わんぱくたまご
Piatto3月号こぼれ話ver.2
19世紀英国では、産業革命による粗悪な大量生産品の氾濫に対し、暮らしに芸術を取り入れ、豊かな創造性を取り戻そうというアーツ&クラフツ運動が起こりました。その精神的な支柱となったのが、テキスタイルデザイナー・詩人・空想的社会主義者のウイリアム・モリス(1834‐1896)です。
ヴィクトリア朝英国に花開いたラファエル前派や世紀末ウイーンを妖しく彩ったウィーン分離派、フランス・ベルギーのアール・ヌーヴォー運動にも影響を与え、モダンデザインの祖とも呼ばれるモリス。21世紀を迎えた現在も色褪せないその思想を具現化した樹木や草花・鳥など自然のモチーフを取り入れたインテリア製品の数々。生命の芽吹きを感じさせるこれからの季節、暮らしの中に取り入れてみては。
昨年はモリスが設立した「MORRIS&Co.」(モリス商会)〈Link to Website〉創立150周年でした。キイチゴをくわえたツグミを意匠化した「Strawberry Thief いちご泥棒」柄のファブリックの前に立つモデルの高以亜希子さんが表紙のPiatto 〈Link to Website〉3月号は本日発行。巻頭特集のテーマは人の往き来が増えるこれからの季節、大人の女子会にお勧めの3店をロケーション別にセレクトしました。

随時募集中の読者モデルとしてご登場頂いた高橋由香さん、佐藤久美子さんのお2人に召し上がって頂いたのは、仙台市戦災復興記念館の脇にある「土井親方のこだわり料理 縁(えん)」の親方おまかせコース。お品書きにあった「カニ入りだし巻き玉子」で使っているという玉子に「おぉ」と反応した庄イタなのでした。
【Photo】土井親方のこだわり料理 縁のだし巻き玉子は3種類の味付け。プレーン(500円)やくらい山葵(550円)カニ(写真・650円) 全てお持ち帰り可
それは先月末からオンエアが始まった日本生命のCMに出演している千葉県八街市「エコファーム浅野」浅野悦男代表や東京表参道「bar&enoteca Implicito」松永聡オーナーらが、海・山・里に珠玉の食材が揃う食の都・庄内の視察に訪れた折に見学した鶴岡市羽黒町「わんぱく農場」の「わんぱくたまご」でした。地に足が付いた仕事をしていた頃の「アル・ケッチァーノ」奥田政行氏をガイド役に伺ったのは、高病原性鳥インフルエンザが問題となり、部外者が鶏舎への立ち入りを一般に制限されるようになる1年前の2004年6月のこと。

運営元の(株)エコ・オフィス代表取締役 松浦眞紀子さんご案内のもと見学したわんぱく農場は、狭苦しいケージに鶏を押し込んで卵を産ませる養鶏場とは全く異なるものでした。数ある玉子の中で、みやぎ食材伝道師である土井親方の厳しいお眼鏡にかなった鶏卵を産む2,000羽のニワトリたちは、クラシック音楽が流れるストレスフリーな開放鶏舎と自由に行き来できる庭で放し飼いにされていました(現在は3,000羽を飼育)。
【Photo】一般的な卵と比べて高タンパク低コレステロールなわんぱくたまご。生臭さのないハリのある黄身、ぷっくりした白身の盛り上がりが品質と鮮度の良さを物語る。
こうした状態を維持する期間が普通の卵より長いのもこの玉子の特徴
地元で調達した米ぬか・大豆かす・トウモロコシなどの穀類、おから・庄内麩、採卵後に粉末化された鮭や牡蠣殻など、入手経路が明白な材料だけを高温発酵装置で自社加工し、配合飼料となります。この完全発酵飼料を与えるため、不快な臭気をほとんど感じさせない鶏フンは、大豆やダイコンなどの農園内で栽培する野菜類の有機肥料として活用されます。与える水は総面積4,500坪の敷地に掘削した井戸で地下80mから汲み上げたミネラル成分豊富な月山水系の伏流水。養鶏場といえば、ニワトリの排泄物による特有の臭気を感じるのが普通ですが、こちらはその限りではないのがとても印象的でした。

