽい服装だったSさんに土俵入りで力士が着ける化粧まわしのように(笑)白いシーツを巻きつけたのです。これで右から差し込む光が和らぐとともに、左手のレフ板、前面の白い壁、そして手前からの四方から光が交差し、腕の内側にできる影を消すわけです。うーむ、これぞプロの技。

Vermel-wien.jpg 話変わって、17世紀オランダの画家ヨハネス・フェルメールの作品が宮城県美術館(仙台市青葉区川内)に今年の秋やってきます。デルフトに生まれた画家の作品とは、ウィーン美術史美術館で対峙したことがあります。オーストリア・ハプスブルグ家が蒐集したブリューゲル、デューラー、ルーベンス、ベラスケスなど傑作揃いのコレクションの中でも埋没しない印象を残したのが、日本では「画家のアトリエ」ないしは「絵画芸術」と呼ばれるこの寓意画でした。自身の投影とされる画家が描いているのは、名声を表すトランペットと歴史を象徴する書物を手にした女神クリオに扮した女性です。(※左画像クリックで拡大)

Woman_reading_a_letter.jpg 仙台で開催される特別展「フェルメールからのラブレター展」(10/27~12/12)で出合えるのは、現存する真作が30点ほどしかない寡作の画家が、円熟期に描いた光の微妙な陰影をとらえた静謐な人物画「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使い」の3作。奇しくもPiatto今月の特集テーマ「手紙」を題材とした作品ばかり。手紙を読む青衣の女(上左写真)は本邦初上陸で、公開直前に本国オランダでの修復が完了したそうです。当時は極めて高価な顔料だった天然ウルトラマリンやラピスラズリを使ったフェルメールブルーが鮮やかに蘇ったとのこと。

"Woman in Blue Reading a Letter" ©Rijksmuseum,Amsterdam.
On Loan from City of Amsterdam(A.vander Hoop Bequest)

   Lady_Writing_Vermeer.jpg Vermeer_bestand.jpg
"A Lady Writing"©National Gallery of Art,Washington,DC.Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace Havemeyer,Jr., in memory of their father,Horace Havemeyer "Woman writing a Letter with her Maid"Sir Alfred and Lady Beit Gift,1987 National Gallery of Ireland Collection Photos ©National Gallery of Ireland.Photographer:Roy Hewson

  「光の魔術師」と呼ばれ、世界的に人気の高い17世紀オランダの巨匠だけでは、食に関する話題を扱う食WEB研究所としてはいささか不適切のそしりを免れません。そこで、物足りなさを補って余りあるほど食べ物がわんさと登場する絵も取り上げましょう。これは16世紀のミラノに生まれ、のちにオーストリア・ハプスブルク家の宮廷画家としてルドルフ2世などに仕えた一人の画家が描いた絵。それは食べ物が題材とはいえ、一般的な静物画などではなく、ちょっと風変わりな人物画です。

      Arcimboldo2_Summer.jpg  wassar-Arcimboldo.jpg
 
 ウィーン美術史美術館を訪れた際、しばらくその絵の前で足を止めた連作「四大元素」(上右写真:61種類の魚介類で顔ができた「水」)や、連作「四季」(上左写真:夏野菜で顔ができた「夏」。パリ・ルーブル美術館も同タイトルの連作を所蔵)などの奇想天外な肖像画で知られるジュゼッペ・アルチンボルドをご存知でしょうか。(※クリックで画像拡大。いささかシュールな作風ゆえ心の準備をお忘れなく)

kobore7_3.jpg 空気・水・火・土という当時いわれた四大元素や、四季を寓意化した要素から構成された肖像画の数々。デフォルメされない写実的なモノたちが、複雑にコラージュされることによって、肖像画へとメタモルフォーゼしてゆくさまはトリックアートそのものです。このマニエリスムの画家は、まるで視覚の魔術師のようではありませんか。

 外から差し込む光を自在に操る光の魔術師ぶりはPiattoの撮影をお願いしているわれらがフォトグラファーHさんとて同じこと。背中に挟んだ洗濯バサミがご愛嬌のSさん。フェルメールの創作意欲をかき立てるに違いない(?)不肖・庄イタのベストショットを最後にお届けします。

