河北新報

2006年8月17日

【日米交換ブログ】

プロの腕が問われる

【日米交換ブログ・California】 「テロ警戒レベル」のタイトルで書かれた佐藤さんのブログの終わりの方を読み、ある言葉が浮かびました。それは「プロが危ない」です。

 現在インターネットの深化はあらゆるところで従来のプロの聖域に一般大衆が迫る状況を作り出しているようです。今日はドキュメンタリー・フィルムを制作している女性に会いました。以前に比べ制作した作品を発表する場が大いに増えたと喜んでいます。現在はiFilmやyoutubeやatomfilmなどインターネット上の発表の場が増えています。

 しかし同時にそれは今まで全く相手にされていなかったアマの制作者にも同じ様に参加出来る場を提供しているだけに、競争も激しくなったと言うのです。アマとプロの垣根をインターネットがかなり低くして来ています。真にプロであり続けるためには従来以上の努力が必要との事でした。


投稿者 california : 15:10

2006年8月11日

【ブログあれこれ, 日米交換ブログ】

テロ警戒レベル

 【日米交換ブログ・Sendai】 昨夜、米国在住のAさんのブログを訪問したときのことです。「国内のセキュリティーレベルがオレンジからレッドに引き上げられたとテレビで放映しています」。「速報」の見出しとともにそんな文章が目に飛び込んできました。英国から米国に向かう複数の旅客機を上空で爆破させるテロ計画を阻止したと英国政府が発表したのを受け、テロを警戒するために米国のセキュリティーレベルが最高度に引き上げられたのだそうです。

 Aさんにはまだお会いしたことはありません。個人的に運営しているブログからAさんのブログにトラックバックを送ったことがあります。それに対してこちらの記事にコメントをいただきました。Aさんが住む街は世界的に有名な観光地であり、その街での暮らしの様子がよく分かります。お互いにリンクしてあるので、よく訪問するブログサイトの一つになっています。

 暮らしにまつわる出来事としても、セキュリティーレベルは重大な関心事のはずです。Aさんのブログでは、単なる事実だけでなく、そんなときに市民の暮らしの中ではどんなことが起きるかについても、併せて記してありました。既存の報道ではなかなか伝わらない市民の表情が浮かんでくるようです。

 Aさんのブログを訪問したときには既に日本でも、英国政府の発表を軸にさまざまな報道が始まっていました。河北新報のニュースサイト「コルネット」も同様でした。しかし、米国内のセキュリティーレベルについては、日本の報道機関のウェッブではまだ報じられていませんでした。たまたま個人的につながっていた市民のブログで、その事実を知ったわけです。

 ニュースを受け取る側からすれば、速くて正確、なお内容があれば、知る手段はなんでもいいのですが、報道機関に身を置き、しかもネット分野を担当する立場からすると、内心、穏やかではありません。(佐藤)

投稿者 yoyu : 11:01

2006年8月 3日

【日米交換ブログ】

実名でやろう!

【日米交換ブログ・Sendai】 鶴亀さんのエントリー「人間として向き合う」に刺激されていろいろ考えました。インターネットが日本に登場して10年になりますが、さまざまな状況にある人間同士が意思を伝え合う道具としてインターネットを見た場合、その環境が熟したとは言えません。

  この10年を振り返ってみて最も問題だと思うのは、ネットの流行に流されたせいで、自分が何者であるかをきちんと伝えながらネットを使う可能性をほとんど省みなかった点です。匿名ではなく実名で行うコミュニケーションにネットを活用する場面を社会全体で数多く作り上げ、工夫していく必要があります。鶴亀さんの言葉を借りれば、人間として向き合うための前提になるような気がします。

 あえて我田引水的に言えば、新聞の世界は基本的に実名コミュニケーションの世界です。長い間培ってきた新聞メディアとしてのノウハウを実名コミュニケーションに生かす道もあるでしょう。

 今後は記者が書く記事についても実名を付する方向が重要だし、新聞社がブログやSNSによるコミュニティーを提案する場合、運営側といえども匿名は避けるべきです。
 (この段落はいただいたコメントをもとに追加しました)


 インターネットは「匿名によるコミュニケーション」という新しい可能性を開きました。ホームページ、掲示板、メーリングリスト、ブログなど、匿名による軽やかな情報の発信や交換が一気に進みました。

 しかし、残念ながらわたしたちは「匿名コミュニケーション」の可能性をうまくコントロールできていません。自分の言葉の危険性さえ意識せずにした発言が感情的な応酬につながったり、ひたすら相手を攻撃するだけといった事例が目立ちます。結果として言葉の暴力、一方的な主張、伝聞の無責任な増幅などの問題が多数発生し、いまや匿名コミュニケーションに対する一種の警戒感さえ生まれているように見えます。匿名よるコミュニケーションの場面でも、しっかりとルールを作り上げなければなりません。(佐藤)

投稿者 yoyu : 11:59

2006年7月31日

【日米交換ブログ】

人間として向き合う

【日米交換ブログ・California】 日本も梅雨明けし、いよいよ本格的な夏が始まりますね。カリフォルニアは二週間余り記録破りの熱波が襲い、連日大変な暑さでしたが、今週末から大分落ち着きました。七月も終わり、いよいよ八月を迎えますが、どんな夏になるでしょうか?