そうした環境のもとで抗生剤を投与されずに伸び伸びと育つ鶏たちが生む卵もまた健康そのもの。白身の盛り上がりが高く、ハリのある黄身はご覧の通り針ネズミ状態になってもぷるんとしたまま。たまごかけご飯にしてよし、加熱調理してよし。「仙台でこの玉子を使っているのはウチだけかも」と土井親方。並々ならぬ素材に対するこだわりを垣間見たのでした。
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土井親方のこだわり料理 縁(えん)
住:仙台市青葉区大町2丁目13-9 幸田ビル1F
Phone:022-263-1030
営:昼11:30~13:30(要予約・5名以上から)
夜17:00~22:00
定休:日曜・祝日
URL:http://kodawari-en.com/index.html
わんぱく農場
住:鶴岡市羽黒町荒川字漆畑33
Phone:0235-78-0232
購入はフリーアクセス:0120-189-414
URL: http://www.wanpakunoujou.com/index.html



プリンチペからは、料理のみならず生き方についても多くを学んだと語る広瀬さん。2009年3月に人生の師と仰いだプリンチぺが急逝した後、郷里の仙台に戻りました。その年の12月、せんだいメディアテーク・オープンスクエアを会場に開催されたインテリア・空間デザイナーである尾形欣一氏のエキシビジョンのレセプションで、イタリア好きの私に是非にと尾形さんからご紹介されたのが廣瀬さんご夫妻でした。


【Photo】Salone del Piatto当日は、プラス2,000円で料理とのアッビナメント(=組み合わせ・マリアージュ)を意識したワイン4種をグラスでサービス。注ぎ足しでは物足りない方は、別途料金でボトルオーダーも可(※写真のVino Toscanoはありません)
本日発行
【Photo】スタイルスパ・ガウシェル仙台藤崎店のまばゆいウエイティング・スペース
【Photo】温感効果が高いショウガを摂取できる「ヴェーダヴィ ジンジャーシロップ」
Piatto10月号こぼれ話 ver.2
そのイタリア・マルケ州産「Pescevino ペッシェヴィーノ」は1996年ヴィンテージ。本来は淡い若草色に輝くはずのヴィーノですが、室温に長期間置かれ、飲み頃をとうに過ぎているため、すっかり変色していました。中身は隣りに置いてある「Maille マイユ」のワインヴィネガーと同じような酢に変わっていることでしょう。エチケッタにはBianco delle Marche(=マルケ州の白)とあるので、間違いなく白ワインなのですが、ここまで激しく変色したワインを見ることはまずありません。
【Photo】マルケ州アンコーナ県Senigalliaセニガッリアには、古代ローマ時代の円形劇場跡の建物に魚市場が立つ。目の前に広がるアドリア海の新鮮な魚がふんだんに並ぶ
2003年(平成15)10月にマルケ州アンコーナ県Loreto ロレートにある州立の料理学校を訪れました。有機農業を通じた民間交流を行うため、マルケ州を訪れた鶴岡アル・ケッチァーノ奥田シェフ一行に同行取材を行う中で、その日は同校の講師を務める地元のシェフからマルケ州の郷土料理を教えてもらったのです。