 題して「シーツで簀巻きになり手紙を書く女」(♥^0^♥)

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2011/07/02

手紙とは切っても切れない切手のハナシ Ver.2

Piatto2011_7.jpgお腹がすく切手・飲みたくなる切手

 久しぶりの「Piatto こぼれ話」カテゴリですが、本日付で更新されたWeb Piatto Mobile Piatto のそれとは異なり、コテコテにイタリアンな味付けのViaggio al Mondo 仕様ゆえ、あえて「Ver.2」というタイトルにしました(笑)。

 さて、7月号の特集テーマは、七夕に詩歌を詠じた旧習から名付けられたとする説がある「文月(ふみづき)」にちなんだ「手紙」。表紙には消印のついた3枚の外国切手が登場しています。日本国内から投函する郵便物には、外国切手は使えませんが、文面を演出する小道具としては、凝ったデザインの外国切手を使う手はあります。

francobolli_inctec.jpg

 撮影現場には、ポストカードやレターグッズを扱う仙台市青葉区一番町4丁目の「inc-tec(インキュテック)」で30枚入り525円で売られていた海外の使用済み切手が持ち込まれていました。チェコやルーマニアといった旧東欧圏やHELVETIAというラテン語の呼び名が記されたスイスの切手などです。(※左Photoクリックで拡大)

 数センチ四方の小さな切手にも、お国ぶりがしっかりと表れるのが興味深いところ。旅先で印象に残った出来事やライブな感動を、土産店で売っている写真入りのポストカードにしたため、旅日記がわりに自分あての便りとして出してみるのもまた旅の楽しみ方と言えます。

 そこに貼られた旅行先にゆかりのある切手は、旅の記憶を呼び起こしてくれることでしょう。イタリア国内にある世界で5番目に小さな国サンマリノ共和国を訪れた際、留守宅にいる幼稚園に通っていた頃の娘あてにハガキを投函しました。すべて平仮名書きの便りに貼られたのは、ティターノ山の頂きで威容を誇る崖上国家の姿がイタリアカサマツの背景として描かれた切手でした。
san_marino_2003.jpg pinus_pinea.JPG【Photo】切り立った岩肌の峨々たるティターノ山頂に築かれた空中要塞都市サンマリノ共和国(左写真)アッピア街道など古代ローマが敷設した道沿いに並木を形成し、作曲家レスピーギが「ローマの松」の題材にしたイタリアカサマツの背景にサンマリノの姿が描かれた共和国発行の切手(右写真)

 英語では7月をJulyと呼びますが、これは7月に生まれた古代共和制ローマ時代の指導者Julius Caesar ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)に由来するもの。よって7月は、混迷の世を導く指導者として歴史に卓越した足跡を残した英雄に由来する月でもあるのです。戦乱の絶えなかった地中海世界にパクス・ロマーナをもたらしたカエサルの没後、帝政に移行するも東西ふたつの帝国に分裂、AC476に西ローマ帝国が滅亡した後は、近世に至るまでイタリア半島は分離独立の都市国家として、また外国勢力による支配を受けるなど、1861年の国家統一まで長い紆余曲折を経ます。
garibaldi@poste_italia.jpg【Photo】イタリア統一運動で赤シャツ隊とも呼ばれた千人隊を率い、目覚ましい活躍をみせた英雄ジュゼッペ・ガリバルディの統一150周年記念切手

 今年で統一150周年を迎えたイタリアでは、年間通してさまざまな記念行事が行われます。Poste Italiane(イタリア国営郵便)による切手の発行もそのひとつ。祖国統一の国民的英雄、ジュゼッペ・ガリバルディや、初代国王ヴィトリオ・エマヌエーレ2世など、リソルジメント(祖国統一運動)に功績を残した10人の人物を取り上げたシリーズの切手も登場しました。
berlucchi.jpg