 新聞やテレビは連日イスラエルによるレバノン攻撃を伝えています。子供や市民の犠牲者の多さで国際社会の非難を受け、イスラエルも48時間の停戦を発表しましたが、今後どうなる事でしょうか? ただでさえ暑い中東の夏に戦争の熱さが加わり、人々の苦難はいかばかりかと胸が痛みます。米国にはユダヤ系の人もアラブ系の人も多く住み、こちらでは極めて仲良くやっているのに、本国同士は不信や憎み合いが続いています。

 最近のインターネット新聞で、イスラエルとレバノンの住民の間で相互にブログを通じてのコミュニケーションが発生していると知りました。ヘブライ語とアラビア語の言葉の問題もあり、英語を話す少数の市民同士での交流ですが、ささやかながら、希望を抱かせる動きです。国と国の間ではなかなか人間的には行動しにくく、ギクシャクしがちです。しかし一人の個人と個人であれば、相手を人間としてコミュニケートする事が出来ます。戦いの中にあっても国境を越えて市民同士が話す事を可能にするインターネットの力に期待したいところです。(鶴亀)

 

投稿者 : 15:14

【日米交換ブログ】

日米交換ブログ

 「Web日誌」をブログスタイルに切り替えた記念に「日米交換ブログ」を間もなく始めます。在米40年の経営コンサルタント鶴亀彰(つるかめ・あきら)さんに参加していただき、日米のインターネット、新聞、テレビなどのメディア事情について意見交換します。話題をあまり限定せずに、時には脱線もOKということにします。「Web日誌」のジャンルに「日米交換ブログ」を追加し、そのジャンルの中でのやりとりになります。

 日本の新聞社のインターネットは言うまでもなくネット発祥の地である米国の事例を参考に組み立てられてきました。ほぼ10年の歳月が過ぎました。米国モデルを自分たちの社会の中で有効なものにするにはどうしたらいいかを試行錯誤してきたような気がします。河北新報のニュースサイト「コルネット」が東北のニュース閲覧に登録制を採用する際も、米国のロサンゼルス・タイムズをモデルにした経緯があります。

 しかし、どんなに優れていても借り物は借り物にすぎないのであって、自分たちの仕事や暮らしに役に立つ環境にするには相当のエネルギーを要します。その意味で日本の新聞社のインターネットはまだまだ途中経過であります。振り返ればこの間も米国発のアイデアや実践例は日本のインターネット世界をリードしてきました。その動向からは目が離せません。

 今回、「日米交換ブログ」に参加していただく、鶴亀彰さんは在米40年の経営コンサルタント。日本企業の米国進出を長年、支援してきた人です。ITに携わる者にとっては重要な地域の一つであるシリコンバレーにおいても「日米の若い起業家を支援するビジネス・カフェ・インクを設立した経験があります。

  鶴亀さんとはNPO(民間非営利組織)の世界で縁ができました。鹿児島市にある南日本新聞社の客員編集委員を務めるなど日本の地方紙の実情に詳しい点も、今回の企画の参加していただく理由です。蛇足ですがこの企画への参加に対して謝礼等は一切お支払いしていません。鶴亀さんのブログサイトのアドレスは以下の通りです。
 http://plaza.rakuten.co.jp/akiratsurukame/diary/

▽鶴亀彰(つるかめ・あきら)さんのプロフィール
 昭和16年(1941年)3月、鹿児島県串木野市生まれ。米国カリフォルニア州ロミタ在住。カリフォルニア・コーディネーターズ・インクとユゴビ社の社長を務める傍ら、日米企業数社の顧問も務めている。ゴールドコースト・イノベーション・センター理事、トーランス姉妹都市委員会理事、南日本新聞社(鹿児島)客員編集委員、金沢工業大学大学院客員教授、盛和塾USA事務局長。
 京都外国語大学卒業後、昭和39年(1964年)4月に観光関連の企業に入社。昭和41年(1966年)10月のロサンゼルス支店勤務を皮切りに海外勤務を続け、ニューヨーク支店、米国事務所支配人を経て退職。翌年の昭和55年(1980年)2月に「カリフォルニア・コーディネーターズ・インク」を設立した。ハイテク分野の企業コンサルティングを中心に日本企業のカリフォルニアやメキシコへの進出を支援している。
 平成11年(1999年)1月には日米の若い起業家を支援するビジネス・カフェ・インクを仲間と共にシリコンバレーで設立した。平成18年(2006年)4月、優れた技術を持つ日本の中小企業のニッチな商品をオンライン販売を通じ米国市場でメジャーにする新事業「ユゴビ(Yugobi)」を仲間と共にスタートさせた。

投稿者 yoyu : 11:31

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