【Photo】火を通す時間を素材ごとに変え、理想的な食感を生むよう矢島シェフのアレンジが加わった一皿。2名から要予約のこの大皿盛りは2名分で6,000円


【Photo】今月リニューアルしたPiattoのルーツともいうべき河北新報社発行の月刊誌「alpha アルファ」。1997年6月号(上写真)と1998年1月号(左写真)の表紙では、仙台駅前でプリクラを撮っていたところをスカウトされ、モデルの仕事を始めた頃の高以さんを起用
【Photo】強い日差しのもとで行われた撮影のひとこま
高以さんがポーズを変えながらシャッターを何度も切ってゆくのですが、三浦さんは、最高気温が33.8℃に達した炎天下のコートに一人立ち続け、素振りをずっと続けられました。その熱演ぶりに、熱血漢として知られる元プロテニスプレーヤーに姿を重ねた撮影クルーの誰もが、いつしか三浦さんをこうお呼びしていたのでした。
昨年6月には、この番組の収録のため、松岡 修造氏が食の都・庄内を訪れました。遊佐町では船上で岩ガキをほおばりながら、背景の山(⇒鳥海山)を指差し、福島・会津の宝の山こと磐梯山と言ってみたり、喉ごしのよい夏の庄内の味「麦切り」を、切り裂きジャックでもあるまいに「喉切り」と口走ってしまうなど天然系のキャラを炸裂させています。その様子は⇒
昨年10月に新創刊した
甘いものに目がないゴーゴー氏イチオシだったのが、3月の震災で店舗を襲った津波により、一階部分が浸水、製造機械類が使えなくなったため、7月初旬まで休業を余儀なくされた宮城県多賀城市「Kazunoli Mulata」の看板商品マカロンです。この店、ALPHA2002年2月号「あま~い生活」では、「フランス菓子シセイドウ」という旧店名時代に取材しています。当時からマカロンは人気がありましたが、クレームブリュレと並ぶ私のオススメだったモンブランを9年前は取り上げました。
私が頂いたのはイチゴとピスタチオ。素材の風味が活きた優しい甘さのクリームとアーモンドが香るサックリとしたメレンゲ生地のハーモニーが絶妙です。この上は、コーヒー・抹茶・ココナッツ・ショコラ・キャラメル・レモン・ゴマ・ショコラ&カシスなど、ほか10種類のお味が気になるところ。これは即予約せねば、と思ったのでした。
翌7月14日(木)の朝は、多賀城在住のプランナーSさんと別件で打合せが入っていました。「先日営業を再開した近所の人気店から今朝買って来ました」と切り出したSさんの手には、Kazunoli Mulataの12個入りマカロンがしっかりと握られていたではありませんかっ!!
Piatto7月号で特集したCover Story 「ハートを届ける手紙」の撮影が行われたのは、仙台市青葉区立町にあるレターグッズと雑貨の店「yutorico(ユトリコ)」。オーナーである高橋 智美さんのセンスが投影されたかわいらしい店内をお借りしました。
お店では陳列台として使っているヴィンテージもののデスクを店の入口に移動させて準備完了。そこで手紙を書き始めた場面を押さえる予定でした。モデルを務めたのは、編集スタッフのSさん。(左写真)
次に光を吸収する黒っぽい服装だったSさんに土俵入りで力士が着ける化粧まわしのように(笑)白いシーツを巻きつけたのです。これで右から差し込む光が和らぐとともに、左手のレフ板、前面の白い壁、そして手前からの四方から光が交差し、腕の内側にできる影を消すわけです。うーむ、これぞプロの技。
仙台で開催される特別展「フェルメールからのラブレター展」(10/27~12/12)で出合えるのは、現存する真作が30点ほどしかない寡作の画家が、円熟期に描いた光の微妙な陰影をとらえた静謐な人物画「手紙を読む青衣の女」「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使い」の3作。奇しくもPiatto今月の特集テーマ「手紙」を題材とした作品ばかり。手紙を読む青衣の女(上左写真)は本邦初上陸で、公開直前に本国オランダでの修復が完了したそうです。当時は極めて高価な顔料だった天然ウルトラマリンやラピスラズリを使ったフェルメールブルーが鮮やかに蘇ったとのこと。