 祖国統一150周年の祝杯を上げたくなる切手がコレ。イタリアン・シャンパーニュとも呼ばれる高い酒質を備えた北イタリア・ロンバルディア州Franciacorta フランチャコルタ地方のスプマンテ醸造元「Berlucchi ベルルッキ」が、今年設立50周年を迎えたのを記念したもの。女性の憧れ「Made in Italy」製品を取り上げるシリーズの一枚です。

farfalle.jpg ローマにある「Museo Nazionale delle Paste Alimentari (国立パスタ博物館)」の切手もイタリアらしい絵柄。世界中で愛されるパスタの歴史や製造機の変遷などを展示する世界で唯一のパスタ専門博物館の切手には、蝶の形をしたパスタ「Farfalle ファルファッレ」が舞っています。ローマが州都のラッツィオ州とアブルッツォ州の境にあるアペニン山脈に抱かれた小さな山里 Amatrice アマトリーチェの郷土料理がお馴染みの「Amatriciana アマトリチャーナ」。グアンチャーレかパンチェッタといった豚肉の塩漬けベーコンに玉ネギとペコリーノチーズ・少量の唐辛子を加え、オイルと白ワインで風味付けするトマトソース風味のパスタ料理です。
francobollo_amatriciana.jpg
 昨年創立120周年を迎えたローマのビスケットメーカー「P.Gentilini ピエトロ・ジェンティリーニ」創業当時のパッケージの切手も美味しそう。子どものおやつ向けのビスケットだけでなく、イタリア人の朝食には、飛び切り甘いパンやビスケットがカプチーノととも食卓に上がります。biscotti_gentilini.jpg
 今年発売されたMade in Italy シリーズで秀逸なのが、ゴルゴンゾーラ(ピエモンテ州)、パルミジャーノ・レッジャーノ(エミリア・ロマーニャ州)、モッツァレラ・ディ・ブファーラ・カンパーニャ(カンパーニャ州)、ラグザーノ(シチリア州)というイタリア各地の代表的なD.O.P(Denominazione d'Origine Protetta 原産地呼称統制)チーズを題材にした4枚。どれも美味しそうなチーズの絵柄で、見ているだけでヴィーノが飲みたくなり、おなかが空いてくる罪作りな切手ばかり。
     gorgonzola.jpg parmiggiano.jpg
     mozarella.jpg ragusano.jpg
 
 イタリアから今年届いたハガキを見て「おや?」と、思ったことがあります。以前は0.85ユーロで日本まで郵送できたPoste Italiane(イタリア国営郵便)の料金が、ほぼ倍額の1.60ユーロに今年1月から値上げされたとのこと。

amintore_fanfani.jpg ゼロがやたらと多い「Lire リラ」が通貨だったかつての時代から、ユーロが導入されて以降、桁が少なくなったのをいいことに、便乗値上げが相次いだイタリア。1ユーロ切手に肖像が描かれたアミントレ・ファンファーニが首相を務めた1950年代から'80年代のほうが暮らしやすかった、なんて声も聞かれるとか。世の東西を問わず、せちがらい世の中のようで...。


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2011/03/06

♪ はーるが来た、はーるが来た

Piatto 3月号 こぼれ話vol.2
web Piatto URL:http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/

piatto110305.jpg 弥生3月を迎え、今日は二十四節気の啓蟄。とはいえ、仙台では梅の開花を宣言したばかりで、まだ雪がちらつく寒い日が続きます。冬ごもりの虫たちが姿を現すのはまだ先でしょう。うららかな春の訪れが待ち遠しい一方で、スギ花粉症に悩む私にとっては、花粉との闘いに明け暮れるユウウツな季節もすぐ眼の前。う・・・。

piatto1103_0.jpg さて、Piatto3月号「おウチでクッキング」は、春のお出掛けにオススメの料理2品をご紹介しました。60品種200本の梅が揃う仙台市若林区の仙台市農業園芸センターや、シダレザクラを中心に360本の桜が春爛漫を告げる榴ヶ岡公園などのお花見スポットで撮影を行いたかったのですが、今回の撮影が行われたのは2月中旬。ソメイヨシノの蕾はまだふくらんですらいません。

 今月の誌面では、舞い散った桜の花がちらし寿司の上やお重のまわりに写っています。安易に造花で妥協しないのが Piatto 流。スタッフが花屋さんから早咲きの桜として知られる「啓翁桜(けいおうざくら)」を調達してきました。

piatto1103_1-1.jpg 12月中旬から3月が旬という啓翁桜は、現在、山形で盛んに栽培される品種です。一般の桜のような太い幹がなく、株から出た何本もの細い枝に小ぶりなピンクの花を数多く咲かせます。そのルーツは、昭和初期に福岡県久留米市で誕生した「敬翁桜(けいおうざくら)」。山形に導入された後、選抜を重ねるうちに、呼び名が現在一般に使われる啓翁桜へと変化しました。

 啓翁桜のもうひとつの特徴は、華やかに香り立つ甘い香り。撮影現場には、えもいわれぬ芳香が漂っていました。ここでその香りをお伝えできれば良かったのですが・・・。

piatto1103_2.jpg ちらし寿司と一緒に楽しみたいのが、今回ご紹介したオリジナルの「SAKURA酒」。桜の塩漬けを浮かべて春らしさを演出する、この食前酒を考案いただいた料理研究家の鈴木 茜先生は、宮城県産の微発泡性低アルコール日本酒でも試作したそうです。

 しかしながら、桜と相性が良かったのは「章姫」というイチゴをピューレにして、アルコール度数6%の微発泡性純米酒とブレンドした「ちょびっと乾杯」(300mℓ入680円)。静岡県浜松市にある「花の舞酒造」が製造するこのお酒は、昨年のモンドセレクションで金賞を受賞しています。

piatto1103_3.jpg
 甘酸っぱいイチゴとサクラが爽やかに香り、口当たりの優しいシュワシュワの食前酒と啓翁桜とが、一足早い春をもたらしてくれました。

 地産地消にこだわるなら、春季だけ数量限定で発売される一ノ蔵「ひめぜんUme〈Link to website 〉も春らしいアペリティフとなります。県下では蔵王町が主産地となる青梅「白加賀」を黄熟させ、梅酒にしてから、女性の支持が高い「ひめぜんsweet」とブレンド。昨年デビューしたこのリキュールは、今年は3月11日(金)に発売されます。

 こうして春を感じてみるのもいいですね。

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2011/03/05

3月号表紙の裏話

Piatto 3月号 こぼれ話vol.1

web Piatto URL:http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/

front110305.jpg 本日発行のマンスリーマガジンPiatto 3月号の巻頭特集は「ありがとうのかたち― 気持ちを伝えるプチギフト」。春は別れと出会いの季節。人生の節目にあたる人へのお祝いや、お世話になった方への感謝の気持ちを伝えるちょっとした贈り物と、その演出法をご紹介しています。

 表紙には、純白の布地を淡いピンクのリボンで結んだ大きさ5cmほどのギフトBOXが登場しています。贈る人の気持ちがこもった包みを開けるときのワクワク感を表現してみましたが、いかがでしょう。皆様の目に触れる表紙には、結局登場しませんでしたが、メインキャストとなったこのBOXには、もうひとつの主役候補が控えていました。

talk11-00_02.jpg それは、仙台市青葉区二日町に昨年8月OPENした洋菓子店「九二四四(きゅうにいよんよん)」のオーナーパティシェ・橋浦邦義さんにギフトBOXの作成を打診し、橋浦さんがお知り合いの方に色違いで作ってもらったというふたつの色違いBOXです。

 使った素材は製菓材料として使われるプラスチックチョコレート。バレンタインデーに手作りチョコを贈った方はお使いになったかもしれませんね。製菓用のクーベルチュールチョコや、今回のケースで使用したホワイトチョコを湯煎して溶かし、水あめや色付けのシロップと混ぜてさまざまな形に成型してゆきます。

 スタジオでは、それぞれのパターンを同じように撮影してみました。今回採用した布製のボックスは、Piattoが目指す上質感や大人っぽさがある一方、プラスチックチョコレート製はご覧の通りキュートな印象。
 talk11-03_01.jpg
 いずれ甲乙つけがたいため、周囲の女性たちに、どちらのBOXを貰ったら嬉しいかを尋ねてみました。予想通り人それぞれ好みは分かれましたが、最終的に「大人女子が貰ってうれしいボックスはどちらか?」という判断基準で、ご覧の通りの結果となりました。せっかく作って頂いたふたつのボックスをご紹介できないのでは申し訳ないと、こちらでお披露目した次第です。