空気・水・火・土という当時いわれた四大元素や、四季を寓意化した要素から構成された肖像画の数々。デフォルメされない写実的なモノたちが、複雑にコラージュされることによって、肖像画へとメタモルフォーゼしてゆくさまはトリックアートそのものです。このマニエリスムの画家は、まるで視覚の魔術師のようではありませんか。
お腹がすく切手・飲みたくなる切手 
【Photo】イタリア統一運動で赤シャツ隊とも呼ばれた千人隊を率い、目覚ましい活躍をみせた英雄ジュゼッペ・ガリバルディの統一150周年記念切手
ローマにある「Museo Nazionale delle Paste Alimentari (国立パスタ博物館)」の切手もイタリアらしい絵柄。世界中で愛されるパスタの歴史や製造機の変遷などを展示する世界で唯一のパスタ専門博物館の切手には、蝶の形をしたパスタ「Farfalle ファルファッレ」が舞っています。ローマが州都のラッツィオ州とアブルッツォ州の境にあるアペニン山脈に抱かれた小さな山里 



ゼロがやたらと多い「
弥生3月を迎え、今日は二十四節気の啓蟄。とはいえ、仙台では梅の開花を宣言したばかりで、まだ雪がちらつく寒い日が続きます。冬ごもりの虫たちが姿を現すのはまだ先でしょう。うららかな春の訪れが待ち遠しい一方で、スギ花粉症に悩む私にとっては、花粉との闘いに明け暮れるユウウツな季節もすぐ眼の前。ううう・・・。
さて、Piatto3月号「おウチでクッキング」は、春のお出掛けにオススメの料理2品をご紹介しました。60品種200本の梅が揃う仙台市若林区の仙台市農業園芸センターや、シダレザクラを中心に360本の桜が春爛漫を告げる榴ヶ岡公園などのお花見スポットで撮影を行いたかったのですが、今回の撮影が行われたのは2月中旬。ソメイヨシノの蕾はまだふくらんですらいません。
12月中旬から3月が旬という啓翁桜は、現在、山形で盛んに栽培される品種です。一般の桜のような太い幹がなく、株から出た何本もの細い枝に小ぶりなピンクの花を数多く咲かせます。そのルーツは、昭和初期に福岡県久留米市で誕生した「敬翁桜(けいおうざくら)」。山形に導入された後、選抜を重ねるうちに、呼び名が現在一般に使われる啓翁桜へと変化しました。
ちらし寿司と一緒に楽しみたいのが、今回ご紹介したオリジナルの「SAKURA酒」。桜の塩漬けを浮かべて春らしさを演出する、この食前酒を考案いただいた料理研究家の鈴木 茜先生は、宮城県産の微発泡性低アルコール日本酒でも試作したそうです。
本日発行のマンスリーマガジンPiatto 3月号の巻頭特集は「ありがとうのかたち― 気持ちを伝えるプチギフト」。春は別れと出会いの季節。人生の節目にあたる人へのお祝いや、お世話になった方への感謝の気持ちを伝えるちょっとした贈り物と、その演出法をご紹介しています。
それは、仙台市青葉区二日町に昨年8月OPENした洋菓子店「九二四四(きゅうにいよんよん)」のオーナーパティシェ・橋浦邦義さんにギフトBOXの作成を打診し、橋浦さんがお知り合いの方に色違いで作ってもらったというふたつの色違いBOXです。
Piatto2月号「食材手帳」のお題は仙台味噌。「
【右photo】「豚肉のミロトン風」。一般にビーフをオーブン焼きにするが、COMFYではポークを使って日本人好みの味に仕上げる

【photo】仙台味噌のクリームパスタ(単品950円)
【photo】1月の食べ放題はビーフステーキ。ちなみにロケ地は「バイキング食べ放題」で知られる全国チェーン「すたみな●郎」ではないので、念のため



【photo】佐々重 本店イートインスペース
【photo】限定10食の味噌かつ丼。週替わりの味噌汁や日替わりの自家製デザートも魅力


【photo】ランチにセットされるのはデミサイズの味噌チーズケーキ
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