 誌面編集の舞台裏では、このように「あーでもない、こーでもない」という自問自答と試行錯誤を繰り返しながら、少しでも皆さんに楽しんで頂ける誌面作りに取り組んでいます。

 そういえば、撮影終了後、あのチョコレート製のBOXはどうなったんだろう?? 私がスタジオを出た後、撮影スタッフの「おやつ」になったのか、それとも・・・

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2011/02/06

来たれ 肉食系女子

Piatto こぼれ話 vol.2 (当篇のダイジェスト版 web Piatto はコチラ

comfy_2.jpg Piatto2月号「食材手帳」のお題は仙台味噌。「美人をつくる味噌」では、健やかな女性美を生み出す味噌の効能を中心にご紹介しました。実践篇として取り上げたかったのが、仙台味噌を使った料理。その候補探しをする中でキャッチしたのが、味噌風味のクリームソースパスタの存在でした。

【上photo】螺旋階段を上がった2Fが北欧ビンテージ家具を配した居心地の良い飲食スペース

 発酵食品の味噌と乳製品の相性の良さは容易に想像がつきます。即断即決、パスタだけではなく、ピッツァやドリアにも味噌を取り入れているというカフェ・レストラン「COMFY(コンフィ)」に取材のアポを入れました。

comfy_3.jpg【photo】COMFY店内のファイヤーキングコレクションの一部。小売する商品も含まれる ※photoクリックで拡大

 店に伺ったのが、ディナーの営業開始直前。店一番の人気メニュー、「仙台味噌のクリームパスタ」は、7年前のオープン当初から続く川村 義之シェフのスペシャリテです。川村さんは蔵王連峰を望む白石の自家農園で無農薬栽培する野菜類を積極的にメニューに取り入れています。時には野菜を店内で直売することもあるのだそう。北欧ビンテージ家具やファイヤーキングのカップ類がディスプレーされた店内は、およそ9 割を占めるという女性客の女子ゴコロをくすぐる味付けあちらこちらに。

Miroton_comfy.jpg【右photo】「豚肉のミロトン風」。一般にビーフをオーブン焼きにするが、COMFYではポークを使って日本人好みの味に仕上げる

 ランチ限定の「レディースセット」もそんなひとつ。豚の角切り肉をトマトとチーズで煮込んだフランスの家庭料理「豚肉のミロトン風」と仙台味噌のクリームパスタが頂ける欲張りなセットです。ともにハーフサイズゆえ、どちらも頂けちゃうという仕掛け。スープ、サラダ、パンorライス、ミニデザートがついて1,580円也。よく聞かれるそうですが、レディースセットは男性でもオーダー可能とのこと。美味しいものには目がない世の男性諸氏、ミッツ・マングローブやマツコ・デラックスのように女装はしなくても大丈夫ですよ。

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【photo】作り置きすることで、味噌クリームソースの風味が短冊切りした大根とベーコンに浸透し、一体感を生む(左写真) 味噌の香味が飛ばないよう、たっぷりのホウレンソウの食感が残る程度にパスタと馴染ませる(右写真)

 数が出る人気メニューゆえ、あらかじめソースは仕込んでおきます。ソースには短冊切りした大根とベーコンが入っており、オーダーを受けてから新たに生クリームと青菜を加えます。ソースを加熱して茹で上がったスパゲッティと馴染ませ、味噌と和風だしを混ぜて乾燥させたオリジナルのドライ味噌とわけぎをトッピングすれば完成です。クリームソース系パスタではありますが、ほんのり味噌の香りが和のテイストを醸し出します。

spaghetti-miso.jpg【photo】仙台味噌のクリームパスタ(単品950円)

 女性客が多いだけにヘルシー路線かと思いきや、COMFYの人気シリーズ企画が「食べ放題」だと聞いてビックリ。スープ、サラダ、ライスorパン、デザートが付いた月替わりのメインディッシュを異なる味付けで楽しめるというもの。

 今月は17日から「手羽カルビ食べ放題」を実施。1月は和風ガーリックソース・特製カレーソース・ねぎ味噌ソース・わさびマヨネーズソースという4種のソースで変化を付けた「ビーフステーキ食べ放題」2,480円、直近では12月「ハンバーグ」1,980円、11月「チキンカツ」1,980円、10月「ポークソテー」1,980円... と見事なまでに肉料理のオンパレード。

tabeho-dai_comfy.jpg【photo】1月の食べ放題はビーフステーキ。ちなみにロケ地は「バイキング食べ放題」で知られる全国チェーン「すたみな郎」ではないので、念のため

 「魚料理で食べ放題をやったこともあるのですが、お肉の方が皆さん喜んで頂けるみたいで」と川村シェフは苦笑い。「ステーキなら4、5枚は皆さん召し上がりますよ」というシェフの話に、肉食系女子の旺盛な食べっぷりに感心することしきり。スイーツ食べ放題も随時実施しているようですので、気になる方はCOMFYのブログをチェックして下さいね。
http://comfy-blog.blogspot.com/

 COMFYでは、市営地下鉄主要10駅や仙台市内大型書店などに設置しているのと同様、リアルPiatto をお手にとってご覧頂き、お持ち帰り頂くこともできますので、ぜひどうぞ(数量限定)

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COMFY (コンフィー)

住:仙台市青葉区北根黒松1-20 神山ビル2階
Phone:022-301-7856
営:ランチタイム 11:30-15:00
  ティータイム 15:00-17:00
  ディナータイム17:00-22:00(L.O. 21:30)
定休日:火曜日 / 年末年始 P4台分

URL :http://colorstown.biz/shop/cmf/index.html

2011/02/05

新カテゴリー 「Piatto こぼれ話」

 昨年10月に新創刊した大人女子のためのマンスリーマガジン「Piatto(ピアット)」。Web とモバイル限定コンテンツに「こぼれ話」という人気コーナーがあります。不肖・庄イタが誌面制作を手掛けており、取材の舞台裏や誌面化できなかった情報などを「Viaggio al Mondo ~あるもん探しの旅」とは一味違った軽いタッチでまとめています。
◆ web Piatto ⇒ http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/
◆ mobile Piatto ⇒http://piatto.kahoku.co.jp/piatto/m/       または下記QRコードから

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 更新ペースを上げるため、Viaggio al Mondo ~あるもん探しの旅に、新カテゴリー「Piatto こぼれ話」を新設することにしました。こちらには web Piatto の内容を少し変えてアップします。本日2月5日(土)発行の2月号では、仙台味噌を取り上げ、庄イタがふたつのこぼれ話をご披露しています。今回はそのうちのひとつから。

味噌屋さんの味噌ランチ

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 美と健康を気遣う女性にウレシイことがいっぱいある味噌の話をあれこれ伺ったのが、今年で創業157年を迎える仙台味噌の老舗「佐々重」。青葉区本町にある本店には、安心安全なこだわりの食材がさまざまに揃い、100g から量り売りしている無添加の生味噌だけでも12種類が揃います。使い道が分からなければ、てきぱきとした応対がいつも気持ちよいお店の方に相談に乗ってもらえる上、試食もできるので、店頭で味噌の味を確かめられます。

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【photo】のれんを受け継ぐ9代目、佐々木 淳一郎 社長のこだわりを形にした限定品「淳朴」(1kg2,600円・左写真)。宮城県登米市米山町産で特別栽培の認証を受けたササニシキ一等米と宮城を代表する大豆品種ミヤギシロメ一等大豆、沖縄の海塩を使用。通常の仙台味噌は大豆6:米麹4 の配合だが、5:5 の同量配合と塩分含有率11.5%の減塩化により、上品な甘味と大豆本来の旨味が味わえる。 外皮を取り除いた国産大豆と米麹を贅沢に使用、鮮やかな山吹色の甘口味噌「特吟」(1kg1,470円・右写真)

eatin_sasajyu.jpg【photo】佐々重 本店イートインスペース

 発酵食品は微生物の働きで豊富な栄養素がヒトの体に取り込まれやすく変化するのみならず、老化の原因となる活性酸素を非活性化する働きもあるといいますので、毎日の食事に積極的に取り入れることで、サビつかないピカピカの若さを保つことができるわけです。

 そこで訪れたのが、本店内にあるイートインコーナー。味噌の色で(?)統一された一角では、仙台味噌を取り入れた「特製焼きおにぎり・サラダ定食」(880円)、「特製味噌ロースカツ重定食」「特製味噌のロース焼き重定食」「極上の味噌カツサンド重セット」(各1,200円)、味噌かつ丼(1,000円・1日限定10食)といった豚肉を使ったランチが用意されます。

 豚肉と味噌は組み合わせることでさまざまなメリットがあります。味噌で漬け込んだ豚肉は、味噌のアミノ酸と酵素の働きにより、ビタミンB1などの栄養吸収が促進されます。味噌に含まれるグルタミン酸は、豚肉のイノシン酸との相乗効果で肉の旨みを増す効果があり、味噌に含まれる酵母が肉の繊維質を柔らかくする働きも。

katsudon_sasajyu.jpg【photo】限定10食の味噌かつ丼。週替わりの味噌汁や日替わりの自家製デザートも魅力

 11:30~15:00のランチタイム限定で、味噌おにぎりに味噌汁がついた「お持ち帰りセット」(300円)のほか、特製焼きおにぎり・サラダ定食以外のメニューは、テイクアウトも可能(1,000円・事前予約がベター)です。

 多くの皆さんがそうであるように、"限定"という言葉に弱い私がオーダーしたのは、味噌かつ丼。長期熟成により大豆の旨味を引き出した辛口米麹味噌の定番「本場 仙臺味噌(粒)」を挟み込んだ宮城県産もち豚を用いています。ご飯は宮城のひとめぼれ。量の加減をお好みで調整してくれます。

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【photo】佐々重 本店のベストセラー、本場仙臺味噌(粒)を宮城県産もち豚に挟み込んだ味噌かつ丼(写左真) 味噌と一緒に摂取することで野菜の栄養分が吸収されやすくなる効果が期待できる具だくさんの味噌汁(右写真)

 ワカメ・大根・豆腐・油揚げ・ネギが入った味噌汁には、食に関する造詣が深かった藩祖・伊達政宗公が、仙台城築城の際に造らせた味噌蔵「御塩礎蔵(おえんそぐら)」に由来する味噌が使われていました。辛口の「ごえんそ」は、具だくさんに負けない奥行きのあるしっかりとした風味が魅力。味噌汁は週替わりで味噌が変わるそうなので、仙台味噌のバリエーションも楽しめます。

 辛口味噌というと塩分を気にする方もおいででしょうが、一杯の味噌汁に含まれる塩分はおよそ1.4g。日本人の平均塩分摂取量である1日12~13gと比較してもさほど気になる数値ではないことはPiatto 2月号でもご紹介した通りです。

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【photo】付け合せはユズ風味の大根の浅漬けと、胡桃味噌を青シソで巻いてサッと揚げた宮城県北の伝統食しそ巻き(左写真) ほうじ茶と共に食後に供される自家製デザート。デミサイズの味噌チーズケーキ(右写真)

cake2_sasajyu.jpg【photo】ランチにセットされるのはデミサイズの味噌チーズケーキ
 
 食後のデザートには、日替わりで自家製の焼き菓子やケーキが用意されます。この日はタルト生地の上に敷かれた黒ゴマがアクセントになり、コクのあるねっとりとした蔵王産クリームチーズの旨味が、ほのかな酸味を伴う甘口味噌「みかく」とベストマッチな味噌風味のチーズケーキでした。
 
 さすがは味噌屋さん自らプロデュースするランチセットだけに、どれも味噌の風味を上手に取り入れたたものばかり。1854年(安政元年)創業の老舗・佐々重 本店さんの味噌づくしランチで味噌使いの奥深いワザを学び、味噌を使いこなしてこそ、伊達な文化が息づく城下町仙台の一人前の大人女子ですぞ。

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佐々重 本店

住:仙台市青葉区本町2-9-7
Phone:022-264-3310
営業時間:10:00~18:30
ランチ:11:30~15:00
不定休 Pあり
URL: http://www.sasaju.co.jp/index.html

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